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その231 召喚魔法の使い手が居るかもしれません

 徒歩で帰れば問題はないが、シルキーで1時間近く掛かる道を徒歩で帰るとなると10時間以上掛かってしまうと思う。


 そもそもウィズダム達が出て行ってから帰って来るまでの時間は3.4時間といったところだと思うが、そんな時間で行って帰ってくるなど、それこそシルキーに乗っていなければ無理な話だ。


「ねぇ、ニア。異世界人じゃない人間でもユニコーンの様に人を乗せて走らせれるモンスターを召喚出来る人間とかは居るのかな?」


「居ると思いますよ。どうしてですか?」


「いや、ウィズダムさんが出て行ってから、帰って来るまでの時間が早すぎるよなーと思ってさ」


「確かにそうですね...でもシルキーの様なモンスターでは、あれだけの人数を乗せて移動するのは無理だと思います」


 流石に10人前後の人数が同時にユニコーンに乗るということは不可能だ。


 だとしたらもっと大型のモンスターを召喚したのかも知れない。


 俺達が全く姿を見ていないということは、従魔契約をしたモンスターということはないだろう。


 従魔契約しただけのモンスターなら、魔法陣の中に消すという芸当は出来ないからだ。


 もしも召喚モンスターによって移動したのであれば、先に帰って来た人間の中に召喚者がいて、シリウス達4人の中には居ない筈だ。


 だとしたらやはりシルキーを使って帰ったら、シリウス達よりも早く[マース]に着いてしまう。


 ニアが召喚魔法を使えるということに関しては公表するつもりはない。


 やはりここはこの辺りで一泊してから帰ることにしよう。


 今日の分の宿賃は無駄になってしまうが、この際仕方がない。


「ニア。今日はこの辺りで一泊しても良いかな?」


「はい。わかりました」


 シリウス達も一泊してから帰っていれば、結局俺達の方が早く着いてしまうが、その時は不眠不休で帰って来たと言えば良い。


 ニアのマジックボックスからテントを取り出すと、この場にテントを張った。


 テントを張り終えるとマジックボックスからレ・トルトの料理を取り出し食べ始める。


 いつ取り出しても温かい料理が食べられるっていうのは、とても幸せなことだと思う。


 料理を食べ終わった俺達はテントに入り眠りについた。


 朝になり朝食を食べ終えた後、ニアにシルキーを呼び出して貰う。


 正直わざわざ[マース]に戻ってから再び黄昏の迷宮に行くのは効率が悪すぎるとは思うが、シリウス達のこともある。


 [マース]に向かうことをニアからシルキーに告げて貰い、俺達はシルキーの背中へと跨がった。


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