9章act5 季節は文化祭 一日目の終わり
こんばんはおはようございますこんにちは
物語は9章act5文化祭です!
一日目が終わりを迎えますよ!
《クイズ王になりたいかー!!!》
おーー!!!!
《クイズトライアル!!開催だぁ!!!》
おぉーー!!!!
と拍手と歓声にグラウンドは包まれる。
僕にとっては一日目の目玉イベントだ。知識には自信があるんだ。
それにしても出場者多いなぁ。観客も。
でもなんでこんな多いかはそのカラクリは分かってる。これは宣伝効果だ。
校内放送を思い出す。
『はい、第22回、文化祭でナウでトピックスを皆様に放送室からお届け!放送部です!さて今回のゲストはクイズ研の部長田木さんです!いよいよクイズ大会迫ってきましたね!』
『はい、なかなかいい景品もありますし、当然ですがクイズ研の部員はでないですよ!』
『ほぉそれはチャンスですね』
『そうなんですよ~』
なかなか上手く煽るね~。
放送内容を思い出していた。
全校放送だしちょっとは効果あるのかな?なんて思っていたけどこれは馬鹿にならない宣伝だよ!
あとで巫凪やカオルやパトリシアにも教えよう。
今は集中だ。
《では第一問!
金剛石はダイヤモンドですが、緑柱玉とはエメラルドである。まるかばつか!》
もちろんマルだ。
緑柱石はアクアマリンを指すけど緑柱玉はエメラルドだ。なかなか考えたな。さすがクイズ大会だ。
~~~
クイズ研始まったわね。
グラウンドから聞こえるわ。
私は古書部から放送に耳を傾ける。
余語は絶対でてるでしょうね。
ちなみに巫凪とカオルは昼御飯を食べ終わったあと行ってしまった。
お昼ご飯に私は一切手をつけなかった。
理由?食欲が湧かなかった。
カオルが焼きそば?お好み焼き?っていうのを置いていってくれたけど美味しいのかしら?
ちらりと袋を見やり山積みになった文集を見てため息をつく。
この文集、私が全部買い取ろうかと考えたが実はカオルに止められている。
二人が食べ終わり二人は廊下に出たあと、カオルは「あ!」と言い戻って来て私に言ったのだ。
「パティちゃん、お金あるからって自分で文集買っちゃだめだからね!」
と言われたのだ。
「しっ…失礼ね、しないわよ!」とは言ったが最初自分が店番になったら、そうしようと考えていた。
まったく…魔女たるもの常に優雅であれ、って座右の銘を思う私が、全部買うしかないって考えるなんて、相当考えこんでしまっているみたい。
だから、ちょっとだけ自分を許そうと思う。
巫凪も…前回のソーサーズバトルをした時から相手を頼るようになっていた。(八章参照)
カオルもとても強くなって私が注意されるくらいにしっかりしてきていた。
余語も文集宣伝すると楽しそうに言っていた。
私のミスなのに、大丈夫さ!と余語は私に笑ってくれて慰めてくれたのだ。
成長しているのねと感じることが多いのだ。この頃は。本当に。
とくに余語はこの頃、慣れを感じてきている感じがした。時々私がわざとくっつくと余語はドギマギするのが分かる。
次店番を交代するときは、もう少し私も文化祭を楽しもうと思った。
巫凪とカオルは二人で回ってるのかな?ちょっと羨ましい。私も余語と回りたいなと考えたが、あのでっかなボールを頭に被った余語と隣を歩くのはちょっと引きそうではあるが。
「それも文化祭かしらね」
呟く。
ちらりと食事を見やる。この世界独自の食べものでこういう場所で食べると美味いと巫凪は言っていた物。
…焼きそば…食べてみようかしら?食べたことないし?。フォークかスプーンあればいけそう?
この小さな木の棒は何に使うのかしら?
私は誰か近くにいないことを確認して辞書を引く。
~~
《第七問!だるいは英語のダルが語源である!まるかばつか!》
クイズ研グラウンドからの放送は将棋部のところにでも聞こえてきた。
「龍太くん、どっちだと思う?」
「えー?うーん。マルかな?」
「おお、ならわたしはバツ!」
~~
《答えは…!バツ~~!
予選終了~!》
僕は飛び上がる。
「いやっふー!予選突破~!!」
《正解者おめでとうございます!決勝はこちらです!》
よし、アピールチャンス来たぞー!
「よぉ余語」
「ん?」
「まさかあんたが本選に残るとはね」
誰だっけ?
「あんた全然気づいてなかったろ?」
たしか同じクラスにいたような?
