10章act4 状況開始
こんばんはおはようございますこんにちは
令和になりましたね。令和での初投稿になります。
10日のGWも終わってしまいました。
まぁあまり関係はなかったですけどね。
と、今回は本編10章act4になります
俺達は走る。
「まずは部屋まで戻る!」
「うん!」
走っている途中に思うことがあった。
あの神殿は学校の真上に浮いているのに、日影とかが何一つ重なっていないのだ。不思議な現象を見ている気分だ。
「いたぞ!」
と口々に叫ぶ俺達に対する魔法使いからの敵意。
だがここからはやられっぱなしじゃない。
向かってくる奴は正面から倒していく。
倒していく度にバキッ!!という何かが砕ける音が響いていた。
ダークマターが壊れる証の音だ。
だが一度解除され倒れると立ち上がるのは困難らしい。かなり身体に負荷をかけるのか?。
にも関わらず俺達を襲ってくる連中からはちゃんと意思があるのだ。
「うーん」
「どうしたの?」
「いや、もしかしたらと思うんだがあとにしよう」
「わかった。もうすぐだよ。???。あ、待って!」
「??」
カオルは花壇に入って、突然独り言を言い出した。
「カオルどうした?」
「ううん!ありがとう!」
とその手には根がついた花が握られていた。
俺は理解した。万が一レインが危ない状況なら花を使って回復させるつもりなのだ。
なんとかマンションまで着いた。はじめは階段を使うかと考えたがカオルは上を見上げたかと思うと勧んで翔んでいきました。俺も今は非常時かと思い、飛んだ。
「これは完璧に違反だな…」と俺は苦笑する。
部屋入る。
「ただいま」と開けると思ったより荒らされてなかった。
が「レイン!!」
予想通り、傷だらけの姿でいた。
「っ!」
かなりの暴行を受けたのがわかる。
「カオル!」
「うん、わかってる!お願い」
カオルはレインの手当てを始めるために持ってきた花を押し当てた。花はここまで来る間に花壇にあった花だ。その花はカオルの言葉に応えるようにレインの傷や身体を修復していった。
足とかも治るのでは?と思ったが足までは治らなかった。
「…。ん」
「レイン大丈夫か?」
「…。大丈夫。ありがとう。花…」
レインはカオルと花を見た。花は枯れてしまっていた。
「この子に無理させちゃった」
カオルは枯れた花を見て言った。
「……。いいのに」
「でもこの子が望んだからここまで応えてくれたからあとでお礼言っておいてね!」
「???」
レインの疑問を浮かべる表情にカオルはうんうん!と納得しただけだった。
これには俺も疑問顔になった。
わかるのはこの花はまだ死んでいないということだ。がレインには聞かねばならない。
「レイン、誰にやられたんだ?」
「魔女。今も多分近くにいるかも」
魔女って、この学校って全員女は魔女という分類なんだが…。
《ふーん、それならアンタはここからはお留守番ね》
とカオルの背中から出てきたのは、ダイヤだった。
「ダイヤ!付いてきてたのか」と俺。
「妖精?」
レインは呟くように白い光に向かって言った。ダイヤは否定するようにゆらゆら動き言う。
《ハズレ!あたしらは精霊。この子はあたしが保護するわね!アンタたち二人もこれなら安心でしょ》
「あぁ、助かる。頼むよ」
「気をつけて」
レインは一言だけ言って俺とカオルは頷く。
《それじゃあたしができるのはここまでだからがんばりなさいよ。じゃね》
とダイヤはレインと一緒に姿を消した。
「よし、俺達も行こう」
「うん」
そしていよいよ学校へ向かう。
道中もダークマターを食らった魔法使いが襲ってきたが全員返り討ちにしていく。が、やっぱり変だった。
「もしかしてこの術は操る術じゃない…のか?」
考えている間に学校の入り口が見えた。
が、門が姿を変えて変なオーラをまとっていた。
「なにこれ?」
「わからない」
神殿の影響を受けているのかもしれない。
中へ踏み出そうとすると、
何かが飛んできた。
「くっ!どこから」
「あそこ!」
カオルが指した場所にいた。
「パトリシア…リセリス…」
二人はいつもの制服じゃなくて完全武装の戦闘衣装の姿だった。
「はぁい?こんにちはお二人さん」
「今日会うのは初めてね龍太、カオル」
だけど様子が変だった。
「お前らもダークマターにか」
