その135 どうやらリーダーを倒さなければいけないみたいです
「イートラビットの討伐依頼を受けたのだけど、数が多すぎて...。貴方の力を貸して頂戴」
「イートラビット如きが二ア様の手を煩わせるとは...。許せぬ! 二ア様。奴らの中に群れを率いるリーダーがいる筈です。そのリーダーを倒さない限り、奴らはどこまででも増えますよ」
人参畑は畑全体を囲う塀に面している。見ると塀に一部分壊れている場所があり、その場所からゾロゾロと群れが進入をしてきている。
倒しても奴らの数が減っていかないのは、増えてる数に対して倒している数が追い付いていないからだ。
大量に倒せばその分報酬が上乗せされるのは良いが、流石に体力には限界がある。二アに関してはMPが尽きたら戦う手段がなくなってしまう。
流石にそろそろ全滅させることを考えなければいけないだろう。
「シヴァ。イートラビットのリーダーって言うのは分かるのかい?」
「はい。群れを率いるリーダーの頭には真っ赤な角が生えている筈です」
群れを見渡すが数が多すぎてリーダーの姿を確認することが出来ない。周りを蹴散らしながらリーダーを探すしかないだろう。
「二ア。シヴァ。リーダーを探そう! このままじゃキリがない」
「はい!」
「お任せ下さい」
ニアはウィンドカッターを放ちながら群れの中に進入して行く。その傍でシヴァは目を見張る戦い振りをしている。
一振り爪を振るえば3匹のイートラビットが倒され、その口でイートラビットを咥えては投げ飛ばす。動きも相当速く次々とイートラビットの数が減っていく。
「シヴァは凄いな。そう言えばリュートはどうしたんだ?」
ふとリュートの存在を思い出し見渡すと、イートラビットに混じって畑の人参にかぶりついていた。
この食いしん坊ドラゴンが! リュートのことは気にせずジャストアタックを使用し、1匹づつ確実に仕留め群れの中心まで行くと、他のイートラビットに比べて明らかに身体の大きい個体を発見することが出来た。
見ると頭には真っ赤な角が生えている。コイツが群れのリーダーで間違えないだろう。
リーダーラビットは俺に気が付くといきなり飛び掛かって来た。
「ぐっ!」
リーダーラビットの角が俺の左足に突き刺さった。角が貫通して足にはかなりの痛みが走る。
他のイートラビットとは違いリーダーラビットは好戦的な様だ。
そっちがその気なら俺だってやってやる! 農民のクワを大きく振り上げて思い切り振り下ろした。
『ジャストアタック!』
クワがリーダーラビットの身体に当たると身体には切り傷ができ、そこから血が噴き出した。
流石にリーダーだけあって一撃で倒すことは出来なかったか...。だったら何度でも攻撃を繰り返せば良い。
俺は再び大きくクワを振り上げた。




