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厄災の姫と魔銃使い:リメイク  作者: 星華 彩二魔
第四部 三章 「無色の花」
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「汚れた華(後編」

 クリアが目を覚ますと、そこは自分のベッドだった。

 長く眠り、気付けば次の日の朝。思わず目が丸くなって何度も瞬きをしてしまう。


「……あれ? 私、確か花畑で。…………それから」


 クリアは部屋の中を見渡す。

 片付けられていない実験器具。一日分書き忘れた日記。

 外から爽やかな朝日を室内に広げ、その日の始まりを物語る。

 

「ニーズヘッグくんが、送ってくれたのかな? ……んっ、ん~っ。なんだか体がかるーい。これもニーズヘッグくんのおかげだねっ。……なんで、そうなったんだっけ?」


 昨日のことを思い出そうとするも、爽快とした気分で忘れてしまう。

 体を伸ばしてベッドから飛び起きる。

 

「さてとっ。今日もニーズヘッグくんに会いに行こう! きっとまたあそこで待ってくれてるよね」


 クリアは準備をする。

 まずは実験器具を片付け、書き忘れた日記には後で覚えていることを書くためしおりを挟む。

 起きた頃合いの時間にはいつもの様に妖精が家に来る。今日も同じだ。


「あっ、おはよう。昨日は寝込んじゃったみたいでごめんね。今日もニーズヘッグくんに会いに行こう」


 いつもの様に明るいクリアに、妖精は安堵する。

 出かける準備を進め、最後にカゴを手に取る。

 中身の確認。また採取するために開いてみると、中身は一昨日持って帰ってきた物が入ったまま。一部の花などが腐ってしまっていた。


「あっちゃ~、どうしよう。……洗ったら大丈夫かな?」


 ダメになった物は処分しなければならない。

 そうして手に取り、取り出すと――




 ――ダメになってるね。まるでキミの様……。




 クリアの心臓が強く跳ねる。

 

 ――出来損ない。欠陥品。……そんなキミはそれと一緒。早く処分しないと。


「……なに……言ってるの? 私は……」


 ――何も知らなければよかったのに。その方が楽に終われたのに。


 ――せめて苦しまないための慈悲だったのに。キミは知ってしまった。色をつけてしまった。


 ――次に期待しないと。キミのは産まれた時から壊れていた。だから次。次はちゃんとしたのに期待しないと。


 声は、クリアを用済みという。

 いらないものと言い、目の前のいらぬ植物と一緒の様に扱う。


「……私は、違うよ? なんで、そんなこと……言うの……?」


 ――だって……。キミは――


 





 そこから先の言葉は遮られた。

 突然開け放たれた扉に、クリアは目を向ける。

 最初はニーズヘッグが迎えに来てくれたと、勘違いをしてしまった。

 扉の先には見覚えのない男たちが数人。許可も無く家の中に入ってきた。彼らの手には、物々しい様子で武器が握られていた。

 

「……誰?」


 クリアは首を傾けて男たちに問いかける。

 すると、男の一人が手斧をクリアに向け、急に大声を出した。


「お前が魔女かっ?」


「……え?」


「村の奴らから聞いてな、お前が悪魔を利用して村に仕返ししようとしてるってよ」


 いったいなんのことかと、クリアはまた首を傾けてしまう。

 身に覚えのないことを言われてもクリアは知らない。

 

「とぼける気か?」


「……とぼける、って。悪魔って、ニーズヘッグくんのこと? 村に仕返しする理由がないんだけど?」


 至極当然のことを言い返すも、それが聞き入れられるかは話が別だ。

 

「なんでもいいっ。その悪魔の居場所を教えろ! 俺たちはその悪魔を退治しにきたんだ!!」


「退治? ……ニーズヘッグくんを?」


 クリアは、考えた。

 目の前の男たちはニーズヘッグを退治すると言った。

 人間が魔族に刃を向けるのはよくあること。それはニーズヘッグも同じと判断し、彼らはそれを行おうとしている。


 ……ニーズヘッグを退治。……ニーズヘッグを……殺す?