「えぇ、そうよ。この力は私をまるで本当の私に変えてくれる、すごい力だわぁ」
「龍太なら薄々気づいているでしょん?。この魔術。ダークマター《強制命令》なんて呼ばれてるけど命令するための魔術じゃないって」
「どういうこと?」
「カオルはまだ気づかないのね?いい?この術は操る術じゃなく精神をマイナスへ逆流させてそのマイナスの根源から力を受ける術なの。つまり精神を光に染めるだけでリンクを無しでとても大きな力が使えるのよ!素晴らしいでしょ」
「闇堕ちみたいだな」
ボソッと言った俺の言葉が聞こえてたらしい。パトリシアがむすっとした。
リセリスも追随して言ってくる。
「ちょっと?この素晴らしい魔術を闇堕ちなんて宣わないでくれる?」
「そうよぉ。つまりこれが本来の私達の力なのよぉ」
「…ここを通してくれないか」
「いやよ」「いやだわ」
「通りたかったら私達を倒していくことね」
二人は杖を構えて臨戦態勢になる。
「くそ、やるしかないか…」
「…。うん」
俺達四人はぶつかりあう。
リセリスとパトリシアのコンビははっきり言って強かった。
リセリスは袖から鞭を取りだし、撹乱し毒薔薇で削ってくる。
「くっ!」
「カオルちゃん遅いわよぉ」
すっとカオルの背後に降り立ち強烈な蹴りを見舞う。
「くぅっ!!」
リセリスは自分魔力を薔薇へと変え始め、纏っていた。
「カオル!」
「龍太、余所見しないで」
「ぐっ」
パトリシアが俺の真上から炎の追撃を打ってきた。
身体を回し紅蓮を踊らして一転に俺へと放ってくる。
俺は防ぐが炎の中からパトリシアが出てきて、俺を片手で持ち上げ投げ飛ばす。
パトリシアもまた炎を自分に纏っていた。
リセリスがカオルに追撃しようと僅かな初動で近づいてきた。
俺は倒れた身体に引力をかけて起き上がり拳を叩きつける。
同時にリセリスの毒薔薇も炸裂する。
が、足を鞭に取られ上に上げられる。毒針も投げてきた。俺はそれを防ぐので精一杯で地面に叩きつけられる。
強いな…。
「闇堕ちなら」
ポツリとカオルが言った。
「闇堕ちなら操られてるわけじゃないんだね…?」
「そうね」
「そうよぉ?」
「じゃあなんで二人は操られてるの?」
「「??」」
カオルの言葉に二人は疑問符を浮かべた。俺もまた疑問符だった。
「パティちゃんやリセリスちゃんならこんな魔術に負けないよね。なんで」
カオルの言葉にリセリスは言う。
なぜかとてもカオルの声は冷ややかだった。
リセリスは「わからないの?」と言葉を続ける。
「カオルちゃんの言葉、意味がわからないわよ。最高の力よ?リンクなんか必要ないのよん?前から言われてたじゃないのぉ?リンク無しで大きな力を使える魔法使いはやばいって。自分自身の力で最高の力を--」
「そんなんだからフラれちゃうんだよリセリスちゃん」
ピシリと言ったカオルの言葉にリセリスは言葉を失い固まった。
カオルの表情は見えなかったがパトリシアにも言った。
「パティちゃん、志郎くんと付き合えたんだよね?言えてなかったけどおめでと。じゃあ質問するね。志郎くん今どこにいるの?」
パトリシアもまた固まった。
そう、実に言いにくいことなんだがリセリスは、ある少年に恋をしたのだが、なんやかんやあってフラれてしまったのだ。(番外編ハロウィンより)
気心知れた仲間達はまた良いことあるよと慰めていたのだが。
だがおもいっきり心の傷をえぐった今がチャンスかもしれない。二人には悪いが…。
カオルはそんなこと悪いと一切感じてないようだったが、多分何もかも上手く言ったあとに、わたしあのとき何てこと言っちゃったんだろ…とか言うんだろうな。
「龍太くん!」
「え?はい?」
「いくよ!。パティちゃん。リセリスちゃん。大切な人と一緒に戦うってことがどれだけ強い力になるか、今教えてあげる」
カオルは構えた。俺はと言えば考え事をしていて変な返事をしてしまったが。後者の言葉はちゃんと聞こえていた。
「わかった。いくぜ」
俺はカオルと手を繋ぐ。
あまり出番と見る暇が無かったがスマホのアプリが勝手に起動した
リンクレベルアプリだ。
葉山に作ってもらったアプリでバトル中の魔力を感知してリンクしているレベルを確認できる。
ちらっと覗くとカオルのリンクレベルが5を示していた。
カオルは杖を高く上へ投げた。
