第三十六話 決着
遅くなりましたー
実はデータ消えて泣きそうでした
よし、初めてあの女に一発当てることが出来た。
そして怯んだところに閃光弾を握りつぶす。
そのままアキレス腱を切ろうと背後に回る。
「舐めるんじゃないよ」
振り下ろしていた紅花を足で蹴り挙げられ、そのまま回し蹴りを腹に決められた。
なんとか体勢を立て直して、壁にぶつからずに済んだ。
咄嗟に悪寒を感じて腕をクロスして後ろに飛んだ。
さっきまでのスピードを軽く超えた女に、殴られ吹き飛ばされた。
今度は盛大に壁に叩きつけられて、肺から空気が強制的に吐き出されたところに、グサッ! と爪で腹を刺される。
すると強制的に【憑依】が解除された。
「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
あまりの痛さに俺は絶叫する。
そして、女が爪を引き抜くと、そこから血がドクドクと流れ出してくる。
「痛いだろ? 今ならこいつを置いていけば命までは取らないさ。どうだい?」
「……ふざ、けるな」
気が飛びそうなくらいの痛みを堪えながら、何とか【錬成】で止血する。
「ソニアを、置いて帰れる、わけが、無いだろ」
「……あっそ」
そう言って冷血な目でこちらを見た。
「じゃあ死にな!」
俺は痛みにこらえながら倒れる様に横に転がると同時にヴァルナに弾を込める。
近づいて攻撃しようにも、あの爪が両手にあるせいで防ぎきれないからだ。
「ちっ、ちょこまかと鬱陶しいね。いでよ【闇玉】」
さっきの詠唱より早かったが、その分出てきた玉も少なかった。
【瞬覚】でゆらゆらと最小限の動きで躱していき、【錬成】で壁を作ってそこから離れた。
そこにヴァルナで射撃するが、女はいなかった。
そして上に気配を感じたので、左手で紅花を掲げると、ガキンッ! という音がして爪を止めた。
すかさずそこにヴァルナを撃ち込もうとするが、バックステップで距離を取られる。
「闇より来たりし風よ、我に力を【闇刃】」
咄嗟に【硬化】を発動すると、全身を薄く切られていき、最後には膝をついてしまう。
「はぁはぁ」
「馬鹿なやつだね、さっさと尻尾巻いて逃げてりゃ死なずに済んだのにね」
上から爪が振り下ろされる。
こんな所で死ぬわけにはいかない。
前にあった女の足を掴んで【雷装】を使うと、"蒼色"の雷が女の動きを止めた。
その瞬間に何とか転がって横に逃げた。
今ので殆どの魔力を使ってしまった。
多分あと数回【雷装】を使ったら、魔力切れで動けなるだろう。
もしここでこいつを倒せなかったら、俺は死にソニアを助けられない。
そんなのは嫌だ! 何のためにここまで来たんだ!
鞄から一つの鉱石を取り出し左手に握りしめ、全身を【硬化】で覆った。
「おおおおおおおおおおお」
雄叫びのような声を上げながら俺は女に向かって一直線に走り出した。
「はっ、血迷ったかい」
女はさっきやられたところを目掛けて爪を刺してきた。
グサッ! という音と共に俺の腹に爪が刺さる。
「はっはっはっはっはー」
女は勝ち誇ったかのように笑い声をあげる。
俺はニヤリとしながら左手を差し出した。
「はああああああああ」
「ッ何を!」
蒼色の魔力が左手から出ている。
「じゃあな」
そう言ってその鉱石を握りつぶす。
大音量の爆発音とともに鉱石が爆発して、俺も女も爆風で風に打ちつけられる。
二人とも全身血だらけだが、まだ形を保っている所が凄い。
「……そ、にあ」
俺は芋虫のように這いながら、横に倒れている磔になったソニアの元へ向かう。
あと一歩の所で目の前が真っ暗になり、俺は気を失った。
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