「はは、クイズが楽しくてね」
あ、そうか。
「ミーヤか、囲碁部はどうだい?」
囲碁部って点だけがおもしろくて辛うじて覚えてた。あと女性で異世界人。
僕は意外性のある人物を覚えている節がある。
例えばカオルや巫凪には驚かされすぎている。
パトリシアのことは言うまでもないくらい僕はラブだ。リセリスや三珠、シャルルは強い個性がある。とかね。その僕が覚えてないということは、これまで彼女には意外性がなかったのかな?偏見かもだけど。
こうしてクイズ予選を通過してるとなると知識か運はあるのかもしれない。ちょっと侮れないと関心を変えてみようと思った。
「ちょっと面白い話がある。聞く?」
《えー三人目のファイナリストの方ー!壇上へ!》
「あ、は~い!」
《わぁ!頭に地球が乗ってますよ!。クラスと名前をどうぞ!》
《古書部の余語士郎です!!》
僕はあえてクラスは名乗らず間髪入れずに部活名と名前を名乗る。
《は?》
《古書部です!古典と書物の古書部でーす!余語志郎で~す!》
チラッと僕はマイクを持つ放送部員の女性を見る。
《な、なるほど!古書部なんてあるんですね!!》
よし、ノッた! うぉぉぉりゃぁぁぁ!
《この学校変な部活多いですからね!!古書って言っても紫式部とかかぐや姫をやってるわけじゃないです!なにをやる部活なのかわからないのがちょっとオツなところ!》
《ええっ!?そうなんですか!?》
言い流れだ。言い流れだよ!
こういうアピールは言ったもん勝ち。
出任せでも言いたいことを言い尽くせ僕よ!。
《でも文集を作るってことで文集作りました!。これがすごいことになりました!力入ってますよ!!》
~~
余語の声を聞きながら俺は苦笑してしまった。
まぁ、入ってるな力は。
主として量にな。
~~
《なにしろこの学校の不思議を僕たちは書きつめたのです!》
《ほう…それは?》
《言っときますが簡単なもんじゃありません。古書部はこの学校の謎を》
僕はバッと手をクロスしくるっとターンしそして!
《解明し!発見し!~この不思議を~!!
解き明かしましたーーーーッ!!!!!》
バッ!!とポーズを決めた。
おおおおおおおお!!!!!!と歓声と拍手がはいる。
《では、その謎とは!!》
《それは…!》
《それは…!?》
《買ってくださ~い!大丈夫!たった二百円!すごいやすい!古書部文集『欠片』四階第5特別教室にて!絶賛発売中です!!!!》
わぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!と更に大きな歓声と拍手に僕は包まれた。
やったぁ!アピール成功だ!もう優勝、どうでもいい…!
~~
「龍太くん!絶賛されてるって!嬉しいね!」
「まぁ絶賛させたの志郎だがな」
何してるんだあいつはまったく。
とか思いながら俺は小さく笑ってしまう。
「将来に期待が持てるね!わたし達も負けてられないね!」
「なんの勝負してるんだ俺達は…。いやまぁ売り場広めるってのがあるか」
「考えたんだけど、売り場広めることはもちろんだけど文集の魅力を高めることも重要じゃない?って思ったの」
「今から手を加えることはできないぞ?」
「うん、だから考えたの」
とカオルの足が止まった。
俺も自然とそれを見る。
「これは?壁新聞?」
「さっきパティちゃんと見てる時に確認したんだ。全部読んだけど、一時間に一本ずつ書かれてるみたいだし二時間に一回号外を出してるって聞いたの!。ここに文集のことをのせてもらえたらさ、みんなにこの文集を知ってもらえるよねっ」
「なるほどな。ってかこれ全部読んだのか。すごいな。でもいい案だ。さっそく頼むかって言いたいんだが…」
「ダメ?」
「いやダメじゃないよ。いい案なのは間違いないしカオルの言葉はとても良い。ただな」
「うん?」
「乗せろって頼んでも載せてはもらえないかもしれない。文化祭はかなりの数の団体がある。校内の出し物だけじゃなく中等部の飲食店までな。紹介するなら注目すべき場所が優先になる。俺達と同じで内容はどこも真剣だ。何か注目になる情報をやれば、逆に新聞部から頼んでくるかもしれないが」
「うーん。情報かぁ…。いい案だと思ったのに…」
「ああ、いや、いい案だよすごく」
「…じゃあ今は情報が少ないからってことなんだね?」
「うん、そうだ。何かあればきっと奇跡は起きる。当面は情報収集と売り場の拡張だな。残念ながら売り場拡張は厳しいがな」
「そっか残念…」
「けど、拡張はできないが俺らには足があるだろ?」
「むぎゅ?というと?」
ちょっとかわいいな今の。
「文化祭の準備の手伝いをした部活に定価で文集を置いてもらうんだ。俺達がどんだけ今までいろんな部活や委員会の手伝いをしてたと思ってるんだ。執行も実行もそこまで関知しないだろうしな」
と言うとカオルは沈んだ表情が変わった。さっきと違って驚きと嬉しさに変わっている。