俺はカオルに魔力を送り出す。俺の魔力とリンク影響を受けたカオルは
「いくよっ!!!!」
カオルが足を動かす。そして姿が消える。
それは見事に異様な姿になった校舎を破壊しパトリシアとリセリスを光の刃が何重にもなって切り裂いた。
当然だが大きな爆発と爆風も起きた。
その爆発と爆風は周りにいたであろうダークマターを受けた魔法使い達を巻き込んだ。
巻き込まれた魔法使い達は多分無事だとは思う。
つまりここらいったいはもう一安心だということだ。
「グッジョブカオル」
俺はカオルに言う。
「あ、ありがとう。はっ!二人は!」
パトリシアとリセリスは意識を失っていたが命に別状はないようだ。
「無事だ」
「よかった」
「ってか今の技は」
「うん、あっちで教えてもらったんだ」
「なるほどな」(異世界番外編より)
「とりあえずここなら二人とも大丈夫だよね…?」
「うん」
「わたし悪いこと言っちゃったや…」
「…。パトリシアには余語がリンクしてたら今のも防がれたかもしれん。リセリスにいたってはもう少し真面目になれば恋愛成就してたかもしれない。だからカオルは悪いことは言ってないよ」
「…そうね……」
パトリシアが目を覚ました。
「パティちゃん…!」
「ごめんねカオル。たしかに龍太の言う通りよ…。あいつと繋がればあんなすごい技もきっと防げたかも…。大切な人と繋がる力。そうね…。何より私が知っていたのに教えたのにね。すっかり追い抜かれてたのね」
「まだまだだよ。いろいろ足りないから、パティちゃんこれからもわたし達に教えてね」
「もう、そこまで言われたらしょうがないわね…わかったわよ」
「うん、パティちゃん、わたし達、必ず勝ってくるからね」
カオルがそう言うとパトリシアは嬉しそうに笑った。
「二人ならほんとに勝っちゃうかもしれないわね。私はちょっと休んで--!?二人伏せなさい!!」
突然パトリシアは叫んだ。
俺達は頭を伏せた。
「パトリシア!どうした?」
俺達が顔を上げるとパトリシアは片腕から血が飛び散った。
「パティちゃん…!」
目の前に、巨大な斧を持った大型の異形とも言える怪物が数匹湧き出していた。
身体に鎖を巻き付けて吠えていた。
「こいつらは…」
「グリームよ。見張りがいなくなったから私達はもう用済ってやつかしら?女の腕裂いてくなんて、危ないことしてくれるじゃない」
パトリシアはよろけながら立ち上がる。
「お、おい」
「龍太、カオル。行って。ここは私が足止めするわ」
「で、でも」
「罪滅ぼしにしかならないけど私は二人を本気で殺ろうとしたわ。その償いくらいはさせて」
パトリシアは再生させた腕から杖を構えた。
カオルは自分も一緒に戦うよと言うと思った。
俺も同じだ。
だがパトリシアは俺達をこの先へ行かせるために一人で戦うことを選ぶだろう。
俺はその考えが少し気に入らなかった。
気に入らなかったから
「わかった」
「ちょっ龍太くん、いいの?」
「だけどなパトリシア」
「なに??」
俺はパトリシアの頭を軽くわしゃわしゃした。
「うぐぐ、ちょっと頭が揺れるわよ。バカになるでしょ」
魔法の国では頭を揺らされたらバカになるみたいな話があるのだろうか。
「……。じゃなくてな…チームは一人では戦わないんだぞ」
「つまり、何が言いたいのよ」
「ん」
俺は手を出した。
パトリシアは瞬きをした。
その意味をやっと察したらしい。俺を見る。
「リンク?」
「ああ」
「わかったわ。よろしくお願いするわね」
パトリシアは迷わず俺の手を握ってくれた。
何かが吸われる感覚とリンクする感覚がした。
「リンクってどこまで飛距離あるのかしらね」
と炎を纏いながら笑顔で言った。その表情は余語に見せてやればあいつは喜ぶぞ?なんて思った。
「志郎ほどリンク率は高くなかったはずだから気をつけてな」
「かもしれないけど、今はありがたいものね。もう大丈夫よ。先に行って」
「わかった。カオルいくぞ」
「わかった。パティちゃん、死んだら怒るじゃすまないからね!」
「それは普通に怖いわね。大丈夫よ。私ももう負けないから」
パトリシアはそう言い魔術を発動させる。
俺達は校内を走り出す。
しかし余語はどこで何やってるんだろうか。
~~~~
やばいやばいやばいやばいやばい!死んじゃう!死んじゃう!
