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9章act6 季節は文化祭 二日目

こんばんはおはようございますこんにちは

9章act6文化祭も二日目になりました。

二日目

「お料理研は12時30からだからそれまでに来てくれれば大丈夫だから!」

と頭に地球を乗せた余語が言う。

「俺は店番だが、志郎は宣伝でパトリシアとカオルは文集を持って歩いてくれ。あと頼めそうな部活や委員会に定価販売で置いてもらうってところだな」

「わかった」

「了解よ」

ということで俺は売り場、

カオルとパトリシアは校内を歩く。

余語は総務かな?

~~~~


「おはようございます!仕事はありませんね!失礼しました~~!」

いやぁ残念だなぁ!。この学校のために仕事がないとは!いやぁ悲しいことだねぇ~!

「お仕事ありますよ?余語さん」


えぇ~~…


「ふふ。なんです?その嫌そうな表情は?」

「いえ、貢献できて嬉しいです!」

まぁそこまで嫌な表情じゃないけどね。

今僕が話している人は、総務委員長、結城早苗だ。

生徒会も務めており、今回文化祭のしおりを一緒に作った仲でもある。

「それでお仕事ってのは?」

「一般来場者への靴袋を、追加しておいてほしいんです。中等部と高等部のほうのですよ?」

「了解であります。そういえば先輩は見て回らないんですか?」

「なんだかんだで雑用がありますからちょこちょこ見て回れてますよ」

「でもイベントとかは参加できないですよね?」

「まあそうですね。とはいえ今の持ち場が私にはイベントかなと思いますね」

真面目だなぁこの人。

「余語さんは何か面白い話があるんです?」

「え?うーん、面白い話…。あ、囲碁部に泥棒がでたとか?」

「へぇ~泥棒さんが?」

「まぁ石が盗まれて犯行声明みたいなのがあったってだけなんで、もしかしたら気のせいかも」

「いえ、剣道部も剣の模造がなくなってたり占い館も似たようなのがあったとか」

「え、そうなのです?」

だとしたら気のせいではないのか。

「お祭りですからね。面白みがあるのはいいですね」

結城はそう言って、「ほらお仕事してきてください!」って言って僕を送り出した。


~~


静かだな。

そういえば、あれだ。

安全ピンから水鉄砲からオモチャの刀になっている。

だんだんわらしべ長者じみてきたがお話と違って一向に価値が上がらないのは如何なものか。

「トリックアトリート!」

「…?」

カボチャを被った女の子がやってきた。

「あー、駄菓子はない。帰れ」

「うわ、つめた!」

「文集なら売ってやる」

「いらね!」

「ってか、誰だ?」

「製菓研の訪問販売です!クッキーはいかがですか!」

ほぅ。

「じゃ文集とそのクッキーと交換だ」

「え~~…」

「俺はクッキーが食べたいんだよ」

「え~~…ぉ?なにこの剣かっこいい!」

剣?オモチャの刀か。

「今ならその刀もつけよう」

「え!いいの!わぁありがとう~~!じゃカボチャのお礼にクッキーと、これもあげる。じゃあばいばい!トリックアトリート~~」

と言って走り去っていった。

オモチャの刀から小麦粉になった。というかあいつ、単に小麦粉が邪魔になったから置いていっただけなんじゃね?

クッキー旨いな。


残り79冊。


まぁカオル達に20冊持っていってもらってるから手元にあるのは59冊だな。

校内放送が始まる前に3人がもどってきた。

どうやら泥棒がでているんだとか?

犯行声明が残されているんだとか。

そういえば昨日占い館が運命の輪を盗まれてたっけ?。

アカペラ部、剣道部、囲碁部、占い館、壁新聞部、演劇部、奇術部、クイズ研究会が被害にあったのだとか。

ちなみにアカペラ部と囲碁部は余語が持ってきた情報で俺は占い館なのだが、他の部活動の情報は全てカオルが持ってきた情報なのだ。

きっちり盗られたものまで把握してるんだからすごいな。

アカペラ部、アップルジュース

剣道部、剣の模造刀

囲碁部、囲碁石

占い館、運命の輪

壁新聞部、紙作成紙

演劇部、演技小道具

奇術部、キャンドル

クイズ研究会、クイズ音機材。

俺はこれを見て何かひっかかった。

