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厄災の姫と魔銃使い:リメイク  作者: 星華 彩二魔
第七部 二章「分かれ道」
197/280

「嫌いな魔銃使い」

 聞き慣れた言葉のはずが、クロトは衝撃的な事を聞いたかのように息を詰まらせた。

 軽口や、普段から言っている男性嫌いの言葉とは明らかに違った。

 酷く、重みを感じる。

 ネアはクロトを睨みつける。怒りと、どこか辛さを混じらせた目で。

 

「……なに、言って」


 どうして今更そんな事を言ったのか。

 それがこの状況となんの関係があるのか。

 理解できない事ばかりに、質問を繰り返す事しかできない。

 だが、堪えていたネアがついに声を荒げる。


「うるさい! うるさい、うるさい!!」


 クロトの言葉を遮り、ネアは叫んだ。

 

「なんにも知らないくせに! なんにもわかろうとしないくせに! ……アンタが、一番嫌いっ。世界で一番、アンタみたいな奴が大嫌い!!」


 言葉から、原因がクロト自身にあると思われる。

 しかし、それでも今更でしかない。

 

「お前が俺の事嫌いなのも今更だろうがっ。俺だってお前みたいな奴は会った頃から嫌いだ! 最初っからなんも変わってねーだろうが!!」


 何も変わらない。会った頃から今に至るまで、二人の間は平行だったはずだ。

 どちらもお互いが嫌いで。いがみ合いながら関係を保ってきた。

 いつ。道を間違えた? 

 いつ。平行ではなくなった?

 不変のものと思われていた関係を再確認させる。

 何も間違っていない。これまでと同じ関係でしかないと。


 だが、それは獣の尾を踏んだ瞬間でもあった。


 事実とありのままを突きつけて、今まで「そうだ」と認識してきたネアが、その現状に更なる怒りを燃やす。

 足元を紫電が走り、火花の様に勢いよく弾けた。

 殺意ある威圧と、それは威嚇行為にも捉えられる。 

 明らかな敵意に、一瞬圧倒され言葉を失った。


「……だからアンタは嫌いなの。……だから、アンタとこの子は引き離さないといけない」


 ネアの足がわずかに動く。

 靴底が地を踏みしめる音。クロトは身構えようと咄嗟に魔銃に手を伸ばす。

 言葉からして、ネアはエリーをこの場から連れ出すつもりだ。ネアの足は誰よりも速い。視界から消えれば追いつく事などできないだろう。

 その前にネアの動きを止める必要がある。

 最初に頭に思い浮かんだのは炎蛇の皮衣で捕える事だ。

 ネアは馬鹿ではない。この行動がどれだけ己の道に反しているのかなど、落ち着いて考えれば理解できるはずだ。

 まずは動きを止め、時間をかけてでも――


『――クロト!!』


 ニーズヘッグが突然叫ぶ。

 ハッとして、クロトは視界からネアが消えた事に気付いた。

 そして、探す間もなく、強い衝撃が襲いかかり、地にへと倒れる。

 

「ぐぅ……っ、この野郎……っ」


 ネアだ。目にも止まらない速度で接近し、先手を取ったのはネアの強力な蹴りの一撃だ。

 反撃として動こうとするも、その身がしびれていう事をきかない。不死を相手に対策を持つのがネアだ。その雷撃がどれだけ不死身の魔銃使いたちにとって脅威か、クロトはしばらくぶりに思い知らされる。

 完全に動きを封じられ、捕まえるどころかその術すら失ってしまった。

 悔し紛れに、クロトは何とか許された声だけをぶつける。


「くそ……。なんで……。なんでなんだよ、ネア!!」


 裏切る事など、再会した時にもできたはずだ。

 今になって。今更になってなぜ裏切った。その真意だけが謎でしかない。

 もう、ネアは同じ道に立ってなどいなかった。


「……アンタなんかにはわかんないわよ。……誰も想えない……アンタなんかにはっ」



 ――こんな事になるなんて、あの時は思ってもみなかった。

 






「ちょっとなによ! アンタさっきすっごくムカツクこと言っといてあれなに!? 自信あったんじゃないの!? ちょっと期待しちゃったじゃないのどうしてくれんのよっ、男に期待してしまった時点で一生の黒歴史だわ、アンタ本当に最悪ッ!!」 