「おいっ。この女、妖精を連れてるぞっ」


「村の奴らが言ってた通り、やっぱり魔女かっ」


「……っ! ――逃げて!」


 クリアは妖精を手に掴み、窓から外へ放り逃がす。

 

「コイツッ、妖精を逃がしやがった!」


「きゃっ!」


 男の一人がクリアの腕を強引に引いて床に倒す。

 身をぶつけたクリアは痛みを感じつつ、ゆっくりと起きる。

 襲った男たちを見上げれば、斧の刃が目の前でギラつく。


「魔女が……っ、余計なことしやがって」


「……だって、いじめるつもりだったでしょ? そんなの、可哀想だよっ」


「魔族に慈悲など、やっぱり魔女は人間の敵だなっ」


「早く例の悪魔の居場所を教えろ!」


 懲りずに聞き出そうとする。

 だいたいの居場所はわかっている。だが――


「――嫌よ」


 ハッキリと断言した。

 手斧が振り払われ、それはクリアの頭部を殴り付ける。

 強打され、酷い痛みが頭を襲う。

 

「……ぃ、たぁ」


 痛いで済んだのは不幸中の幸いかもしれない。

 刃が当てられていれば、死んでいただろう。


「もう一度言うぞ、魔女っ。お前の知っている悪魔の居場所を教えろ!!」


 痛む頭に怒声が追打ちをかける。

 しかし、クリアは唇を噛みしめ、痛みを堪えて更に強く言い放つ。


「嫌って……言ってるでしょうがっ。なんで友達に酷いことしようとする人に、言わなきゃいけないのよ!」


「……この、女っ。おい! アレを持ってこい!」


 後方に控えていた仲間が、小袋から一つの小瓶を取り出す。

 蓋を開け、数人がかりで暴れるクリアを押さえてから、中の物を一気に口のなかにへと流し込んだ。

 味はしない。そう思った瞬間、クリアの咥内には酷い鉄の味が充満し、堪えきれず吐き出す。

 出てきたのは、大量の血だ。


「……っ、は、あっ。なに……これ……?」


 胸が苦しい。体も自由には動かない。

 体の奥から痛みが広がって、喉は焼けるようだ。


「毒だよ、毒っ。魔女でも効くもんなんだな。居場所を教えれば、解毒剤をやるよ」


 ぼやける視界で男たちは下卑た笑いで騒ぎ出す。

 もちろん、解毒剤など男たちは持っていない。最初っからクリアのことも殺すつもりでいたのだろう。

 魔女も人間にとっては、ただの害悪でしかないのだから。

 そのことを否定などしない。どうせ何を言っても無駄なのだから……。


「言っちまえよ。死にたくないだろう?」


 ――早く処分しないと……。


 不意に、また声が聞こえてくる。

 自分を見下す男たちに紛れ、それは嬉しそうにこちらを見ているようだった。

 だが、同時に……悲しみも含んでいた。


 ――そんな苦しみは、早く終わらせよう。


 ――言えば、楽になるかもよ?


 それは、直ぐ死なせてくれる、という意味なのだろう。

 こんな苦しみから解放される。

 苦しいのは、クリアでも嫌だ。

 

「…………言わない……わよ」


「はあ?」


 死など、怖くない。苦しみなど、平気だ。

 友達に危険が及ぶくらいなら……。


「友達が危なくなるくらいなら……、今此処で言わないまま死ぬわよ!」


 強情と、クリアは自身の信念を貫いた。

 自分の死など怖くない。それよりもニーズヘッグを優先し、自ら死を選んだ。

 自分よりも、ニーズヘッグに何かあればと思えば。その方が……ずっと怖いから。

 最後の問いも答えずにいたクリアに、斧の刃が振り上げられる。

 クリアの死への道に、一瞬の遮りが訪れる。


 男の振り上げた腕が、突然切断され、床にへと落ちた。


 酷い絶叫と共に、大量の血が室内を汚す。

 その声が酷くうるさかったのか、更に刻まれ崩れ落ちる。

 

「……なに、してんだよ?」


 狼狽した他の男たち数人の頭部が覆われる。

 男たちの後にはニーズヘッグが静かな怒りを宿しながらいた。

 隣には妖精も一緒に。逃がした妖精は真っ先にニーズヘッグにこの事を伝えた。

 頭部を締め上げる炎蛇の皮衣。藻掻く人間はまともに喋ることなどできはしない。

 しかし、問いかけたニーズヘッグはずっとその返答を待っていた。

 誰も何も言わない。ただ呻くだけ。

 


「何してるって、言ってんだよ!!」


 