私はそんなことを考えながら校内の森を走る。
私は追い回されていた。
追い回されてばかりな私、最近はめっきり減ったのにまた追い回されていた。
虐められるのはやなのに。
「いたっ!」
私は転んだ。
「うう…。朝起きたら机にお守りだけ…。あの人いないし、外は目が血走った人がいっぱいだし」
けど突然、爆風に殴られた。
「いたい…」
でもさらに驚いたのはそのあとだ。
追ってきていた魔法使いの人は倒れてピクリとも動かなかった。
「息は、してるよね?よかった…」
でも私の目の前には大きな人形の怪物がいた。
なぜかこの怪物は人だったとわかった。怪物なのに。
私を見て、次に倒れている魔法使いを見て、口から涎を垂らしていて呼吸を乱し始めていた。
怪物は腕を倒れていた魔法使いへ伸ばす。
その腕を私は霞の鈎爪で引き裂いた。
「だ、ダメ!触らないで」
引き裂かれた腕を怪物はなんとも思ってないようだった。
怪物には瞳があった。その瞳は私を写していた。戦うしかない。この倒れている人を守らなきゃ何か嫌な予感がする。
覚悟を決めて黒い霞で覆い始める。
守らなきゃ。
朝霧瑠美は自分の魔力を爆発させた。
~~~
そのころ
「あー、手こずりますね」
「外は解術が解けたみたいだね」
「ですがやっぱりここからグリームが出ていってしまいましたけどね」
「全部倒していくしかない…。場所は?」
田辺、雲間、遠近は体育館から出てきた人形グリームを倒すために奮闘していた。
「一体がここのどこかにいます。警戒を」
「ならここはあたしが残ってやるよ。二人は残りを探してきな」
「わかりました」
「気をつけて…」
田辺と遠近は体育館を出ていった。
「さて、とあたしと遊ぼうじゃないか元人間のグリームさんや」
~~~
同じタイミングで
「あーーーーーッ!!!!!!忘れてた!!!」
「え?!。龍太くん、どうしたの?」
「あの体育館にあった棺桶!あれ、忘れてた!っていうか俺達の目の前にやってきたグリームあれ絶対そうじゃん!!」
「あ!!どうしよう。も、戻る…?」
「ここまで来たのに」
その時、ズシン!という音が響く。
「!?」
「え?」
俺達の目の前にいたのは白いうねうねした怪物だった。
「な、なんでここに」
「え、龍太くんこれは…?」
「く、くねくねっていう都市伝説というか怪談」
「まだお昼前だよね」
「ああ…なんで」
しかしくねくねはどこか苦しそうだった。
俺はそのせいで恐怖がなかった。
「り、龍太くんくねくねってどういうのなの?」
「くねくねは…白いうねうねした姿が特徴で追いかけてくるのが特徴なんだが、でも怨霊に近いんだ」
「怨霊?」
「例えば両親の愛を受けずに死んでしまった子供の残留思念とかな…」
「そうなんだ」
「ああ、それをしょうがないとか仕方ないとか心にもない生きた人間の悪い思念を受けて噂になり力になっていった。でも噂は悪くなる一方でいつしか出会ったら人を呪い殺す怪談となった。それが今のくねくねの正体だって」
「けどこの子、苦しそうだよ。それになんか今の話聞いたら、怖くなくなったし…むしろ…」
その先をカオルは口にはしなかった。
まあたしかにかわいそうだよな。
「学校がよくわからない異質を受けてるからかもな。カオル光の柱を作ってくれ。あと風を外に」
「え?う、うん」
戸惑いながらカオルは光の柱と風を作り、外に流れ出す。
「とりあえず今は去るといいよ」
俺はそんな言葉をくねくねに言った。いや言葉通じるか不安だったが
《―、ウ、ー、コ、―、バ、、ョ、サキニ》
そんな金属質のような途切れた声が響き、くねくねと呼ばれる…いや、怨霊は光の柱に入りえていった。
「じょ…成仏しちゃったよ」