「一々うるさいぞ! 黙ってろ……ッ」


 ネアとクロトは木の上に逃げ込み、下の様子をうかがう。

 地上では大型猪のトッポアの群れが倒れた中に、一際目立つ外見をした魔物がいた。

 見た目は猪なのだが、その身の周りは 鉱石などを纏い、大きな四本の牙は紫と黄色を混じらせた水晶にへと変貌してしまっている。

 高熱でも帯びているのか、体からは蒸気すらあげている。

 これがネアの言っていた厄介な相手だ。元は他のトッポアと変わらないはずだったのだろうが、突然変異かどうなのか。明らかに常時興奮しきっきりである。

 今は二人の姿を見失い、それを荒く鼻を鳴らしながら探していた。

 一息つき、クロトは自分の魔銃を睨む。

 予想外な事に、魔銃の銃弾はあの魔物に当たる直前に掻き消えてしまったのだ。

 

「……くそ。ただ堅いだけじゃねぇ。あの豚野郎、なんなんだよ、たくっ」


「おそらく、電磁バリアってやつかしらね……。雷の属性を含んだ障壁。肉眼では確認しにくいから、当たんないとわかんないのよ。実弾ならなんとか直撃はできても、あの堅さにはどうしようもないわよね」


「あ? お前知ってたのかよ」


「一応ね。私、それなりにアイツにぶつかりに行ってたから」


 ネアが魔物を指さし、クロトもつられてその方向を見てみた。


「アイツの牙見えるでしょ? ……あれ、前にこの近辺で運搬されてたものの一部だわ。猪豚は雑食性があるって聞くけど、あんな石まで食べちゃったのか……、おかげで侵食、同化。あれがいつまでもあんなに興奮してるのは、その影響でしょうね。無駄なエネルギーが体の中で巡回し無理に体を動かして発散している。体に覆われているの鉄を多く含んでいる鉱石。サキアヌはそういうの多いものねぇ。さすが工房の国、褒めたくない」


「……つまり、電磁石に引き寄せられてあんな外見なのか」


「そういうこと。アンタの様子からして、その魔銃は威力が他よりも強いもののようね」


「普通の岩なら簡単に撃ち抜ける」


「でも残念ね。見た通り、あの障壁が張られているせいでアンタの魔銃の一撃は消滅。実弾でも対処は難しいわね。……私、ああいう堅い奴とか嫌いなのよねぇ」


 この時に、クロトはネアが半魔であると教えられた。

 強いと思われるネアにも弱点が幾つかある。

 それは、雷撃が通らない、体術が通用しない頑丈な相手だ。

 

「じゃあアイツの電気なんとかしてこいよ」


「ざーんねん。私は他人の電気は操れないの。これにもいろいろあるんだから。……アイツは私にとって天敵なの。得意の物理も電気も効かない。……気休め程度のアンタも、まさかさっきので終りとか言わないわよね? 言ったら私たちかなりピンチなんだから」


「んなわけあるかっ。悪いが俺の魔銃は特別性なんだよ」


「でしょうねぇ。魔女の作品なら頷けるわ。ちなみにどこら辺が一級品なのかしら?」


「頑丈さならデカい魔物が噛みついても逆に歯を砕くほどだ。壊れる心配は一切ねーし……。――なに言わせてんだよテメェ!」


「口滑らせたのはそっちでしょ!?」


 聞けば普通に答え出すので、案外クロト自身は口が堅いわけではないのかもしれない。

 などと余談をしている場合ではなかった。

 先ほどの二人の騒ぎ声で真下の猪が気づいてこちらを見上げているではないか。

 目が合った瞬間、二人は「やばい」と声を揃えてゾッとした。

 しばらく睨み合いが続いたかと思うと猪は先に顔を逸らし、ぐるりと背を向けて距離をとっていく。固唾を呑んでその背中を一緒になって眺める。

 ……ふと、二人は顔を見合わせて沈黙。徐々に顔色を悪くさせ口を開き、再び「やばいっ」と叫び下にへと視界を戻す。


 ――あの魔物が遠のいて行ったのはその巨体と猛進で足場であるこの樹ごとなぎ倒す気なのだ。


 ある程度距離をとったあの猪はもうこちらにへと突っ込む気満々で準備を終えているではないか。

 なぜ途端に正気を取り戻したかのように落ち着いて距離をとっているんだ。と、二人揃って意気投合など不本意ながらしてしまうほどだ。そのせいで危うく出遅れるところだった。