 怒声と共に、羽衣は熱を帯びて体を切断した。

 バラバラになった肉片と溢れる血液は炎にあぶられ、酷い悪臭と共に消し炭となる。

 初めて……ニーズヘッグは人間を殺した。それも、クリアの目の前でだ。

 しかし、今はそんなことはどうでもよかった。


「おい! 何された!?」


 弱るクリアに寄る。

 クリアは弱々しくも瞼を開き、炎蛇を見上げた。


「……ニーズヘッグくん? えっと……毒、だっけ?」


 毒のせいか何が起きたのか全くわからない。

 周囲を確認して、それがようやくわかった。


「…………ダメ、だよ? せっかく綺麗な羽衣、なのに」


 軽く、ニーズヘッグの羽衣を撫でる。

 ここまでのことをされて、何故まだそんなことが言えるのか。


「なんで……、なんで助けを自分で呼ばねぇんだよ!!」


「……なんで、て。ニーズヘッグくんが……あぶない、から……?」


「俺が人間如きにどうこうされると思ってんのかよ!」


「それに、呼んだら……絶対、来るじゃん」


 来るに……決まっている。

 当たり前だった。

 来ないわけがない。

 

 ――仕方ないだろう……。お前に死んでほしくないからに……決まってるだろうが……っ。


 それくらい、本人に理解してほしかった。

 

「だってね……ニーズヘッグくんのこと、守りたかったんだもん。……言ったじゃん、助けるって。友達……なんだから」


「馬鹿……だろ……っ。本当に馬鹿だろっ、お前! 大馬鹿野郎だ!!」


「……ニーズヘッグくん、優しいよね。……だから、ね? ――泣かないでよ」


 炎蛇に……クリアは微笑む。

 いつの間にか泣いてしまっていたニーズヘッグの涙を拭い、慰める。

 それよりも、もっとすべきことがあるではないか。

 死を恐れず、最後の最後まで透明なままで……。自分の思いを貫き通して……。

 ニーズヘッグは涙を振り払いクリアを抱き上げる。

 いったんベッドに寝かせ、症状を確認。


「……毒って、言ってたよなっ? 待ってろっ。毒にはそれなりに詳しいから、今すぐ薬草を持ってくるっ。それがあれば、そんな毒治る!」


 このまま死ぬなど、ニーズヘッグは許せない。

 認められない死からクリアを救おうとした。


「……うん。じゃあ、待ってる。……なんかごめんね」


 笑って、謝る。

 クリアはなにも悪くはない。

 そして一秒でも早くと、ニーズヘッグは家を飛び出し、妖精もその後を追う。

 一人残されたクリアは幸せを噛みしめた。


「私……すごく幸せ者だなぁ。迷惑、かけちゃった。また……後で…………」


 むせ返る度に、自分から血液が失われていく。

 長くない命に毒が体を蝕んでいく。


「……ちょっと、無理……かな? ニーズヘッグくんに、悪いこと……しちゃった」


 ニーズヘッグが出ていった扉に目を向けると、そこには誰かが立っていた。

 これまで見えなかった影。人の形をした黒いそれは、クリアを見て指差す。


 ――やっと死ぬんだね。……これで次に進める。


「……そうだね。もう私は死ぬ。……満足?」


 ――…………。


「怖くない。……だって、誰も悲しまないもの。私は一人……静かに…………死んで…………」


 クリアの脳裏を先ほどのニーズヘッグの表情がよぎる。

 自分のことを心配し、泣いた悪魔の姿が……。

 今更になって、クリアは唖然といつもの言葉を躊躇う。

 

 死ぬことなど怖くない。

 誰も悲しまない。

 短命ですぐに死んでしまうなど、仕方がない。


 仕方がない。

 ……そう、仕方が……ない。

 …………そんなはずは…………ない。


 平然としていた表情は一変。クリアは涙で後悔に表情を染めていた。

 毒とは違う。胸を締め付けるのは死への悲しみと恐怖だ。

 あれほどなんとも思っていなかったはずが、いざとなって抗いたくなるほど怖くなる。


「……っ、や、だぁっ。死にたく……ないよ……っ」


 初めての死の恐怖は絶大で、逃れようと扉に手を伸ばす。


「行かないで……、一緒にいてよ……っ。薬なんて、いらない……いらないから……っ。最後くらい、一緒にいて……」


 これまでのニーズヘッグの忠告を思い出す。

 どれだけ恐怖を教えられても聞き入れようとしなかったクリア。

 彼女に今あるのはそんな自分を蔑む後悔。

 後悔が、宝物の思い出を汚していく。

 自分への違和感。それは無色透明な自分という花が、恐怖を知って色を付けてしまったという。見るも恐ろしい、真っ黒な色に汚されてしまった、ただの()()()()となった花。

