10章
こんばんはおはようございますこんにちは
いよいよ10章に入りました。
物語もほぼ最終章だと言っても過言ではないかと思います。
数十年前、この世界。地球、主に日本では魔法の存在が確認された。
地球の大気は徐々に魔力で満たされ魔法を扱う人間が増えていった。
空想的な物、絵本や童話、物語やお伽噺の中でしかない魔法という存在が現れたことで科学を現代技術としていたこの世界を大きく変えた。
やがて呼応するように異世界の扉が開く。
その異世界もまた魔法の世界。
正確には魔法一色の異世界。
互いは和平をし時間をかけて様々な条約を結び魔法という存在とそれらを扱う者達を魔法使いと呼んだ。
そして今へ。
長い長い物語もここまできた。
「長いなぁ」
「長いねぇ」
と"今"へと戻ってきた。
「いよいよ、だね」
「あぁ。いよいよこの全ての最終戦みたいな感じになる。それじゃ心して聞いてくれ」
~~~~
季節は秋の10月、文化祭が終わり夏服もすっかり冬の制服へと変わった。
「ところで果夜、次の予定はここの書類チェックがあるんだけど」
「あ、はい。やっておきます」
「ありがとう。ではまた僕の部屋へ来ておくれ」
「わかりました」
ファルシと月島が話をしているのが見えた。
二人はひとまず別れるらしい。ファルシが来た。
「おや巫凪くん、文化祭見事だったね。文集はとてもよかったよ」
「読んだのか?」
「読んだとも。都市伝説、実にとても面白いじゃないか。そうそう僕は今ルシエルの解読をしていてね。あとちょっとなんだよ。がたのしみだ。ではまた」
と言ってファルシは行ってしまった。
~~
「龍太、来たわね」
「おー龍太くんきたぁ」
「遅いぞ龍太」
「わるいわるい」
俺は室内に入ると既に三人は定位置にいた。
カオル、パトリシア、余語。三人は俺達のチームだ。
パトリシアが授業を教えるようだ。
「じゃ早速説明するわね。今日はグリームについてよ」
とパトリシアは説明を始めた。
グリーム(魔恐族)(魔界族)(混沌童話族)
種類様々色々な呼び名がある。力と能力が多種多様で強い。
全ての種族の敵でもある。族があるのか種があるのか不明だがこれまでの経緯からグリームは性別があるらしく雄が9割りを占める。
魔力を持つ女種族に種を植えることで種を増やす。
種を植えられた女性体は数時間後、死に至る。
種として扱うかは不明だがかつては原種、亜種、火種、異種、秘種、真種、超種の七種が確認されていたらしい。
「ま、大まかにはこんな感じよね?なにか質問は?」
「生々しい」と俺。
「仕方ないでしょ我慢して」
「つまり種族かどうかはわからないけど生殖行動ときちんと性別があって変に力が強いんだね」
「まぁそうねぇ」
「ならパティちゃん!」
「なによ?そして私はパトリシア」
「雌の場合はどうなるの?まさか、男の子に」
「「カオルストップ!!!?」」
「ひゃ!?」
俺と余語が止めに入る。
さすがに男に種植えは嫌だ。だが
「ん~実はわからないのよ」
「「「え?」」」
「私今まで生きてて雌のグリームなんて見たことないわね。昔じゃ稀少だから見付けたら捕らえて調べて発展に!なんてあったけど調べるまえに見たことないもの」
「へぇ…」
「でも予想では雌のグリームは男に種植はできないと予想と仮説はあるわ」
「「「ほう」」」
「それらの理由はこの世界の神話が元になってるの。アダムとイヴだって、アダムは子供埋めないでしょ」
考えると一から宗教学んでいきましょうみたいな感覚になった。
「なるほどな。ならあの魔心花は?。あとあの花使いとかは?」
「あれは真種かしらね?。花使いから産まれた怪物やあの術は攻撃的な要素多かったでしょ。つまりあれは火種になるわ」
俺は思い出していた。
骨の兵隊を生み出したり、手足が凶器になったりする花に魅了された人のことを。
余語も恐らく思い出しているのだろう。あの星が降る夜の列車の上で、怪物へと変貌した姿を。