 猛突進開始と同時にクロトとネアは左右にへと別れ樹から飛び降りる。着地した頃には先ほどまで足場だった場所は粉砕されなぎ倒された。

 冷や汗が頬をつたう。地に膝を付いたままそこから立ち上がることすら遅れてしまう。クロトよりも先にネアが行動を起こし背後を狙う。


「アンタに必勝法かなんかあるんなら早めにしなさいよ! はっきり言って、――私はコイツに勝てないから!」


「ハッキリ言いやがったな!」


「――馬鹿!! 止まってんじゃないわよ!!」


 唐突に鉛玉かのような言葉が投げつけられる。

 両目をパッと見開き、視界にはあの猪の顔面がいっぱいに広がっていた。咄嗟に真横にへと回避をとるも、ほんの少しの遅さが不運を招く。突進するそれに対し左にへと避けるが右腕が鋭い牙にへとひっかかりクロトの身が強引にへと引っ張られた。風圧と、間近で感じられる電流が全身にビリビリと伝わったのは一瞬。次に瞬きをした時には天にへと放り投げられていた。おそらく引っかかっていたのがとれたのだろう。

 右腕からくる激痛に受け身をとることのできないクロトをネアが跳躍し掴み取り地上にへと下ろした。

 互いは言葉の掛け合いよりもクロト自身の右腕の現状を確認する。

 魔銃を手放していないまま硬直しているが上腕は力なく垂れ下がっている。おそらく肩の骨が外れているのだ。


「嘘でしょ!? そんなんでどうする気なのよ! ホント馬鹿じゃないの!? この状況でなに考えてたのかしら!!」


「……っるさい!」


「私じゃアレに勝てないって言ったわよね!? アンタがそれでどうやってアレを倒すっていうのよ!? 私にかつげっての? 冗談じゃないわよ! ……~っ、もういいわよ! 脚が無事ならアンタだけでも逃げなさいよ!」


「アー!! うるさいなクソ女! 逃げるわけないだろこんなんで!!」


「腕! 肩はずれといてなんでそんな強気なの!?  わけわかんない! それでどうやって撃つってのよ! それとも両利きなわけ!?」


「俺は右利きで左手で撃つと照準がずれる」


「ダメじゃん!」


「……つーか。男嫌いだのなんだの言うわりには逃げろとか、余計なこというのな」


「勘違いしないで。もし、助ける理由があるとすれば、それは私のせいで誰かが死んじゃうのは気分が悪いからよ。それだけ。アンタのためじゃない。――私のため」


 それを聞いて、どこかホッとしてしまった。

 ため息が出る。彼女に呆れてではなく、忘れそうになっていた自分にだ。

 この女は――ネアは、そういう奴なのだと。

 悪態上等。男のためではない自分のため。そういう奴の方がどこか話しやすい。下手な仲など面倒で、このように避けあっている方が幾度かマシだ。


 ――だからこれは、今後の自分のための行動だ。


 前に出ようとしたネアの衣服を引く。急に引っ張られたことでネアは後ろにへと尻もちをついてクロトの前にへと戻ってくる。

 

「いった~。なにすんのよクズ!!」

 

 怒るのも無理ない。そして怒鳴るのもわかっていた。

 そのままネアの肩を左腕で抑え固定する。

 なにがなんだかわからないネアは左やら右やらと後ろを振り向きながら足をジタバタさせ狼狽する。


「ば、馬鹿! なに気安くお姉さんに触ってんのよ! 変態! 素肌に触れるなぁ!!」 


 肌を露出した身なりの女がなにを言うか。


「黙っておとなしくしていろ」


 今度はネアの背にへと身を寄せる。よけいに暴れだそうとしたネアの右肩にへとクロトは右腕を乗せる。順々にことを進めていくクロトに困惑して顔を赤らめるネア。恥ずかしいのではなく、おそらくは混乱と怒り沸騰したものが顔に出てしまっているだけやもしれない。だが、そんなことクロトは知ったことではない。

 クロトの右腕はまっすぐ前にへと向き伸ばされている。銃口は明らかに猪を狙ったもの。それも頭部、脳を定めている。

 この期に及んでなにをするのか。そうネアは問いかけはしなかった。そんなことよりもネアは別のことに意識が持っていかれていたからだ。ネアの目は向けるべき前よりも、伸ばされたクロトの腕にへと集中してしまう。

