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8 山の中の出会い

ミーーンミンミンミン…





「セミが元気だな…」

「ワフ…」


 今日もセミが元気に鳴いている。

 この鳴き声が聞こえ始めると本格的な夏の到来を感じる。

 クロは俺の足元で暑そうにしていた。



 俺はカウンターに腰掛け【セイヒョウキ】の手入れをしていた。

 【セイヒョウキ】はふつうの木箱の形をしているがその実”夢の便利道具”の1つだ。

 

 この前ルーシュが考案した”シャリシャリ果実水”が予想以上に売れた。

 しかし俺が作った【セイヒョウキ】は根を上げることなく氷を生み出した。

 だから今日は俺がピカピカに磨いてやるのだ。

 こいつのおかげでいくら儲かったことか。

 本当にありがたいことだ。




チリン_


入口の扉につけてある鐘が鳴った。

お客さんがやってきたようだ。

俺は慌てて【セイヒョウキ】をカウンターの下にしまった。



「やぁリュカ~。クロ~」

「ワン!!」


 お客さんはロロだった。

 クロはパッと立ち上がりロロに駆け寄った。



「ロロ。いらっしゃいませ」

 

 ロロはいつものもっさりとしたローブではなくズボンをはいている。

 どこかにいくのだろうか。

 

「ねぇリュカ~、いっしょに裏山に行こうよ~!」

「裏山?いいけど、何をするの?」

「錬金術の物資集めだよ~」

「それは楽しそうだね。ルーシュに聞いてくる」

「よろ~」


 錬金術の材料集めか。

 学生以来だな。

 暑そうだが楽しそうだ。


 

「ねぇルーシュ」


「なぁに?」

「ロロと一緒に今から裏山に行ってきていい?」

「ロロ?いいわよ。晩御飯までには帰ってくること!」

「うん」


 これまで特に聞かなかったがルーシュとロロは面識があるようだ。

 同じ村で店を開いている者どうし繋がりがあっても不思議ではない。 


「ロロ。ルーシュに許可もらってきた」

「ありがと~」

「ワン!!」


 ロロがクロを撫でている。

 クロはロロが大好きだ。

 たぶん色んな食べ物をくれるからだと思う。


「じゃあ準備ができたら行こ~」

「大丈夫。もう行けるよ」

「はや~!」


 

「…それで、今日はなにを採るの?」


「えっとね~、『毒消し草』と『眠りキノコ』と『目薬草』と『しびれ花』と『癒しの石』が欲しいかな~」

「盛りだくさんだね。それに癒しの石か…裏山にあるのかな?」


 癒しの石は稀少な鉱物だ。

 ”癒力”をあつかうエルフの国からこの地に流れ着いた鉱物なので水場に転がっていることが多い。

 当然エルフの国にはたくさん流通している。


「あるよ~。ボクの【レーダー】が反応してるからね~」

「れーだー?」

「ボクが造った探索機みたいなモノだね~」

「さすがロロ!」

「ありがと~!それより、リュカが装備してる【弓(超級)】かっこいいね~!」

「ありがとう。実は僕は弓が得意なんだ」

「そうなんだ~リュカは頼もしい弟子だな~」

「ワンワン!!!」

「もちろんクロも頼りにしてるよ~」

「ワン!!」



「あ、【遮蔽網】展開していい~?」

「しゃへいもう?」

「魔獣よけみたいなものかな~。リュカが実戦値積みたいならやめるけど~」

「いや、大丈夫。凄く便利だねそれ。冒険者とか騎士団とか、みんな欲しがるんじゃない?」

「これはボクの秘蔵っ子錬成物だからね~、まだ売る気はないかな~」

「なるほど。たしかに便利過ぎるもんね」

「それでも効果は限られてるけどね~。強すぎる魔獣は範囲外だね~」

「わかった。頭に入れておく」

「リュカかっこいいな~~」

「ワンッ!!」


 

