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その91 幻の聖獣に会えるかも知れません

「ユニコーンってあのユニコーンのこと? 馬に角が生えてるみたいな? あれってかなり高レベルのモンスターだよね?」


「そうですよー」


 二アは涼しい顔をしながらサラッと言いのけた。


 待てよ? もしかして二アが凄いんじゃなくて、それくらいのこと、魔族の子供なら誰でも出来ると言うことか? だとしたら魔族の力って人間なんか比べ物にならない程凄いんじゃないのか。


「ユニコーンを召喚出来るとか、魔族の子供なら誰でも出来ることなのかい?」


「いえ。召喚魔法を使える魔族自体がそれ程居ないので」


 やはり魔族なら誰でも出来る訳ではなく、二アが特殊な様だ。


 と言うか、これ...俺が守ると言うよりも、二アの方が俺より強い可能性もあるんじゃないのか。


「ちなみに二アのステータスを見せて貰うことって出来るかい? もちろん嫌だったら良いんだ」


「大丈夫ですよー。ステータスオープン!」


ーーーーーーーーーーーー

二ア

女性 年齢10歳

魔族 職業・賢者 

LV5 HP90/90

SP0 MP550/550

力30 技50

速さ60 魔力330

防御30 幸運50

[加護]

炎B 風B 土B 水B

雷B 聖B 光B 闇B

[魔法]

ヒール

キュア

フェイク

ウィンドカッター

ディープフリーズ

フレアバースト

モンスター召喚

[ユニークスキル]

魔神降臨

ーーーーーーーーーーーー


 驚いた...。魔法以外の能力に関しては目を見張るものはないが、魔法に関しての能力が高すぎる...。職業は千恵と同じく賢者の様だが、モンスターの召喚も出来る様だし、その数値は千恵なんか相手にならない程だ。


 そして気になるのが、ユニークスキルの魔神降臨だ。名前からして明らかにヤバそうな匂いがする。


「こんなに強かったらハンス達なんか余裕で倒せたんじゃないのかい?」


 おそらく二アが1発魔法を放つだけで、馬車の中の全員を葬り去れるくらいの力は持っているだろう。


「私は人間を傷付けたくないので...」


 自分が殺されるかも知れないのに人間を攻撃しないなんて...。


 二アが俺と交わした人間を殺さないという約束を破ることはないだろう。


「それではユニコーンの召喚を始めても良いですか? ユニコーンの背中に乗れば馬車よりも速く走れる筈です」


「ああ。頼むよ」


 俺はユニコーンをこの目で拝めるかもと思うとワクワクが止まらなかった。


 イメージ的には聖獣と呼ばれ、美しい姿で神聖なイメージがある。


 だが、ユニコーンと言えば純潔の乙女しか、その背中に乗せないと言われているが、俺は乗ることが出来るのだろうか? 純潔という意味では俺にも当てはまるのだが...。


 そんなことを考えていると、二アは胸の前で手を合わせ、意識を集中しだした。


 二アの身体が輝き始めると、目の前の地面に輝く魔法陣が姿を現した。


 魔法陣は白い文字で描かれており、白い輝きを放っている。


「われの呼び掛けに応え姿を現したまえ!」


 魔法陣が激しく輝きを放つと魔法陣から1匹の生き物が姿を現した。


 真っ白な身体に真っ白な毛並み。頭には角を生やしており、全体的に見てもとても美しい姿をしている。


「二ア様。お呼びですか?」

 

 驚くべきことに召喚されたユニコーンが口を開いた。


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