プロローグ
「月が綺麗だ」
ふと夜空を見ていたら口から自然と出た
高層ビルの屋上で横になり、夜空を見上げる
心が安らぐ。今夜は満月だ
このまま寝てしまいしたい
そう思った瞬間だった
横に何かが落ちると同時に凄まじい轟音が静かな夜の中で響く
衝撃で少し吹き飛んだ俺は体を回転させて着地。すぐさま落ちた物を確認する
少女だった
見た感じ高校1年らへんだろうか
雪に様に白く長い髪
服はジャージに短パンを履いた様な格好
その手には真っ赤に輝く槍が握られていた
俺と同類だとすぐに分かる
そして俺が少女に近づこうとした瞬間
俺の横に5人の男が現れた
全員大柄でマント上でも筋肉質なのが分かる
俺はその場に立ち止まり相手の出方を見る
相手はその場にとどっ待ていて動く気配はない
そのまま数秒の時は過ぎた
男の1人が口を開く
「我々はその女に用がある。死にたくなければ今すぐ立ち去れ。」
大体予想していた事だ俺の返答は1つだった
俺は少し笑い言った。
「嫌だね。」
その返答を聞いた男は何も言わなかった
その代わりなのだろうか
気が付いたら男の顔が目の前にある
そしてその手は拳を握り、俺を殴ろうとしているのが分かった
とてもゆっくり時間が進む様に感じる
俺はその拳を避け
驚いている男を気に留めず
相手の首をもぎ取った
そしてそのまま残り4人との間を一気に詰め
拳を連続で繰り出す
拳は男達の体を易々ぶち抜き、男達は死んだ
そして屋上に残ったのは、俺と少女だけだった