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9章act4 季節は文化祭 1日目

こんばんはおはようございますこんにちは

9章act4です!

文化祭編1日目です!


「私決めたわ。告白する」

唐突に叫んだ声にボクたちは声の主を見る。

珍しくパトリシアがボクことシャルル、リセリス、三珠の次期魔女王後継を集めて、文化祭どうのこうの話してたら恋愛話になった。

ある意味、ボクたち四人って想い人いるんだよなぁってのがあるのと、なかなか気持ちを伝えれないって共通点が実はとても合っている。パトリシアは余語。三珠は大和って人。ボクはテティス。リセリスにも実はいたのだ。想い人。しかも地味系の男の人!

ボクたち三人、大口あんぐりだよ。まぁボクと三珠に関しては許嫁だから。二人ほど、恋愛には悩んでないけど。

けどなかなか上手くいかないみたい。まぁ性格もあるからね。中でもリセリスは。

さて、最初の第一声はパトリシアが上げた声だ。

「パトリシア本気なの?」

「本気よ。すっきりしたいし無理だけどすっきりしたい、うん無理…無理無理…」

無理なんだ笑。

余語のどこに惚れたのさ?と聞きたいけど、彼女は多分答えないだろうね。

ともあれボクたちはがんばれと背中を押す簡単なお仕事をするだけだから、がんばれとだけ言った。


ノリが適当すぎるかなぁボクたち。それが文化祭当日の一週間前の話。


~~~~

当日だ。

森宮学校文化祭。三日間の日程で行われる。

だが実は俺達にはトラブルが起きていたのだ。


電話が鳴っていて朝から起こされる。

「はい」

『ああ、もしもし?お母さんだけど?起きてた?』

「お母さんか。ん、寝てた」

『そうなの?今日文化祭でしょ?時間取れたら行くね』

「マジか…。わかった~」

『何かトラブルでもあった?』

「…なんでわかる?」

『声でわかるよ~。じゃあね、いってらっしゃい』

「ん、いってきます」

ツーツーと切られた。

とりあえず出るか。カオルもすでに起きているので準備をせかせかと始めていた。天井穴から呼び掛けた。

「カオル~そろそろでるよ~」

「今いくー!」

この天井穴、何かと便利なのだが、時々カオルはおもしろがって夜中に首だけ覗かせて呼んでくるというホラーなことをされた。割りと怖かったわ。


今日は四人で学校へ向かう。余語、パトリシアとカオルと俺。

「文化祭だよ龍太!」

と余語。

「そうだな」

「いや~~楽しみだ!」

「ごめんなさい…」

と明るい余語から変わって唐突に重い声で謝罪言葉を言ったのはパトリシアだ。

「ほんとは私がフォローしなきゃいけなかったのに」

「その件は深く考えないで。起きたことはしょうがないって」

「うん…」

と余語とパトリシアが会話をする。俺達は校内へ入っていく。校内は賑やかなくらい、賑やかだった


「じゃ俺はいったんここで」

「ん?志郎、委員会か?」

「いや、ちょっとね!でもすぐもどるよ!」

といったん余語と別れ俺達三人は古書部へ向かう。

向かうにつれ、

「静かだな…」

「そうね…」

人、いねぇな。

古書部に入るとカオルが言う。

「いよいよだね」

「だな」

「がんばろ!」

「ああ、だがこれはがんばるだけでなんとかなるのか……」

「……」

「……」

「がんばらないとなんともならないのはたしかだね!」

とカオルは笑う。

「たしかに」と俺。

文集は見事に完成した。

完成までに編集作業を一手に引き受けてくれたのはパトリシアの功績だ。

俺達三人は書いただけだからな。

そして文集はおととい届いた。

元々発行は20部の予定だった。それでも売れ残り覚悟の数字だというのに。

がしかし、刷り上がった文集はそれよりちょっと多かった。

5倍ほど。

(厚くない文集も100になれば山のようになるんだな)

「やぁ!!販売に悩む三人の諸ku」

