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The dream never ends〜Four_paines編〜  作者: 小山シホ
四人の抱える四つの痛み
8/8

第6話「三人目のメンバー!そして一方」

〜明後日の放課後〜

〜渋谷川学園にて〜

「瑠奈ちゃん!今日も練習に行こう!」

「うん!晴那!」

二人はいつも通り、Squareに向かおうとしていた。すると。

「──おーい!」

誰かの声が響く。

「ん?」

「るーちゃん!はーちゃん!」

「もしかして!」

声を掛けたのはヒカリだった。ヒカリは元気に二人に近寄る。

「うん!あたしだよ!」

「ヒカリ!どうしたの?」

「あたし、聞いたよ。二人がまたバンドしているって。」

「…それって!?」

「あたしを二人のバンドのメンバーにして下さい!」

ヒカリは頭を下げて言った。二人は断る筈も無かった。

「うん!勿論!」

「これから頑張ろうね!」

「やったー!ありがとう!それじゃあ二人が所属しているバンドの名前ってなんて言うっけ?あたし、友達にもバンドまた入った事言いたいしさ!」

「確か…今は、『A band-just-two』だったかな。」

「『A band-just-two』…意味は確か、二人だけのバンドなのかな?」

「うん。そうだよ。あ、でもヒカリが入ったからこの名前は矛盾しているね。」

「じゃあさ!あたしが入ったから『A band-just-three』にしようよ!」

『A band-just-three』は三人だけのバンド。『A band-just-two』だと三人いるのに二人のみのバンドと言う意味になるのでおかしい。その為、名前を『A band-just-three』』に改名した。

「『A band-just-three』…良い名前だね!」

「じゃあ名前も決まった所でスタジオ行かない?」

「え?でも、彼処はもう…」

「あ、実は別の近くのスタジオがあるんだ。そこ行こうよ。」

「そう。Squareにね。」

ヒカリは頷いた。

「うん!行こう!」

〜Squareにて〜

「ヒカリ!実はわたしが作った音楽があるんだけどそれで演奏する?」

「え!良いの!?勿論演奏したい!」

実は瑠奈は作曲をノンフォーでしていた。因みに作詞は晴那が担当していた。また、ヒカリはライブ会場の予約など、地花は衣装を担当していた。

「じゃあ……晴那、ギター持って。」

「分かった。」

「ヒカリ、キーボードを準備して。」

「うん!」

「そしてわたしはベースっと。」

三人の準備が出来た。

「よし。これで準備は完了。それじゃあ行くよ──」

「──『Sustenance』。」

『Sustenance』とはかつてノンフォーが結成される前、晴那と瑠奈が作っていた曲。何処か歌詞は苦しさもあるが、生きたいという思いも感じる曲。

「(私と瑠奈ちゃんが二人で作った曲。)」

「(あの時の私は本当に孤独だったな…友達も瑠奈ちゃんしかいなくて。)」

晴那は『Sustenance』を作った時の事を思い出す。その時の晴那はクラスでは浮いており、他の人達からも貶されていた。その為、晴那は孤独だった。

「(でも今の私は、三人がいる!だから孤独じゃない!)」

「今は三人の演奏を楽しもう!」

一方ヒカリも──。

「(あたし、中学生の時は浮いていたんだよね。)」

「(とにかく誰にでも明る過ぎるから、次第に皆が厄介だって言うようになったんだよね。)」

ヒカリは晴那と同じように浮いていた。と言っても晴那よりはマシだが。それでも一部の人は「ヒカリはうるさい」と無視するようになった。

「(だけどるーちゃんとはーちゃん、そしてちーちゃんは違った。)」

「(あたしの事を大切にしてくれた!浮いていたあたしを!)」

「(この演奏も大切にしようっと。)」

そして瑠奈も──。

そうやって演奏が終わった後──。

「ふう!演奏終わったね!」

「楽しかった〜また演奏したいな〜」

「うん。またいつか演奏しようね。」

そうして三人はお互いにお礼を言った後、練習スタジオを去って行った。

〜Square 受付場所〜

「(今日は楽しかったな〜!久しぶりに三人で演奏出来た。)」

すると、近くには渋谷川学園の生徒がいた。

「なあ、あの人って星川だろ?」

「ああ。そうだな。かつてはノンフォーというバンドのメンバーだった。」

「……だけど今はこのメンバーじゃない、と。その理由も納得だけど。」

どうやらその人達はヒカリが中学生だった時のクラスメイトであるようだ。名前は最初に話したのが男性でかつては問題児の樫木(かしぎ)悠歩ゆうほ。次に話したのが冷静で落ち着きのある火石(ひいし)(みどり)。最後に話したのがまるで人を分析するかのように話す、水谷(みずたに)琉生(るい)