 どれだけの死と恐怖への無関心が、ニーズヘッグに迷惑をかけたか。

 初めて会った時にニーズヘッグに恐れ、それ以降会うことがなければ……ニーズヘッグを悲しませずに済んだというのに。

 クリアは、自分を貫いたことを。色を付けたことで思い知らされてしまう。

 あれほど一緒にいたのに、気付くこともできず……。最後の最後で大切な思い出どころか、彼を傷つけてしまった。

 最後に犯してしまった……クリアの大きな罪。

 

「ごめ、なさい……っ。もう二度と、死ぬのが平気なんて言わないっ。……死んでも、誰も悲しまないなんて……馬鹿なこと、言わない。だから……だから…………」


 

 それが、クリアの最後の……叶わない願いだった。


   ◆


 朝とはうってかわって、昼には酷い悪天候となる。

 どしゃ降りの雨の中、まるで誰かの涙の様にそれは長く続く。

 雨の中で一人……悪魔は天を見上げていた。

 

「……なんだよ。つまらないくらい、呆気ないな」


 そう呟いた頬を水滴が伝う。

 それが雨だったのか、それとも……。


「所詮、人間なんて脆弱な生き物じゃないか……。あんな毒にも耐えられなかった。……毒どころか――悪魔一体で、この有様だもんな」


 炎蛇の背後には焼け野原にされた景色があった。

 今は雨で鎮火しているが、その前はよく燃えたものだ。

 穏やかで平穏そうな人里。それは途端に火の海と化す。

 有象無象の脆弱な生き物が叫び、断末魔と共に業火によって魂すら残さず燃え尽きる。

 今でもその時の光景を覚えている。だが、いつまでも記憶に留めることはなかった。

 気にしても仕方がない。人間の死など、悪魔にとってはどうでもいいからだ。

 ……そう。どうでもいい、はずだ。


「……っ、お前なんかに……会わなきゃよかった」


 感情を堪えれば、喉が痛み呼吸が乱れていく。

 それでも、言わずにはいられなかった。


「お前に会わなきゃ……こんな……惨めな思い…………しなくてよかったっ。お前なんかに……、会わなければ……」


 胸の奥が、苦しい。……痛い。

 ――後悔をした。人間と関わったことを。

 こんな感情だけで辛く苦しむなど……悪魔として最悪でしかない。

 弱い……。ニーズヘッグはいまの自分は酷く弱い存在だと考える。

 弱ければ何も守れない。自分の心すら傷つけていく。

 強くなければならない。余計なものを切り捨てればいい。

 大事なものなどなければ、こんな辛い思いなどしなくていい。

 

 ――そうだ。力があればいいんだ。何者にも脅かされないための、力が……。


 気付いた時には、乾いた笑いが喉からこぼれていく。

 馬鹿で愚かな自分を捨て、考えを改める。

 自分のために……。自分のためだけに……。

 これまでの自分を裏切り、殺す。


「……」


 歩み出すと、木陰では妖精が悲しそうにうつむいていた。

 ニーズヘッグはそれを見向きもせず、通り過ぎる。

 妖精は何かを訴えたそうにいたが、何かを言うということはない。


「……お前も、もう俺と関わるな。……燃やされたくなければな」


 それは、別れと最後の忠告だ。

 その言葉に妖精は心を抉られる。

 今の炎蛇に慈悲はない。

 以降。妖精がニーズヘッグの前に姿を現すことはなかった。

 


 その後。火山を縄張りにする炎蛇の噂は悪化を極めていく。

 残虐な炎の蛇。それがとある者の耳に入ったのは……これより数年先の話となる。

『やくまが 次回予告』


 炎蛇の悪名は世界の至る所で広まる。

 それは人魔問わずに恐れを抱かれ、その名を轟かせた。

 

 それに目を付けたのは――一人の魔女。


 過去と現在が繋がり、炎蛇は己がために一人の犠牲を望む。

 

 最後の夜。夜明けと共に別れるクロトとエリー。

 終わりの時を前、呪われた姫は決死の覚悟で魔銃使いと向き合い、最悪の決断を迫る。


 その願いは、本当に誠のものか……。

 その願いは、本当に己のためなのか……。

 

 蛇は……今でも覚えている。

 あの花の名を。その純粋で透き通った無色透明の人間の名を……。

 そして、今でも執着していた。

 その光に、その温もりに。


「……俺さ、嘘は……嫌いなんだよ」


 後悔があった。その後悔を振り払いきれず、許されずいた炎蛇の罪。

 もし……もう一度、やり直せるのなら…………。


 ――お前はそれを、すんなり受け入れてくれるか?



【厄災の姫と魔銃使い:リメイク】第四部 四章 「無明華の面影」

 

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