それがプリのお仕事です
掲載日:2026/02/26
キャラが可愛い。
だから始めた。
しかしゲーム開始時――
「職業……?」
剣士、魔道士、弓、タンク、アサシン、アルケミスト、神官…
色々な職業が並ぶ。
「先陣切って戦うのは向いてないし…」
とすると。
『後方支援・回復』
「これだな」
職業プリースト。
こうしてゲームは始まった。
プリの需要は思ったより多かった。
「やっぱ華やかな仕事の方がウケるのか?」
MVP戦…エリアに出る大きなボス。
総力戦イベント。
「おや?あそこにプリさんが」
回復魔法エリアを展開しているキャラがいる。
「じゃあ、そこは任せた!
私はこっちやるね」
回復魔法エリア展開。
すると少し離れた場所でもエリア展開しているキャラが見える。
会話はない。
無言の打ち合わせ。
戦闘開始。
敵を攻撃する事はなくても、仕事はいっぱいある。
時に回復し、時に防御を張る。
四方八方から即席プリ軍団が、前衛を支援する。
前衛のHPが、目に見えて削れていく。
すかさず回復魔法を投げる。
「適材適所…てね」
戦闘終了。
倒れた前衛たちが点々と残る。
プリ軍団が、蘇生魔法をかけて走り回る。
ワールド・チャットに
「プリさん、回復ありがとうございました」
という文字が並ぶ。
その文字をちらりとみながら、プリは、
回復薬を補充し、でっかいロッドを抱えて、
黙々と次の戦場に向かう。
戦闘後の蘇生まで。
それがプリのお仕事です。




