日没
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「僕は本当に、ずっと貴方を…」
男は横たわったまま頬の筋肉を弛緩させ微笑すると、それきり口を噤んでしまった。
その脇に彼は膝を着いて、先を促そうとする様子も無く只その冷えゆく頬を暖かな両手で包み込んだ。
紅い紅い夕陽の、最後の光が今、地平線の向こうへ消えようとしていた。
刻々と、二人の時間が音も無く経過していく。永久の別れを前にしても彼等は、感情を言葉に乗せて送り出そうとはしなかった。
「それじゃあ」
「ああ」
またな。
彼は低く呟いた。紅い光に染まる彼の幸せそうな顔に、最後の微笑が浮かんだ。
微笑を湛えたまま彼は、行った。
彼は、最初で最後の一言を零した。
男がまだ「記号」を読み解く能力を有していたとき、心の中では迸っていた、灼熱の感情であった。
矢張り、想いを伝達する為に言語という記号を用いる必要など無かったのだ。
始まりの奇跡を悟ること、これが「感情の伝達」の本質なのである。終焉を迎えずして悟ることは出来ぬ、これを人は残酷だと言うだろうか。
名残とばかりに、口づけを落とした。
…愛している。
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大事な人を亡くした私が、必死で書いた作品です。表現が拙く伝えたいことが伝わるかどうか判りません。
大事な人が亡くなって悲しいのは、二度と何も伝えられなくなるから。でも生前いくら私があの人に愛していると言葉で伝えたとしてもやはり私は、死ぬほど後悔して、深く深く悲しんだと思います。なぜいつかなくすと判っていながら人間は人を愛してしまうのか、それは本当に本当に大事な人と永遠に別れることで出会う事の奇跡と、生きて交わることの喜びを知る為だと、思うのです。
愛している
愛している
本音です
ありがとう
ありがとう
ありがとう私の大切な人