 肩が外れ動かすことすらできないはずの腕がなぜ狙いを定め伸ばされているのか。

 彼の腕には確かにそれ以外に小さな擦り傷も作っていた。だが、あったはずのそれは無く、肩も自由らしい。それでもそう簡単に治るはずもない。

 ネアは当初、クロトのことをタフな人間だと思っていた。致命傷にも匹敵する電撃を受けてなお生きていた。その考えは間違いであると気づく。

 ――クロトはタフなのではない。

 ネアがクロトを不死であると知った瞬間だった。


「動くなよ。別にお前を助けるわけじゃない。お前にはこの後情報を吐いてもらわないとならねぇからな。俺の秘密含め……、今回は特別だぞっ」


 魔銃が唸る。銃口にへと熱気が集中し炎を纏う。

 ネアは言われた通りに動かずじっとして肌にかする熱さを堪えて息を呑んだ。動くなというのは当てないための配慮か。これを外した時には二人まとめて猪の餌食。やれるか、やられるか。その間にネアはいる。彼女は再びゴクリと息を呑む。


「……大丈夫なんでしょうね? ミスったら確実に死ぬわよ?」


「お前はな」


「あーそうっ! やっぱそういうことか……」


「ああ。そういうことだ」


 不思議な気分でもあった。

 男で、ロクな長所がないと思えた魔銃使いだというのに、なぜが期待してしまった。

 何故このような男に、この時心の底から期待してしまったのか。

 そして、……これからも…………。


「――【貫け。ニーズへッグ】!」


 この後、放たれた銃弾は電磁バリアから硬い体ですら貫通させ脳天を突き抜ける。

 たった一発が戦況を大きく変え勝利にへと導いた。


「アンタねぇ! そういうのあるなら最初っから使いなさいよ!」


「うるさい。……さて」


 一息いれるとクロトは抑えていた左腕をネアの首にへと回しグッと引く。そして銃口がネアのこめかみにへと押し当てられた。


「わかってるよな? 用事は済ませた。お前の情報を吐け。この状況で抵抗するのとお前の頭を撃ち抜くのと、どっちが早いかわかるよな?」


 そのためにこんな体勢でいたのか。

 せっかくほんの一寸でも見直そうかと思っていたのに。最後の最後で堂々と非道を晒してくる。酷く冷めた目がクロトにへと向き、重いため息を吐いてネアは両手を軽く上げた。


「ああ、もう。わかったわかった。約束くらい守るわよ。お姉さんだってアンタみたいに外道じゃないし」


 





 ――まるで、嘘のような状況ではないか。


 あの時、ネアは呆れながらも余裕を持って笑ってすらいた。

 その面影は消え、ネアはエリーを連れてその場から既に去った後である。

 残されたクロトは地を這いつくばり、ネアが去った方角を見ながら歯を食いしばる。

 

「くっそ! ふざけんなよあの野郎……っ」


『電気女! 後で燃やしてやろうか、クソが!!』


 不様に喚く事しかできない。

 遅れて窓からイロハがようやく顔を出し外を確認する。


「先輩! なんだったの今の?」


 問いかけても返答はない。

 

「どうしようフレズベルグ。……ひょっとしてやばいかな?」


『おそらく……な。そして、今回の相手は厄介なようだ』


 それは、クロトとイロハにとって最悪の相手でもあるだろう。 

 二人にとって、敵に回してはいけない者が、この状況を招いたのだから。

 

 

『やくまが 次回予告』


ニーズヘッグ

「おいマジかよ!? あの電気女、俺の姫君さらっていきやがった!! これは万死に値する大罪だろ! やっていいのはやられる覚悟のある奴だけなんだよ、覚悟しとけよあの女!」


クロト

「万死かどうかはどうでもいいが、クソガキを勝手に連れ出したんだ。絶対に追い詰めてやる」


ニーズヘッグ

「ですよね我が主! 前々からあの女気に喰わなかったんだよ!」


クロト

「クソ蛇と気が合うのは癪だが、アイツの何考えてるかわかんねー頭にはうんざりしてるからな」


ニーズヘッグ

「無駄に色気のある女も嫌いだが、百合思考の電気女はいっつも姫君独占してるとこあって腹立つんだよな。俺の姫君だぞ? 愛でていいのは俺の特権だっての。勝手に俺の姫君愛でないでください。毎度毎度ずるいんだよ」


クロト

「それは知らん」


ニーズヘッグ

「知っといて我が主……。とりあえず、これ以上あの女の勝手に姫君巻き込めるかっての。相手が電気女だろうが容赦しねーです。やってやろうじゃねーか!」


クロト

「とりあえず暑苦しいから離れてろクソ蛇」


ニーズヘッグ

「次回、【厄災の姫と魔銃使い】第七部 三章「信じる者」。とりあえず乗り込もうって状況で仲裂くような事言わんでもらえますか?」


クロト

「なに言っている? 平常運転は大事だろ?」


ニーズヘッグ

「……これ平常運転って認めるのなんか嫌なんすけど?」

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