プロローグ
「おい、あれ見ろよ要。無人島だぜ!」
僕と翔は親に連れられ海に来ていた。
翔とは3才からの幼馴染で、家が隣どうしなので家族ぐるみで仲がいい。
今日のように僕の家族と翔の家族で旅行に来るのは度々だ。
「要、聞いてんのかよ!?無人島だぜ!?あ~行ってみてぇ~」
「じゃあさ、今から行ってみない?」
僕の提案に翔は呆れたような顔をして答える。
「要、お前は馬鹿か?無人島だぞ。船はでてないだろうし、ましてや俺たちは10才だ、自分たちで船を作るにしても金もないし、何より危険だ。」
たしかに翔の言った通りだ。
「だったらもう少し大人になったらいこうよ。毎年夏休みに行って、あの島を開拓しよう!」
「それがいいな。でも勝手に開拓するのはまずい。あの島をどうにかして買わないと…」
そうか…島を開拓するにはあの島を買わないとか…
「何円?」
「何円って…何億円だ。」
えっと…億っていうのは〜100円が123456789…ものすごい枚数になるな、とてもじゃないが数えてなんかいられない。
「どうしよう…」
「まぁ〜今の俺たちの財力じゃ到底無理ってことになるな。とりあえず学校で仲間を集めよう。お金はそれからでも遅くはないだろ」「そうだね。」
こうして僕らの無人島開拓計画が始まった。