* 


二時間後_




「…けっこう奥まで来たね」

「ここまでくるのリュカは初めて~?」

「うん。さすがに鬱蒼としてるね」

「そうなんだよね~。すこし不気味だよね~」

「ロロでもそんなこと思うんだね」

「ボクがごりごりの魔法拳闘士とかだったら思わなかったかもね~」

「あははは!それはそうだね」


「…クンクン」

「クロ何かあった?」


「眠りキノコだ~。クロお手柄だよ~」

「ワン!!!」


「すごいじゃないかクロ」

「ワフ!!」



「うふふふ…実はクロには出発前に匂いを嗅いでもらったんだよね~!」

「さすがロロ。抜かりない」


「あ、むこうに毒消し草もたくさんある~」

「しびれ花もあるよ。これならすぐに籠いっぱいになりそうだ」

「さすがに商人たちもここまでは来ないみたいだね~」

「国境の山脈に繋がっているからかな?みんな海辺の大通りを通るもんね」

「わざわざこのでこぼこ道を通るのは盗賊くらいだろうね~」



 俺たちが住まう海と海に囲まれたこの大陸『クリヲラ』は5つの地で区切らている。

 北はエルフの国『ノース』

 東は人族の国『イスト』

 南は獣人族の国『サハス』

 西は魔人族の国『エスト』

 そして真ん中の地中海に浮かぶのは最高神である創造神の聖地、『セントラル』だ。

 創造神はこの世の全てを一から造った偉大なる神様だと言われている。


 

「全部の国の境にたっかーい山脈があるなんてさ、まるで”入らないでくれ”って言ってるようなもんだと思わない~?」

「なるほどね。その考えはなかったよ」

「そのおかげで国家間の戦争も起こりにくいみたいだからいいんだけどね~」

「海路しか攻め入る方法がないからかな?」

「だろうね~。侵略側は圧倒的に不利だよね~」



「ロロは他の国に行ったことがあるの?」

「あるよ~。学生の時各国に留学したよ~」

「さすが天才錬金術師ロロだね。僕もいつか他の国を見てみたいなぁ」

「いいね~。じゃあボクもいっしょに行こうかな~」

「ワンワン!!!」

「それは心強いよ。もちろんクロも一緒だよ」

「ワン!!!」 

 



「…くーん」

「クロどうしたの?」


 ロロが首から下げた懐中時計を見る。


「もうこんな時間だったんだね~。そろそろお昼にしよっか~」

「ワンワン!!」

「クロはお腹が減ったんだね」

「ワン!!」



「ロロの分のサンドイッチも持ってきたよ」

「わ~うれしい~!じゃあボクはスープを作るね~」

「ありがとう。クロには肉を焼いてあげるね」

「ワンッ!!!」


 懐かしいな…

 俺は騎士科だったからこんなふうによく野営したものだ。

 アルトは料理も上手だったから、一緒の班のときはありがたかったな。



「なんか嬉しそうな顔してるね~?」

「昔こうやって友だちと野営したことを思い出してたんだよ」

「あははは~リュカはたまにおじさんみたいなことをいうね~」

「……忘れて」

「おっけ~!」



 …もしかしたらロロは俺が『ディノ(別人)』だと薄々解っているかもしれない。

 ま、平々凡々の俺が必死に隠したところで天才ロロ様の慧眼には到底かなわないのだ。

 隠そう隠そうと躍起になることは無駄な努力だろう。

 

 

「さ~、ご飯もたべたしさっそく癒しの石を取りに行こ~!」

「ここからどれくらいなの?」

「30分くらいかな~?」

「わかった。ロロの【レーダー】が頼りだね」

「道案内はまかせて~!ここからはつよつよ魔獣が出てきちゃうから、いちおう気を付けてね~?」

「うん。ロロは実践経験があるの?」

「あるよ~。近接戦は苦手だね~」

「わかった。僕は逆に遠距離が苦手かな」

「リュカは冒険者みたいだな~~」

「見まねだよ」



 