「もしかして龍太くん、今までこの時のために手伝いをやってきたの???龍太くんもしかして未来からやってきたの?いつからドラ◯もんを飼ってるの?」
「どこから突っ込みをいれればいいんだかわかんないが、どれも違うさ。けどこの機会、逃す手はないってやつだな」
「よし!なら早速いこう!」
「おう!」
と俺達は向かうが、廊下にテントを見つけた。ギリギリ二人入れそうだが、ここは占い部?だな。
俺とカオルが覗き混んでると「なにか?」と魔女が出てきた。
「やっぱ魔女か…」
「そうだけど、二人ともせっかくだし入ったら?一人150円ね」
「ああ金は取るんだな」
「当たり前…」
「ここは占いを?」
「うん、なにか悩んでたから。せっかくだし」
「なるほどな。それならどれにしようか」
俺とカオルが選んでいると魔女は申し訳なさげに一つのカードの束をしまっていた。
「あ、それ」とカオル。
「ごめん。タロットはできないんだ」
「ん?なんでだ?」
「これ」
と魔女は一枚の紙を見せた。
ーー
占い館からは運命の輪を見初めた。
怪盗10点
ーー
「なにこれ?」
とカオル。
「一人でやってるから結構席を外すの。ちょっと離れたら運命の輪がなくなってね…。で、それが置いてあった」
「っか怪盗10点ってなんだ…」
「運命の輪は見つかったの?」
魔女は首を横に振った。
「見つかってればタロットがダメとは言わないよ。でもあまり心配もしてないの」
魔女はそのカードをひっくり返す。
ーー
文化祭が終わったら返します
ーー
「変な泥棒さんだね」
「そうだね。文化祭だから何を考えるやつがいても不思議じゃないよ」
~~~~
『いよいよクライマックスです!これで決着です!現在、赤坂さん、ミーヤさん、余語さん三人が王手をかけています!。では最終問題!』
『森宮高校の生徒会会長の名前!』
わかる。けどひっかけも
『を答えてください!』
よし!
『赤坂さんどうぞ!』
あり?僕じゃない?
『月島、果夜さん』
『せいかいー!!!
優勝者は赤坂さんです!おめでとうございます!』
ははは、残念。でもアピールできたし満足だ。
「おい余語」
「やぁ惜しかったね」
「うむ。ちなみに話の途中だったぞ」
ああ、そうだったね。忘れてたわ。
「実はな、碁石が盗まれた」
「へー、無くなったんじゃなくて?」
「犯行声明があったのさ。…石全部使うわけじゃないし少し持ってかれても気づかないけどね」
「ふうん~。あ、俺行くね。それじゃ!」
と言って僕は去った。
あまり気にすることのない話ではあったけど頭の隅にはおいておこう。
~~
余語、優勝ならずだったけど、準優勝、か。
なかなかやるじゃない。
あ、焼きそば美味しかったわよ。
「やってる?」
一人の女の子がやって来た。
「ん?あら、いらっしゃい。やってるわよ」
「この学校の謎が載ってるとかいうのこれ?」
余語のアピール効果かしら?
「そうよ」
「立ち読みしていい?」
「ダメよ」
「いいじゃん200円でしょ」
「200円なんだから買いなさいよ」
「わかったよ~あ、これかっこいい!」
「ん?ああ水鉄砲?よかったらあげるけど?」
「いいの?じゃお礼にこれ!」
と置いていったのはオモチャの刀。
。
「じゃありがとう~~!」
なんか水鉄砲からオモチャの刀って。
とりあえず文集売れたわね。
~~
一日目が終わりそうになり俺達は古書部に集まる。
「どうだった?俺のアピール。少しは役立った?」
「まあね」とパトリシア
「ほんとかい?」
「えぇ。宣伝案外きくのね。14冊売れたわ」
「よっし!明日もがんばらなきゃな!お料理研究部のコンテストには自信があるんだ!」
「あの三人一組やつ?」
とカオルが言った。
「え?三人一組?マジで?」
「うん、見て回ってる時に聞いたからね。ね!」
「ああ、聞いたな。なんだかんだ文集、配置売りもできそうだしな」
「うん!楽しかったね」
俺はそのカオルの笑顔に嬉しさが込み上げた。
「そうだな」
「パトリシア!桜ちゃん!一緒にコンテストでてくれないかな!」
「いいわよ?」
パトリシアがあっさりオーケーした。
「わかった!宣伝になるなら手伝えるよ!」
「よっしゃぁぁぁぁ!!」
と余語が喜ぶ。
俺はいよいよ余語をお祭り男と呼んでも過言ではないかもと思い始めた。
「志郎、お前どれだけ出たかったんだ」
「料理には自信があるんだ!それに宣伝効果は抜群さ!」
文化祭一日目終了
文集残り80冊
目標100冊
ここまで読んでくれてありがとうございます。
いつものネタバレですが文集はまだ売れていません。あと今回文化祭だからという理由で様々な人物が出てきましたが彼ら彼女はモブ扱いとなります。
今回は様々な視点で描いていきましたがわかったでしょうか。
一人称でいくと
俺→巫凪龍太
わたし→桜カオル
僕→余語志郎
私→パトリシア・ユピテル
となります。
では今回はここまでです!
次回は9章act6となります。
文化祭は二日目になります!
ここまで読んでくれてありがとうございました。




