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その148 やはり俺の役目は荷物も持ちになるようです

「おいおい...Fランクが3人とかベヒモスを舐めてんのか!? おこぼれに預かろうって考えかも知れないが、荷物運びにそんな人数は必要ねーぞ!」


 先程の強面の男だ。確か名前はダウザーでAランクと言っていた気がする。


 今回の21人の内訳は、Aランク3人、Bランク5人、Cランク6人、Dランク3人、Eランク1人、Fランクが3人だ。


 AランクのダウザーからすればFランクなど戦力外で、荷物持ちくらいにしか役に立たないと思ってるんだろう。


 それで報酬の取り分があることに納得は出来ない様だが、それを決めるのはギルドの人間であって、ダウザーではない。


 ちなみにもう1人のFランクの男は俺よりも少し歳上だが、戦闘が出来そうな雰囲気はない。


 確か得意なことは魔法とは言っていた気はするが...。


 全員の紹介が終わるとアーロンによってそれぞれの分担が割り振られた。


 直接戦闘をする人間。後方から遠距離武器や魔法で援護をする人間。回復魔法や回復薬などを使用し、怪我人の治療をする人間。ちなみに今回使われる薬はギルド持ちになるらしい。その薬を運ぶのも荷物持ちの役目だ。


 ベヒモスは素材にも価値があるらしく、今回回収した素材は全てギルドの所有物となるらしい。それを運ぶのも荷物持ちの役目になるらしいので、3人くらいは必要な気がする。


 次々と担当が発表がされていく中、俺の担当は荷物運びだった。


 まぁ、アーロンは俺の力を知らないため、この選択も仕方ないのだろうと思う。


 ただ、荷物持ちだろうと他の人間の邪魔をしなければ戦闘に参加しても問題はない筈だ。


 いざとなれば俺はタイマンでもベヒモスと戦う覚悟が出来ている。


 俺の次にニアの担当が発表されたのだが、その時に周囲にざわめきが走った。


 Eランクであるニアが直接戦闘に参加する指示を受けたからだ。


 ニアの実力ならば後方支援よりもその方が戦力になると思ったのだろう。


「ふざけるなよ!」


 ダウザーが声を荒らげる。ニアの実力を知らないダウザーからすれば納得出来ないのも当然かも知れない。


「Eランクのガキが俺達に混ざってベヒモスと戦うとか...。ギルマス! アンタもうろくしたんじゃないのか!?」


「ニアの実力は俺がこの目で確認している。正直、魔法に関してはこの場にいる誰もニアの実力を越える人間は居ないだろう」


 集まった冒険者達がアーロンの発言に驚きを見せる中、1人の男がアーロンの前へと立った。


「聞き捨てなりませんね。こんな子供が私を越える実力を持っているとは考えられません」


 確か、この男の名前はカルロと言う名前でBランク冒険者だった筈。魔法が得意だと言っていたな。ニアの方が優れていると言われて、カルロは納得が出来ないようだった。


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