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その35 色々聞いてみよう

「いや...流石にそんな話を信じることは出来ないですよ。だってドラゴンですよ? 失礼ですが、シオンさんが1万人いてもドラゴンを倒すのは無理だと思います」


 本当に失礼な女性だ。まぁ確かに俺の能力を知っている彼女からすれば、ドラゴンを倒したなんて話が信じられる訳がない。流石にユニークスキルのことを言う程、信用も出来ない相手なので、取り敢えずドラゴンを倒したという話は置いておこう。重要なのはそこじゃない。


「でも確かにドラゴンの卵の話は本当の様ですね。その子竜は明らかにフレアドラゴンの子供です」


 俺がドラゴンを倒したという話は信じなくても、リュートがその竜の子供だということは信用できるみたいだ。あ! そうか!? 俺がリュートのフレアドラゴンベビーって名前が見れるように、彼女にもそれが見えているからか。待てよ? これってモンスター以外でも見れるのか? 俺は試しに猫耳職員に目を凝らしてみた。


ーーーーーー

ニーナ LV15

ーーーーーー


 モンスター以外でも名前とLVは見れる様だ。これならある程度の強さは判断が出来る。もちろん俺の様な超低ステータスの人間は別だが...ニーナのLV15というのも一般的にいったら高いのだろうか? LVに関しては基準が分からないので高いか低いかは不明だ。


「それでこの世界のことを色々聞きたいんですが、教えてもらえますかね?」


「何故、私がそんな面倒ことをしなくちゃいけないんですか? 私にはギルドの仕事があるので他を当たって下さい」


 やはり親切に色々教えてくれるというパターンはないようだ。まぁ元々そんな相手だったらガンツの依頼の時に忠告をしてくれていた筈なので、期待はしていなかったが。


「分かりましたー。じゃあお姉さんの上司の人に色々聞いてみようと思います。ついでにお姉さんのことも話しておきますねー」


「ちょ、ちょっと!」


 ニーナは再び動揺をしている。ここは更に攻撃をしよう。


「取り敢えず受け付けにいたもう一人の職員さんに話をして来ますねー」


 俺が席を立ち上がろうとすると服の袖を掴まれた。


「分かりました。分かりましたよー! なんでも聞いて下さい!」


 どうやら俺はこの勝負に勝った様だ。


「一杯聞きたいことがあるんですけど、先ずはこの世界に、モンスターを手懐けたりする職業があるのかが知りたいです。みんなリュートのことを見て怖がるんで、そんな職業ないのかなぁとは思ってますけど...」


「それはビーストテイマーのことでしょうか?」


「へ!?」


 ニーナの口からはアッサリとビーストテイマーという言葉が飛び出した。この世界でもビーストテイマーという職業は存在するようだ。


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