「最近だと龍太と桜ちゃんは野生のとかげグリーム、倒したんだよね」
「倒したのは豚之先輩だけど」
「野生のグリームが来るのはちょっと珍しいけどね。あれも火種よ。力が強いのと足が早いのと実はすごいタフなグリームね。あれが一番弱いとか言われてるわ」
「そういえば、ぶ、、か、先輩は踏み潰して倒してたね」
「自身の体重を倍加させて圧縮する魔術ね?。けどあれは体重があった彼だからできたこと。二人が体重あげても変わらないかもね。他には?」
「あー、あのグリーム息が荒かったかも!」
「たしかに」
するとパトリシアは
「あー…うん」と濁した。
言いづらいか?と思ったが
「雄の野生グリームは魔力のある女の子見ると自然とそうなるのかもね」
と余語が言った。
自然と?あー、そういうことか。
「え?なに?なにが?」
カオルが首をいったりきたり左右に降っている。
「あとでカオルにも教えるわね」とパトリシアは言った。
だがここで見るのは花に魅了された人間が多いだろうから野生グリームとはあまり無縁かとも思った。
~~~~
「あら龍太じゃない?」
「リセリス、なにしてるんだ?」
廊下を歩いていたらばったりそこにはリセリスがいた。
「前はほら、あの、お礼言えなかったでしょ。今度何かお礼するわね。なにがいい?」
「え?え?はい?」
俺はなんのことだ?思っていると(番外ハロウィンを参照)
「も~ぅなにがいいのよぉ?デート?そ・れ・と・も私の身体…?」
「お前もうちょい自分大事にしよう…」
「んぅ~~つれないわねぇ。というかこれ半分は性分よ。でも龍太すごいわねぇ」
「なにが?」
「私はサキュバス。知ってるわょね?。私の身体。声。匂い。息遣い。全部欲望通りになって皆私の虜になるのに貴方だけはならないわぁ。いくらリンクの影響があったとしてもここまで効かないとなると、こっちがあなたを恐くなりそうって言いたいのよぉ。うっかり手を出しても返り討ちにあっちゃうじゃない?」
「大丈夫だ。そんなことしないよ」
「あら?私口説かれてる?」
「口説いてない!漫才はパトリシアとやってくれよ」
「ああ、あれ。たしかに見た目は漫才ね」
「かなり年季の入った感じがあるからな」
「あらわかるの?あれは私達が子供の頃からやってるのよ数百年経っても新鮮なの」
二人とも懲りねぇわけだ。
「でもお互い真剣なのよ?私はこの力が無ければパトリシアのがずっとかわいいわぁ。だから羨ましくてついやっちゃうわけぇ。でもパトは私のこの胸を心底羨ましがってるのよ。かわいさならパトのが上だけど顔なら私だって悪くはないもの。胸の効果もあって私のがかわいいわぁ」
自信家だなぁこの人。
「だから龍太、気をつけなさいね」
「??なにが?」
「今この場所、ここまで来れた時間、その中心は今、貴方。なにがあってもカオルの手を離しちゃダメよぉ?」
「離す?」
「龍太またね。また話しましょ。お礼考えておいてぇ」
うう~む。なんだったんだろうか。
~~
「あ、龍太」
「なんだ次は三珠か」
「なんか変なご挨拶ね。カオルは?」
「補習だ」
「あー赤点だったけ?そういえばあのとき、ありがとうね」
「いつの話?」
「襲撃した時の話。止めてくれてってやつ」
「あーいいよ」
「お礼今度缶コーヒー奢るわ」
「お礼が安い…」
「大丈夫、カオルのもあるわ」
「さいで」
ふと、カオルはコーヒー飲めたっけと考えた。
「いやぁ一缶で解決する味っていいじゃない?」
「たしかに一本でここまでの美味しさとかすごいよな。カップ焼きそばとかカップ麺とかも一本の解決だしな」
「カップ焼きそば?たべもの?」
「え?あ、うんまあ」
「へぇ、いいじゃない?。今度食べたいわ」
「いいけど?。じゃあ今から皆で」
「今度でいいわ」
「いいのか?」
「えぇ。だから龍太はカオルを待っててあげなさい。じゃまたね。カップ焼きそばとカップ麺?絶対よ~~!」
と言って去っていった。
あいつあんなキャラだったか?
