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134/269

その134 都合が良すぎるスキルを持っていました

〖ジャストアタック〗消費SP5 必ず必中する攻撃を繰り出す。ジャストアタックの攻撃は通常攻撃の0.3倍の攻撃力になる。


 おお! 今の状況には都合の良すぎるスキルじゃないか! 0.3倍の攻撃力になるってところが気になるが、今の俺には農民のクワがある。


「うぉぉぉ!」

『ジャストアタック!』


 かなり大振りでクワを振り下ろしたのだが、クワはイートラビットの身体を捉えた。


 クワが身体に当たるとイートラビットの身体は簡単に切断された。正直、結構グロくて軽いスプラッターだ。


 攻撃が当たると分かった俺は、ひたすらスキルを発動させてイートラビットを倒していった。先程までの動きを見ている限り簡単に避けられそうなのに、やはりスキルの効果は凄い。全ての攻撃がイートラビットを捉えてくれる。


 俺が1匹1匹倒している一方で、ニアはウィンドカッターを発動させて一気に倒している。


 ウィンドカッターは簡単にイートラビットを切り裂いていく。以前俺が使ったウィンドカッターよりも遥かに速い速度で放たれているので、使用者の魔力でここまで魔法が変わるということを思い知らせてくれる。


 俺が5匹のイートラビットを倒した時点で、ニアの方は間違えなく20匹以上は倒している。この調子で行けば簡単に100匹くらい倒せるんじゃないのか? イートラビットからは一切こちらへ攻撃をして来ないので、危険な目に合うこともない。


 しかも、次のイートラビットを攻撃する時には〖五十歩百歩〗の力により、俺のSPは全快する。これなら畑のイートラビットを全滅させることも出来る筈だ。


 ひたすらイートラビットを倒し続けて1時間程経過しただろうか...。俺の身体に明らかに疲れが出て来たのが感じられた。


 俺程ではないがニアにも少し疲れた様子が見られる。


「はぁ、はぁ...。もう30匹以上は倒したと思うのに全然数が減っている気配がないな...」


「ですね...。私も100匹くらいは倒している筈なのに、最初の数から減っている気がしません。むしろ増えている様な気が...」


 ニアの言っていることは間違えではないと思う。それは俺も感じていたことだ。


「このままじゃ畑がマズいことになるな...」


 俺達がイートラビットを倒している間にも、奴らは次々と人参を貪っている。


「シヴァを召喚します。フェンリルなら速さでイートラビットに負けることはないと思います」


「ああ。頼むよ」


「われの呼び掛けに応え姿を現したまえ」


 魔法陣が出現するとそこからフェンリルのシヴァが姿を現した。


「二ア様。またお会いできて嬉しく思います」


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