「この洞窟の中にありそうだね~」

「中が真っ暗で見えないね…」


 森の中を歩くことあれから三十分。 

 林道から随分とはずれたこの場所にたどりついた。

 山の斜面を荒く削りとったようなこの洞窟は比較的新しそうに見えた。

 

 …それよりも


「奥に何かいるね」

「きゅーん…」


 クロも解ったようだ。

 俺の足元から離れようとしない。

 俺はクロを抱き上げた。


「リュカもわかる~?」

「うん。この奥にすごく強そうなのが一体いる」


 アルトと俺なら……どうだろう。いけそうな気がする。

 というか、アルトは一人で渡り合えるか。

 

 ロロが天才錬金術師であることは理解しているが実戦値のほうは解らない。

 俺はどうしたものかと思いながらロロを見た。


「そうなんだよね~。残念なことに【レーダー】も奥を示してるんだよね~…」

「…どれくらい癒しの石がありそうなの?」

「…100はあると思う~」

「それは……確かに少し無茶しても手に入れたいね…」


 癒しの石の相場は1つ10万ギル。

 エルフの国では1/10以下の価格で取引されるらしいが。

 ちなみに毒消し草は100ギル。

 眠りキノコは300ギルだ。

 俺でも癒しの石100個の価値は解る。



「…よし、リュカはボクの後ろを歩いてきて~!」

「でもロロは近接が苦手って言ってたよね?僕が前衛の方がいいと思うけど」

「だいじょうぶだいじょぶ~!相手の攻撃3発目まではボク無敵だから~!」

「ロロがそういうなら…」


 どういった方法かは解らないがロロは嘘をつかない。

 自信があるというなら師匠を信じるほかない。


「あともうひとつ約束~!」

「なに?」

「リュカが攻撃するときは、自分の身を守るときだよ~?」

「うん。わかった」


 思ったよりも厳しい状況になってしまった。

 奥にいるやつに敵意がなければいいが。


 俺たちは洞窟の奥へとゆっくり進む。

 真夏というのにこの中は冬のようだ。

 ロロの持つランプの明かりだけではあまり照らすことが出来ない。

 なんと闇の深い洞窟なんだろう。


 

「特に罠ははってなさそうだね~」

「そうだね。でもそれは逆に…」

「そうだよね~。”罠を張る必要がない”力があることの裏付けになっちゃうよね~」


 自然にできた洞窟とは思えない。

 魔熊が冬眠用に作ったのだろうか。

 それにしては入り口の規模からして大きい気がする。



「「あ…」」


 どちらの発した言葉だっただろうか。

 俺たちの目の前に突然外からは想像できない広い空間があらわれた。



「ありゃりゃ~…ワイバーンか~」

「うん。眠っているね」


 ワイバーンはこの世界の魔獣種、動物種の頂点である竜だ。

 大人の3倍から5倍の背丈がある。

 ずっと昔に古代竜というさらに大きな竜がいたらしいが、すでに絶滅してしまったようだ。



 俺は眠るワイバーンをじっと観察した。

 鱗がとても硬そうだ。

 剣が通用するだろうか。


 

