プロローグ
皆さんお久しぶりです。初めてこの小説を読む方は初めまして。
いよいよリメイク版スタートです。
とりあえずプロローグが出来上がりましたので投稿します。
前の俺あいつとの読み比べ等も是非ともしてみてください。
では、どうぞ
時は2195年。向こうの所謂ファンタジーと呼ばれる世界で俺は勇者として選ばれた。何故俺が選ばれたのかはよく分かっていないが、おそらく俺のお人好しの性格が原因で選ばれたのではないかと思っている。
そして魔界で人々の平和を脅かす魔王を倒すべく、冒険した。
そして俺が勇者になってから1年後。ついに俺は魔王を倒した。誰にもなしえなかったことを1年でやり遂げたために、英雄伝説になってしまった。
色々と大変な事はあったけれど、こうして世界を救えたのも旅を一緒にしてくれた仲間達のおかげだと言えるだろう。
その後、王国に帰るとお姫様や王様に、ここに住んで欲しいと頼まれたが、俺は元の生活に恋しくなっていたので元の世界に戻ってきた。
ここでやっと俺の自己紹介。俺の名前は神門徹夜。こっちの世界では普通の男子高校生。向こうのファンタジーと呼ばれるあちらの世界では英雄伝説を残してきた勇者となっている。
ベッドで目が覚めるとそこは紛れもなく俺の部屋だった。
このとき俺はようやく実感した。元の世界に戻ってきたんだと。やっと静かな生活に戻れるんだと。そう思っていた。
だが、現実はそんなに甘くないらしい。
俺はベッドでもぞもぞと何かが動いてるのに気づいた。おそるおそる手で布団の中を探ってみると、なにか柔らかい感触がした。
「なんだこれ?」
妙に柔らかく、揉み心地が良かったのでいつまでも揉んでいたい気分にはなったが、この感触ってもしかして…あれだよな。
だが、妹は俺のベッドに潜ってくるようなことはしない。となると誰だろう。
そう思っていると、布団の中にいた誰かが起き上がった。
「この…変態やろうが!」
そして俺はいきなりビンタをくらった。
「いってぇ!なんだなんだ!?」
手でビンタされたところを押えながら俺のことを叩いた子を見てみる。するとそこには服を着ていない俺と同じくらいの歳の女の子がいた。
「この変態…こっち見るな…」
俺が今さっき触ってたのってまさか…この子の胸だったのか…?やっぱりあれはそうだったのか…。でも、なんで俺のベッドに女の子がいるんだ…?とは思ったが、俺はこの子に見覚えがあった。
確か…
「あー!!お前、魔王の娘じゃねぇかよ!」
驚くことに、そこには俺が向こうの世界で倒した魔王の娘がいたのだ。
え?なんで?どうしてここにいるんだ。訳が分からない。
「お前は…神門!?なんでお前がここにいるんだよ。てかここどこだよ」
「そんなこと俺が訊きたいくらいだよ…。あと、ここは俺の元いた世界の俺の部屋だよ」
「なんで私がここにいるんだ?」
ホントになんでいるんだよ。別に一緒にこっちに来たわけじゃなかったのに。
そんな事を考えているとベッドの隣の床からも声がしたので振り返ってみた。
「ふあぁぁぁ…ってここどこ、神門?」
…なんか聞き覚えがあるし、見覚えもある。それもそのはず。何故なら…。
「って、なんで姫がここにいるんだよぉぉ!」
そこには魔王の娘と同じように俺がお世話になった王国のお姫様までもが裸の姿でいっしょにこっちの世界にきていた。
…とこんな感じで俺と魔王の娘とお姫様の新しくなった変わった日常が始まろうとしていた。