~~~~

なんで、お料理研究部は「お」が付くのかな?とわたしは思ったから聞いてみたのだけどどうやらなにやら問題があって、料理研からお料理研で再スタートしたんだとか?。大変気になる経緯だよね。

「勝てるかなぁ」

とわたしが言うと

「古書部の名前を売りに来たんだ。勝たなくてもいいさ」

と余語は言います。

校内放送もあって観客でいっぱい。参加チームは4チームだとか。

参加は以外に少ないんだね。

「ハードルが高く見えるのよ。これだけ大人数で料理しなきゃいけないんだから否応なしにそうなるわね」

とパトリシアは言います。

「なるほど。たしか志郎くんはチャーハン作りたいんだっけ?お米は炊かなきゃいけないよね」

「え?あ、うん。お米ってそんなに時間かかるっけ?」

「お米ってそんなに早く炊けるものなの?」

パトリシアはお米の炊き方知ってるかな?とわたしは思った。

わたしは首を横に振る。

「ううん、時間はそんなにかからないよ?20分くらいだし、ただわたしまだちょっと緊張して」

「そうね、材料なんか最初の先鋒が選ばなきゃいけないんでしょ?目移りしそうね…」

「なるほどね。おっけー!なら俺が一番目だ!チャーハンが作れないならどこで出たって一緒さ!」


~~~~

『さぁ始まりました!料理対決!まずは参加発表だぁ!!』

観客からは拍手と歓声で溢れる。

『エントリーナンバーワン!チーム味噌汁!』

なんか変わったチームだな。

『エントリーナンバーツー!チーム埼玉!』

まぁ普通なチーム名だ。

『エントリーナンバースリー!チームガールズ!!』

結構かわいい女の子で構成されてるなぁ。ちょっと手強そうか?

『エントリーナンバーフォー!!チーム古書部!!』

僕は「どもども~!!」と言いカオルは軽く手を上げて会釈。

パトリシアはスカートをつまみ上げお辞儀する。


『料理は一時間!持ち時間一人20分!!なお助言は禁止になります!した場合は失格です!気をつけて~!一時間後、お料理研の部員が審査をし優勝を決めます!実況はわたくし、あじよし!解説は永山さんです。ではでは!先鋒!』


「じゃあ行ってくるよ」

「がんばりなさいよ?」

「がんばってね!」

二人から声援を受け、行く。


『それでは!料理開始ッ~~!』

ゴングが響いた。

『まずは先鋒!用意された食材を一気に回収しているぞ~永山さんやはりこれは』

『二番手、大将に繋げるために食材は多い方がいい。その回収は必然ですね』


チャーハンが作れない今僕が作れる料理は!汁物だ!

と、作っていくが予想以上に難しい!

~~

「志郎は何を作ってるのかしら?にぼしの頭を丁寧にとってるようだけど?」

「いや、そもそも人参は切ったあとだとぴーらーにかけるのは時間がないような…」

あ、わかった。豚汁だ。

「あっちゃ!!!」

『おおっと!古書部、大丈夫かぁ?!』

余語が味見をして叫んだ。

『チーム味噌汁!味噌汁を作り上げたぞ~』

『いやぁ美味しそうですね~』

『いっぽうチーム埼玉。玉子焼きを作っているようだ』

『朝の玉子焼きいいですねぇ。今お昼だけど!』

『チームガールズ、こちらは何を作っているのか謎だぞ~。と、そろそろ時間かぁ~?』

~~


あれ、おたまがないぞ?

仕方ない。代用でなんとかするぞぉぉ。ああでもこれは一品しか作れなかったなぁ。

よし、できた!

『タイムアップ!』

ふぅー。

「志郎くんお疲れ様!」

「お疲れ様」

「ごめん、二人とも。一品しか作れなかった」

「にぼし?」

「いやまぁ、にぼしもなんだけど。皮向きもね。豚汁ならそこまで丁寧じゃなくてもよかったのに。やらかしたよ」

『さぁ次は二番手!準備はいいですか!』

「ってことで桜ちゃん、頼んだよ」

「うん、任せて」

『さぁ二番手、料理開始!!』

そういえばカオルは料理とかできるのかなって考えたけど杞憂だった。

『チーム古書部、あの桂剥き捌きはなんだぁ!?』

桂剥き!すごい!

そしてもう1品完成させた。まだ二分だよ!?。

『おおって、チーム埼玉。魚を焼き始めた。香ばしさが広がる!そしてチームガールズ!なんだか変な紫の煙がでてきたぞ!』