 …それにしても…


「…ワイバーンってこんなに威圧感がある生物なのかな?」

「ボクも1回しか見たことがないからな~何ともいえないな~」



 俺も昔アルトと一緒に王都でワイバーンを見たことがる。

 国交記念パレードのときにエルフの国の竜騎士がワイバーンに乗っていたのだ。

 とても格好良かったのでよく覚えている。

 ただ、このワイバーンに感じるような肌がピリピリする感覚は知らない。

 それに、このワイバーンのようにサファイアのような美しい鱗ではなかったと思う。

 だからきっとあのワイバーンとは違う品種なのだろう。



「あちゃちゃ~…ワイバーンちゃんのまわりに癒しの石がいっぱい落ちてるよ~」

「あいつが持ってきたのかな?」

「うーん~………このまま考えてもしかたない~!ボクがワイバーンに話しかけてみるね~」

「わかった」



 ワイバーンが人族の言葉を理解できるのだろうか。

 竜はとても賢いと聞くが、さすがに意思の疎通は難しい気がする。

 不要ならば癒しの石を譲ってくれるだろうか。

 俺はロロとワイバーンから目を離さずに【弓(超級)】にてをかけた。





  「「「こんにちは~~~~~~っ!!!!」」」




「!!!」

「きゃうん?!」


 …まるで、静けさをきりさく衝撃波のようだった。

 ロロのどでかい挨拶がまだ洞窟の中でこだましている。

 クロの鼓動が尋常ではない速さだ。


 



ピクッ…




 ワイバーンも、やっと目を覚ましたようだ。

 頭がわずかに揺れた。 



「……」

「……」


 ロロは黙って様子を見ている。

 俺も黙ってクロをぎゅっと抱きしめた。

 今この空間を支配しているのは紛れもなくあのワイバーンだった。



 

 そして、ワイバーンの分厚いまぶたがゆっくりと上がっていく。

 黄金の瞳が少しずつ現われる_



 すると、ロロが即座にカーテシーをした。

 なので俺は慌てて左膝をついて礼をとる。

 


「…お眠りのところ大変失礼いたしました~。恐れ多いのですがアナタさまに少しお伺いしたいことがございます~」


 話し方はいつも通りだがロロが難しい言葉遣いをしている。

 このワイバーンは一体何者なんだろうか。

 俺にはこの竜がとてもつもなく強いことしか解らない。


「………人族が我輩になんのようだ」


 ……驚いた。

 ワイバーンは人族の言葉を流暢に話すらしい。

 地鳴りのような声だった。


「ボクは錬金術師のロロ。彼は弟子のリュカです~。ボクはアナタさまの周りに落ちている石を頂戴したいのです~」

「……ほう。錬金術師か。こんな石ころが何になる」

「その石は”癒しの石”と言いまして~、万物の傷を癒す力を持っているのです~」

「この石ころがか」

「はい~。偉大な竜族に比べて壊れやすい人族はそういった道具を使わなければ回復することができませんので~」

「不便だな」

「仰る通りです~」



「…して、小娘はこの石をどうする?」

「石の構造を分析して似たようなモノを安価で造りたいと思います~。平民にとってこの石は高すぎますので~」

「悪くはない。まぁ、ここに”入ってこられた”時点で”善き魂”ではあるようだな」


 …善き魂?

 宗教用語だろうか。


「”善き魂”でございますか~。寡聞にして存じ上げません~」

「善き魂とは”穢れし魂”の反対、と言えば何となく解るであろうか」


 穢れし魂…?

 とても邪悪そうな名だ。

 ぜったいに近づきたくないな。


「…何となくわかりました~。では、アナタさまのような方がこのような場所ででいかがされたのですか~?」

「我輩はここで羽を伸ばしているのだ。この地は静かで心地良い」

「そうだったのですね~それは大変失礼いたしました~」

「まぁ良い。我輩に石ころは不要だ。持っていくがよい」

「心より感謝申し上げます~」


 …なんだか偉そうな竜だが、まぁ良い。

 どうやらワイバーンは癒しの石を譲ってくれるらしい。

 良いやつで良かった。

 だがどこからこんなに持ってきたんだろう。

 ワイバーン自身は癒しの石を知らないみたいだったし。



「小娘よ、ひとつだけ頼まれてくれるか」

「なんでございましょうか~?」

「我輩を人族の村へ連れていけ。少し退屈をしてきたところなのだ」

「…は?」



 …いやいや、どう考えても無理だろ。

 ほら見ろ。あのロロですら言葉をなくしてるぞ。

 こんな大きな竜が村に来たら、ランス辺境伯の兵士団の本隊がきてしまう。



「………なるほど~…」

「どうせ我輩の大きさを懸念しておるのだろう?」

「仰る通りです~」

「問題ない。我輩にとってそこの”犬っころ”のように小さくなることなど容易い」

「きゃうん?!」

「それならまぁ~…」


「…ロロ。僕もお話していい?」

「うん~。弟子の発言をおゆるしいただけますか~?」

「構わぬ」



「貴方が小さくなれることは解りました。しかし、貴方が人間を”攻撃しない”という約束をして下さらなければ貴方を村へ連れていくことは出来ません」


 