「まぁいいんじゃないか今回は…さっきのあれ、行けってことかな?」
「うん多分」
俺達はそのまま上へと目指す。
グリームはきっとみんなが倒すだろうと今はそう信じよう。
~~~
仲間の手助けもあり学校内にこっそり入ってみたら、大きな人形怪物が立っていた。
「うぁぁ…。グリームさん?」
問いかけるが答えは返ってこない。
仕方ないと思い私は琵琶を取り出し、軽く鳴らした。それは歌のように響きグリームは身体を丸め花を咲かせて消滅していった。
「おやすみ」
私のこの魔法が今回の現況にとっては都合が悪いと聞いた。
私が歌うだけで楽器を奏でるだけで地縛霊や悪魔やグリームは力を弱らし個体によっては成仏や消滅する。
これが理由で私は死ぬらしいと聞いた。
なので過去を変える前の私は死んだらしい。
実際来てみればどうやらほんとに私は死んだことになってるらしい。
私はみんなを助けたい。
自分の娘の顔が見たいと考えたがそれを我慢した。
「今はいかなきゃ。あの子達に助けられた恩返しはしないとね」
霊峰詞葉は奥に進む。
あの上空へそびえる神殿を目指して。
~~~
「ここから先があの神殿だ」
「うん。あ、龍太くん誰かいるよ」
「え?」
俺達を待ち受けていたのはアウロラと結城だった。
「まさかあの二人と戦わないといけないの…?」
カオルの疑問は最もだった。
「お待ちしてました。あ、私達は戦いませんから安心してください」
「龍太くんにカオルちゃん2日ぶりね」
「「え?」」
アウロラが妙なことを言った。
「あら?ごめんなさい。でもなんだか2日会ってない気がしたの」
「へ、へぇ」
アウロラさん、あんたほんとは記憶戻ってるんじゃないのか?なんて思った。
「それでアウロラと結城先輩は何を?まさかの見送り?」
言うと結城は頷いた。
「私は見送りです。下の階にいる人形のグリームを退治しなきゃいけないので。ですが」
「代わりに私が同行するの」
「アウロラさんも私達と同じでなぜかダークマターが効いてないんですよ。なのでお願いしました」
なるほどな。
「あの神殿はこの先に?」
カオルの問いにアウロラは「はい」と言う。
「ですが、あれは神殿というよりひとつの空中都市と城というべきかもしれません」
俺達は「はぁ?」となる。
「あまり時間がありません。さっそく」
「ちょっと待って~!!」
と別方向から余語が鎧を着込んでやってきた。
一緒にいるのはリィラとフゥラだ。
「え?は?し、志郎?!リィラにフゥラも!。お前らいったい今までどこに」
「ごめん、実は」
と余語は話始めた。
スマホからニュースが流れ一度は余語もダークマターにかかったらしい。
そして当然、俺達を殺るために向かう途中、練金で鎧を着込んだらダークマターを弾いたのだそうだ。
ダークマターで俺達を殺すことがわかった余語は、とにかく錬金術をしまくってなんとか魔除けの金属を作ることに成功し弾丸200発へと変えダークマターにかかった魔法使いを撃って撃って撃ちまくって解除してたらしい。
思わぬところに逸材ってほんとにいるんだなと思った。
いや、すげえな。
フゥラとリィラもその過程で助けられたのだとか。
フゥラとリィラは自主的に生徒会を調査をしていたらしく学校の真上に神殿らしきものがあると別ルートから得たらしくここから行けることがわかったのだとか。
その結果、こうして今ここにいるらしい。
「でもパトリシアに会うことはできなかったんだ。探そうにも…」
「外はダークマターにかかった魔法使いだらけだしね」
「うんうん!仕方ないから撃ちながら向かお!ってなったの」
フゥラとリィラが補足する。
「なるほどな。そういうことなら俺達でここからは行こう」
