表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

254/269

その254 〖光の英雄〗にメンバーが増えました

「竜人族が冒険者になるなんて話聞いたことないぞ!」


「おい! あのステータスを見てみろよ! レベル3のくせに異常な強さだぞ!」


 現在リュートの頭上にはステータスが表示されたままとなっている。


 これだけのステータスを見たらどんな人間でも驚くことだろう。


 というかあれだけの数のモンスターを倒したというのにレベルが2しか上がっていない...。竜人族はレベルが上がりにくいのだろうか。


「それで僕はこれからどうすれば良いの?」


 驚き戸惑っているギルド職員にリュートが声を掛ける。


「あ、ああ...すみません...貴方のステータスならばDランク冒険者からの始まりとなります。ちなみに最初の冒険者ランクはDが最高で、ここ数年間このギルドでは1人も出ていません」


 いきなりDランクか。俺が積み重ねて上がったランクに一瞬で到達するとは竜人族とは本当に凄いんだな。


 ギルド職員の説明通りに手順を踏み、リュートの冒険者登録が終わったようだ。


「それでは次にパーティー登録を開始致しますね」


リュートの〖光の英雄〗への登録を始めようとしたところで回りの冒険者達が集まってきた。


「おい。パーティーを組むなら俺達と組まないか? 俺達はBランクパーティーの〖大地の牙〗だ。そんなパーティーに入るよりも俺達のパーティーに入った方が良いと思うぞ?」


 そんなパーティーとは俺達のことだ。まぁニアはともかく俺に至っては完全に弱々しい人間に見えるだろう。


 直ぐに村人だとバレてしまうくらいのレベルだ。


「待て待て! パーティーに入るなら俺達のパーティーに入った方が良いぞ。ウチにはあの剣妃マリエルが居るからな」


「確かにお前のパーティーにはマリエルがいるかも知れないが、後のメンバーはCランクが中心じゃないか! それに引き換えウチのパーティーならメンバー全員がBランクだ。どう考えてもウチの方が良いだろ」


 リュートを勧誘しようと他の冒険者パーティーが言い合いになっている。


 正直、今の俺とニアなら俺の能力が特殊なことを考えてもBランクパーティーよりも強い気がする。


 まぁ、ニアの圧倒的な魔法の力があるからなんだが。


『それで結局どっちのパーティーに入るんだ?』


 2人の男がリュートに詰め寄る。


「僕はアンタ達のパーティーには入らないよ。シオンやニアと一緒にいるつもりだから」


「上の冒険者を目指すなら絶対に俺達のパーティーに入るべきだ!」


「僕は冒険者とかどうでも良いから。シオン達と一緒ならなんでも良いんだ」


 リュートがそう言うとその後、冒険者達は何も言ってくることはなかった。


「それではリュートさんの〖光の英雄〗への加入手続きを行っても宜しいでしょうか?」


「うん。宜しくー」


 ギルド職員がパーティーへの加入手続きを済ませ、晴れてリュートは〖光の英雄〗の一員となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