『審査員の健康を祈りましょう』

だがそこに、新たな香りが広がる。

『おおっと、これまた古書部だぁぁぁ!お米を焼いたぞぉぉぉ~~?!五平餅だぁ!匂いを食わせようと言うのかぁ~~!いったいあの少女は何者なんだぁぁ!』

『マーベラス!』

いやはや、ちょっとこれは僕も驚いたよ。パトリシアも隣で唖然としてるよ。

『チーム味噌汁!また別の味噌汁が出来上がったぞ~』

『一方チームガールズ、アバンギャルドな料理が続きます。というか料理なのかぁ~?!』


いろいろな調味料と食材をグツグツしているのが見えた。たしかにあれ、料理なのかな。

『チーム古書部。今度は何を作っているー!?挽き肉を丸くしている。ハンバーグか!!だがハンバーグは時間がかかるが、どう調理する!?だがちょっと不味いか!』


ハンバーグ、僕も好きだなって不味い?。あ!。

「あああああ!!!!!!」

「ひゃ!?ちょっと志郎どうしたのよ」

『おおおっと、助言は禁止ですよ~~』

そうだった。

僕はジェスチャーでパトリシアとカオルに伝えようとするがパトリシアは首をかしげるだけ。

カオルはハンバーグをるんるんと楽しげに作りハンバーグに蜂蜜をちょっとずつ使いながら焼き始めた。大根を切り始め、大根卸を作り初めていた。

やばいやばいやばいやばいやばいやばい!!カオル、気付くんだ!

『おおおっと!古書部!ハンバーグの完成だ!どう調理したというのだ~』

『蜂蜜にはプロアテーゼが含まれてますからね。肉に柔らかく作用して早く焼き上げた。難易度の高い調理ですな』

『さぁここで選手交代です!』

「よし!パティちゃん任せたよ!」

「任せなさい」

と言ってパトリシアは調理台へ向かう。

「どうだった?」

「ははは、うん。すごいね」

「志郎くん、どうしたの?」

「いや、あのこれ、三人一組なんだよ」

「うん」

「だからあれ」

僕は、指を指す。

「ん~~????ハッ!材料がない!」

カオルは驚く。

あはは。パトリシア。ごめん。

『三番手、開始!』

そしてようやく、パトリシアは僕のさっきのジェスチャーの意味に気付いて、うげ!?みたいな顔をしカオルじゃなくなぜか僕を見る。いやなんで僕!?。


~~

私が気付いた時には材料はほぼなかった。

なぜなら残っていたのは蜂蜜が少しとさくらんぼが二つ、バターだけだった。

『おおおっと古書部、ここまできて、万事休すだ!三番手。動けずだぁぁ』

あと15分。なにかないの?なにか。なにか。考えなきゃ。考えなきゃ。


『チーム埼玉!オムライスを作っているぞ~~!難易度の高い料理だぁ!』

私ははっとして用意された食材を見に行く。

だが卵が1つあった。

『チーム古書部!卵を手にいれたぞ~』


だけど卵1つ増えただけじゃ何を作れば…!。


~~~~


僕なら迷わず卵割って蜂蜜と混ぜてさくらんぼを使った。簡単お菓子になるけど、カオルのあのよりとりみどりの料理を見たら、釣り合わないって思ってるんだろうな。

「わたし、パティちゃんがあれで何を作るんだろうって思う」

だれのせいやねん。

ツッコミをしたいけど、相手がカオルだからできない。巫凪になら裏拳ツッコミができたのに。


「カオルー!志郎ー!!」


「今呼ばれた気がした」

「あ、やっぱり?」

『さぁ古書部!もうあとがない!絶体絶命!ここまでなのか!』

「あの!!!」

とカオルが実況に向かって叫んだ。

『な、なにか?』

「ちょっと静かにして!」

僕とカオルは辺りを見渡す。

「見つけた!あそこ!! 」

とカオルが指したところに巫凪が叫んでいた。

巫凪が声を枯らして僕らに声援を!?。

「呼ばれてる!わたしちょっと行ってくる!」

「え?呼ばれてるの?」

とカオルは僕の返事を待たず、軽く浮いて手を足に交差にして、一気に加速して飛んでいく。

そ、ソニックブースト…。これあのとき戦った時に初めて見せた急上昇した技だよね?たしか飛行できる魔法使いのみが使える魔法で、身体の魔力をショートカットさせて一気に瞬間速度の飛翔力を生み出す技だったかな?