「あわわわ~リュカがすっごいしゃべった~!!」

「小僧……貴様には我輩が人族を喰い散らかす下等な魔獣に見えると?」

「そうではありません。しかしそうではないとも言い切れません。村には僕の大切な人が大勢いるのです」

「…………ふははははは!なんと正直な小僧だ!!ではなんだ?その【弓】を我にひくと?」

「必要ならばそうします」


 


「くくくく…小僧、貴様歳は」

「6つです」

「6つか。小娘、お前は?」

「ボクは20です~」

「……ふむ。人族の齢とは解らぬものだな……」


「約束か…してやらんこともない」

「ありがとうございます?」

「しかしな…我輩があげてばかりではないか!」

「そうでしょうか…?」 

 

 癒しの石が不要だと言ったのはそっちだし、

 どこの馬の骨かもわからない竜を村に連れていく義理もないだろう。


「こいつ少し頭がかたくないか…?」

「うちの弟子は真面目なんです~申しわけございません~」


 まったく、我儘な竜だな。

 何かあげられるようなものがあっただろうか。

 というか竜って何が好きなんだ?


 俺は【魔法のかばん】の中を漁ってみる。

 この前のスタンピードの魔獣の死骸がたくさん入っている。

 これらも処理しなくてはならないが最近時間がない。

 

 処理済みの魔獣があっただろうか…

 …あ、これでいいか。


 

「はいどうぞ」

「これは何だ…?」

「うちのパンです」

「ぱん…」

「人族の主食のひとつです~。弟子はパン屋を営んでおりますゆえ~」

「小さくなれるんですよね?小さくなってから召し上がった方が味わえると思いますよ」

「なるほど。致し方ない」

「あわわわ~…リュカが”古代竜”を手のひらでころころしてる~…!!」



 ふむ。ロロが何か言っている気がするが今はおいておこう。

 竜はおとなしく小さくなったらしい。

 クロより少し大きいくらいなので成犬ほどの大きさだった。

  

「ふむ…………うま、い?」

「なんで疑問なんですか?」

「これだけでは解らん。もっと食わせろ」

「もうないです」

「な、なんだと……?!」

「貴方が絶対に人や家畜を襲わないと約束するならうちに連れて行ってあげますけど」

「く………致し方ない。ならば、」

「アナタさまはぜひボクの家に招待させていただきます~!なんとボクのうちにはアイーダダックの羽毛をつかったふっかふかのベッドと天然温泉、源泉かけながしがありますよ~?!」

「ふっかふかのベッドと温泉…」

「もちろんリュカは我が弟子ですので~毎日パンをお持ちしますよ~!」

「…よかろう。ではとりあえず我輩は小娘の家に行ってやるとしよう」


「貴方を何と呼べば良いんですか?」

「”ニヴラ”と呼ぶがいい。光栄に思え小僧!」

「はわわ~…かわい~…」

「きゅーん……」


 クロが完全におびえてしまっているじゃないか。

 まったくなんて偉そうな竜だ。

 竜族というのはみんなこんなに偉そうなのだろうか。

 これを乗りこなしてしまう竜騎士団は本当に凄い。



 変な拾いものをしてしまったが無事に目的の物資を採取することができた。

 変な拾いものであるニヴラはとてつもなく強そうだが大人しくしていると約束したのでまぁ良しとしよう。

 

 ロロは癒しの石を俺に半分くれるといっていたが俺は10個だけ貰うことにした。

 俺が持っているよりロロが持っていた方が有効に使ってくれるからな。


 

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