三人はヒカリの事を噂する。

「だよな。あんな奴、ただ何言ってんのか分からんやつだったしな。」

「俺もさクラスメイトになった時は嫌…というか普通に不快だった。勉強しているのになんか話しかけてくるし。」

「…私も友達と話していたのに話に勝手に入ってきた。空気くらいは読んで欲しいよね。」

その声はヒカリに聞こえていた。

「(あ……あの人達………)」

ヒカリは中学生の時を思い出す。

『だから何?関わるのは別に人の自由でしょ?何勝手に決められないといけないの?』

『ちょっと星川静かにしろ。今は二人で重要な話してんだよ。』

『今俺達、クラスの皆が何してんのか分からないのか?』

「(あたしにキツく言って来た人だ…)」

「(その時のあたしは今より空気も読めなくてその上、話の途中で喋ったりして…)」

「(だからクラスでは浮いて…そして誰にも相手されなくなった。……先生は相手してくれたけど、その先生も他の人達は『なんであんな奴と関わってるの?』って思っていたらしいけど。)」

「もうあんな人達と関わったら厄介だから帰ろう。」

そう言ったヒカリは走ってSquareを出て行った。

その様子は三人に見られていた。

「やっぱり彼奴、俺らには近づいてこないな。」

「...まあ流石にあんな言い方したら、ね。」

「最も彼奴はそんな言い方されても仕方の無い奴だったけど。」

三人がヒカリの事を悪く言う。

すると次に其処に現れたのは──

「あれ?ヒカリちゃん?」

晴那だった。

三人は晴那に聞こえない声で話し始めた。

「....っ!彼奴は!」

「...日上晴那。クラスから嫌われていた、って。」

「俺、彼奴と関わったことある!彼奴はホントに...」

「(何処行ったのかな?ヒカリちゃん。スタジオの外に出たのかな?)」

「追いかけてみよう。」

晴那は三人の気配にも気付かずにこの場を去って行った。

「........彼奴、もういなくなったな?」

「もう彼奴みたいな奴と合わせたくないから此処を去ろう。」

「そうだね。」

そう言った三人は去って行った。


「──ごめん!晴那!ヒカリ!」

「わたし、トイレ行ってた!」

すると一人、トイレに行っていた瑠奈が戻ってきた。

「....と言っても二人は帰ってくれたよね。」

「(良かった。だって──)」

瑠奈は笑顔を崩さず思う。

「──あの季原節名とかいうトラブルメーカーと会って喧嘩にならずに済むから。」

「.............もしかしたらあの人はわたしのこんな細かい所まで見ているのかもしれない。」

「”かつてのような事”になったら大変だからSquareを去ろう。」

瑠奈は独り言にしては大きな声で話した後、すぐにSquareを去って行った。


一方その頃、地花は──。

「はあ!?どういうこと!?」

「........土山さんは”裏切り者”なんでしょ?かつて有名だったバンドを解散させた...」

クラスメイトと喧嘩していた。

「そうそう!確かNon-Four-Seasonsだったっけ?あのバンド人気だったよね!」

「流石に言うわ。土山。ノンフォーのメンバーはこんな状態になりたいと思っていたのかよ?」

「思っていないのだったら他に方法はあっただろ。」

「うるさい。アンタ達に何が分かるの?」

話は平行線だ。だが、その平行線を数少ない地花を気に掛けていた生徒が破った。名前は水海史香みずうみ ふみか

「──いい加減にしてよ!!!」

「..............は?」

「私はノンフォーの事が好きだった!」

「私は生きたくない、学校には行かなくて良いと思っていた最低な奴だった!」

「だけど...!私はノンフォーの頑張る...努力する姿を見てこの人は凄いって感じた。」

「だからこそ私も学校をそれなりに頑張れるようになった!そう思っている人は私だけじゃないはず!」

「だから...!地花ちゃんがノンフォーを解散させたと聞いた時はショックだった!」

「まるでノンフォーを大切なものと感じてなかったのかとすら思った!」

「...................」

地花は何も反論出来なかった。

「だからせめて...我が儘過ぎるのは分かっているけど...」

「またあの四人でのバンド見たい...それは私にとっての宝物だから。」

「それに地花ちゃん。この選択が”最善だった”なんて思っていないでしょ?」

「(史香はこんなに私の事を心配してくれている。だけど私は...)」

「だから諦めないで欲しい。あなたの友達とまた...バンドが出来る事を。」

「....私が言いたかったことはこれでおしまい。」

「聞いてくれてありがとう。地花ちゃん。」

「....っ。史香。私は...」

それを聞いた地花は走って何処かに言ってしまった。

「(地花ちゃん、あなたがやりたい選択をしてくれる事を祈っているよ。)」

皆さんこんにちは。小山シホです。さて今回はキャラクター沢山いますね。かつて晴那とヒカリを虐めた樫木悠歩、火石翠、水谷琉生。そして地花の友達、水海史香。これらは物語に割と関わってきます。

因みに直接登場はしませんでしたが久し振りの季原節名も瑠奈から言及されています。

物語は複雑になります。果たして地花達はまたバンドを四人でやれるのか。

次回予告

翌日、昨日に言われた事が忘れられず授業の集中が出来ない地花。放課後、地花はもう一度、四人でバンドをやりたいとかつて行っていたTriangles!では無くSquareに向かうが──。

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