かなりの超級の飛行テクでこれが今できるのは巫凪とカオルだけと聞いた。や、やっぱりすごいね。


~~~~

「龍太くん、どうしたの!」

ものの数秒で飛んできたカオルに感謝しつつ俺はあるものを渡す。

「これを渡してやってくれ!」

「これ?」

とカオルは受けとるとそれを見た瞬間、真剣身を増した表情になった。

「わかった!任せて!」

「ああ、頼んだ!」

あっという間にグラウンドに戻ったカオルが、パトリシアに渡すのが見えた。


~~~~


「ちょ!?、どうしたのよ?っていうか、今の技は…」

「それはいいから!パティちゃん!これ使って!」

と押し付けられた物を見て私は大きく目を見開く。

小麦粉だ。

卵、蜂蜜、さくらんぼ、バター、そして小麦粉。

…閃いた!。

「ありがとう!」

行くわよーッ!。

私は直ぐに調理に取りかかる。

『おおおお、古書部なんと小麦粉を手にいれたぞ~~!これは予想外な展開になってきたぁぁぁ!!!すさまじい早業で卵と小麦粉をかき混ぜる!。古書部、追い上げる!追い上げてきているぞー!!』


~~~~

あれはホットケーキだ!

パトリシア手際がいいなぁ。僕は料理してるパトリシア。いいな。可愛い。惚れる!惚れてるけど!。

さくらんぼと蜂蜜にバターを添えていた。

「完成!!!!」とパトリシアが叫んだところで

終了の合図がなった。

『そこまでー!お疲れ様でした!』

パトリシアははぁぁと息を吐いた。

「おおお、パティちゃんすごい!」

「うん、見事な早業調理だったよ!すごいよパトリシア!」

「ま、まぁ、そこまで言われたらがんばった甲斐があったわね」


~~~~

わたしはちらりと巫凪のいるであろう部室を見た。

今はもう姿が見えずに椅子に座って売り子をしているのかもしれない。なんで巫凪が小麦粉を持っていたのかわからないけど、きっと何か考えがあったのかもしれないと思った。

『優勝はチーム!!古書部!!』

そしてわたし達は「いやったぁぁぁ」とハイタッチを交わす。

そして早くこの喜びを巫凪に伝えたかった。早くあの人に伝えたい。

お料理研が片付けを開始している中、ふと気になることがあった。

他の三チームにはおたまがあるんだけど、わたし達にはなかった。

「ねぇ志郎くん」

「ん、どうしたの?」

「とん汁作ってた時、おたま使わなかった?」

「そういえば、うん。無かったから違うので代用したかな。おたまがあれば思ったけど時間短縮にもなったかなぁ」

わたしはその言葉を聞いて、調理台を片付けをする部員にどいてもらって調理器具の中身を開けた。すると一枚のカードがあった。

ーーー

お料理研究部からおたまが見初められた。


怪盗10点

ーーー


これは!

わたしがはっとすると、パトリシアと余語も覗きこんで驚きをもらした。


ここまで読んでくれてありがとうございます。


いつものネタバレですが今回は三人に料理をさせてみました。

意外にもこの三人、料理するんですよ。

カオルや余語はするとしてもパトリシアが料理できるというのはかなり意外だったのではと思います。

まぁB級グルメにあまり手を出さないパトリシアなので料理するのは高級料理かもしれませんけど。

そしてチラホラと徘徊と影や存在を見せてくる都市伝説達。文化祭は非日常。非日常に非日常が混ざるというのも面白いですね。


では今回はここまでです!

次回は9章act7、もしくは番外どちらかをと考えています。


それではここまで読んでくれてありがとうございました!


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