~~~~
朝
「巫凪さん、桜さんおはようございます」
結城早苗が俺達の隣を歩いていた。
「おはようございます」
「おはようございま~す」
「おはようございます。文化祭お疲れ様でした」
「ああ、総務ありがとうございました」
「ございました~」
「いえいえ!そういえばお二人は大丈夫ですか?」
「大丈夫って?」とカオル。
「あ、いえ」
俺とカオルは互いを見合わせる。
「まだ大丈夫なのだと思います。少し予感をしたのです。では私はこっちなので。また話しましょう。余語さんやユピテルさんにもよろしくお願いいたしますと」
「わかりました!」
「了解っす」
再び俺とカオルは顔を見合わせる。
うーんとなる。
~~
昼休憩、シャルルがルシエルを見たよ!と言ってきた。
「おおお珍しいね!いつ見たの!」
「体育やってるとき!水周りにいたんだ。かわいかったなぁ。カオルはかなり見てるんだよね」
「うん?なんでかよく会うんだよね」
「そっか。なんか上手く言えないんだけどなにかあったらボクは力になるからね!」
「おぉありがと!」
とカオルとシャルルはそんなやり取りをしていた。
~~
「おお、志郎、ついにか」
「うん、ついにだよ」
「付き合ってることは周りには言わないんだな」
「言ったら俺刺される」
「だろうな」
「けど付き合ってるってのはいいけど何したらいいのかな?パトリシアは王国の次期魔女王でしょ?」
「ああ、お前は王様になりゃいいんじゃない?」
「……………」
「いやわるい、プレッシャーかけちまった、か?」
「まぁたしかにそれがいいかなって思った」
「なるにも道は長いな」
「かもしれない。まぁなるにせよそうじゃないにせよ、ゆっくりがんばってみるよ」
~~
たしか前はここにいたなルシエル。
学校の特別棟の三階。実は四階があるのだが階段が壊れている場所だ。壊れているせいか外に繋がっている。
そこにはルシエルがいたのだ。
だが先客がいた。ファルシだ。だがもう一人いた。女の子?いや、月島だ。
ルシエルは無言でファルシと対面していた。
「そうか、そうなのか!君はこれを求めているのだね。そら、君が求めているものだ」
ファルシは月島をルシエルに突き出していた。
月島はそれに抗うことなく従っていると思えば、なにか紅い鎖が彼女を縛っていた。
ルシエルは無言で、尻尾から長い尾を伸ばし、その鎖と月島を巻き取りなにかを吸っていた。
俺はこれ以上いたらバレると思い、去った。
今のはなんだ。何をしているんだ?。
「巫凪くん?」
「!?」
「ど、どうしたの?大丈夫?」
そこにいたのはさっきまでファルシと一緒にいたはずの月島果夜だった。
俺は言葉を放つことができなかった。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
物語の最初は最終章だと言っても過言ではないためプロローグらしいことを書いて見ました。
なんだかんだ物語10章になりました。
いつものネタバレですが今回は異世界魔女王候補の四人と話す感じとなりました。
では今回はここまでです。
次回は10章act2となります
ここまで読んでくれてありがとうございました。