みんなが頷きかけたその時、
「ちょっと待ちなさい!!!!!」
と高い声が響いた。
お次はなんだよと思いながら向くとパトリシアと朝霧が駆け足でやってきた。
パトリシアはともかく朝霧は息が上がっていた。
「パトリシア!朝霧!無事だったかよかった…」
「はぁはぁはぁ…私は、変な怪物倒して魔法使いさん、保健室に預けてきた時に階段上る音がしたんですよ。気になって行こうとしたらパトリシア先輩にあったんです」
「そういうことよ!この私を置いてくなんて、太陽とお月さまが許してもこの私が許さないんだから!」
パトリシアは物凄い威張りっぷりだった。
神様仏様が許してもこの孫悟空様が許さねぇみたいな同じ理由だろうか。
だがその元気は余語を見たら鎮静した。
「し、志郎。無事だったの?」
「うん、無事。この通り」
「あぁ…よかった」とパトリシアは誰にも聞こえない声で呟いていた。
余語はダークマターが発動されてからどうしたかを話て、パトリシアも自分のいきさつを話、自分は大切な人を蔑ろみたいなことをやってしまったと余語に謝っていた。
「おお…パトリシアやればできるな…」
俺の小さな呟きをパトリシアは聞こえていたらしく聞こえないふりをしやがった。
朝霧が小声で聞いてきた。
「龍太先輩、あの二人何があったんですか?」
「あぁ、まぁパトリシアは余語を十分信用できてなかったんだ。ダークマターは精神をマイナスにさせる。つまり本音が爆発することでもある。それが裏目に出たんだ。そのことを謝って志郎はそれをいいよと言ったんだ」
小声で返すと
「信用…。そうですか」
と朝霧は言い、俺を見てきた。
「う、なんだよ」
「…いえ。龍太先輩もあの人も前まで似たような感じでしたので今は、どうなんでしょうって」
たしかに前の俺はなんかこう見れてなかっただろうな。今か。
「あの人が誰かわからんが、俺はそうだな…。前よりはずっとカオルや皆を見れている気がするよ。ちゃんと繋がってる。そう思えるんだよ本当に」
その言葉に、朝霧は嬉しそうな顔をして何も言わなかった。
「龍太くん!瑠美ちゃんも準備して~!」
カオルが呼んでいた。
「わかった!よし行くか」
「はい…!」
俺達は階段前へ立つ。
「準備はいいですね?」
結城が言い俺達はうなずく。
「ん?このメンツ」
俺はこのメンバーに覚えがあった。
「あ!ほんとだ!チーム巫凪とチーム余語だよ!」
俺の言葉にカオルが嬉しそうに言った。
「今度は共闘で再結成だな」
言うと皆は何か燃えるところがあったらしい。
うずうずし出していたのがわかった。
「よし!志郎」
「わかった」
俺達は全員でリンクする作戦になった。
俺←カオル、朝霧、アウロラ
余語←パトリシア、フゥラ、リィラ
ソーサリーズバトルをするわけじゃない。
だけど繋がった力が溢れてくるのを感じた。
「よし!みんな、いくぞ!!」
「おぉー!!」
七人の声がこだました。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
いつものネタバレですが題名にある通り事件解決にいよいよ乗りだします。
バトルしたり成仏させたりと切り替わりが激しいし視点もよく変わるしで忙しなかったと思います。
しかしこの10章が最終章だと考えるとアリなのかなと考えます。
バトルに関してはなんですが結構書いたりするのが好きだったりするんですが読んでくれている人にちゃんと伝えれているだろうかと考えたりしてます。
その結果、工夫が増えあれやこれやと書いてしまうこともしばしばありますね。
さて今回はここまでです
次回は10章act5になります
ここまで読んでくれてありがとうございました!