余語が勢いよく入ってきたが言葉はゴシャアア!とすごい激突音に欠き消され響いた。

余語が頭にでかい惑星を乗せたすごい格好をしていた。あと制服からなんだそのストレッチマンみたいな格好は。

「あああ、夜なべして作った俺のジアースが!!」

俺達はお前は何してるんだという顔になる。


改めて、

「みんな、悪いわね。私が印刷所の連絡を確認しなかったばかりに」

「まぁそのことはいいって。失敗しない人はいないよ」

「そうだよ。注文表には書かれてたんだし。印刷間違いは事故だよ。パティちゃんのせいじゃないよ」

「任せきりにした俺達みんなの責任だしな」

「今はこの問題を解決する方法を考えよう?、ね?」

「志郎…みんな…。ん…、わかったわ」

パトリシアがここまで申し訳ない表情とか仕草をするのは珍しいな。というか初めて見たかもしれん。

まぁさすがにこればかりは誰でもなるだろうな。

「まずはどうすれば沢山売れるか、か。値段は一冊二百円、安いほうだ」

「70冊売れなきゃ赤字だけど」と余語

「外からも来るから校内と校外とかは気にしなくてもいいかも」とカオル。

「そうね、問題は古書部の地味さと部室の立地場所の悪さかしらね…なんでこんな場所なのかしら」とパトリシア。

「設立したお化けに聞くしかないがなそこは。まぁなんだ。つまりもっと目立つ場所に新しく売り場を作るか、古書部を宣伝するかだな」

「だけど許可なんて降りる?当日だよ?」

カオルの発言は最もだ。

「うーん、古書部だけってが認められるか。その当たりどうだ志郎」

「そうだねぇ…、執行委員長か総務委員長辺りに話をしてみるといいかもしれないね。だけど俺は宣伝したいね!!」

「それでその格好か」

「これはひとつさ!もっと秘策があるんだ」

「ほう?」

「この文化祭で開催されるのイベントに古書部の名前で出場する!好成績をだかせれば、名も上がるって秘策さ!!」

「……」

「「それ名案!!!」」

と女の子二人がきらきら瞳を輝かせる。一方俺は、

どこがだぁぁと項垂れる。ようするに余語はあちこちの催しに参加しまくりたいと言ってるのだ。

しかも元々やりたかったことに違いない。だができるとしたらこのくらいしかないか。

とりあえずミスコンまでにどうにか売る目処を立てる必要がある。

「ひとまず方針は決まったな。志郎は宣伝。パトリシアとカオルは売り場拡張の申請だな」

「龍太くんは?」

「ここで店番」

「「「…」」」

「まぁ、誰かはいないとね」と余語。

「あぁ龍太、店番なら私も交代でするわ」とパトリシア。

「わかった。ありがとう。とりあえず開会式まで時間がないから体育館へ向かおう。なんとか一冊でも多く売ろう」

俺達は席を立ち、廊下に出る。

最後に出たパトリシアはぽつりと俺達には聞こえない声で

「告白…できる時間なさそうね…」

そう呟き俺達のあとを追った。

~~

体育館でざわつくなか、開会式宣言。宣言者はもちろん、生徒会長だ。

「皆さんおはようございます。生徒会長やってる月島果夜です。皆知ってるかどうかわかんないけど…」

そんな出だしから始まるが皆は知っとるって!って内心思った。

「え~ただいまより第22回森宮高校文化祭を開始します!」

拍手と歓声が上がる。会長はすっと下がり壇上から煙が上がりオープニングセレモニーが始まり音楽が流れ出す。軽装な女の子達がバック転してダンスを始める。

みんなは持ち場へ戻ったり観客になったりだ。一般客もワッと一気に入ってきた。とりあえず俺は、持ち場へ戻らねばならないので戻る。

カオルとパトリシアは売り場の拡張だな。

廊下を歩いてるとわかるのだが時々変なのが歩いているのだ。

「わたし綺麗?」と大きなマスク付けた女がいたがスルーした。

都市伝説が徘徊してる?

「お?お前さんじゃねぇか。元気そうだな」

「音羽先輩」

「や、こんにちは」

「と、生徒会長」

「ちょ、月島だってば」

「ハハハ、お前名前で覚えられてないのな」

「む?ちゃんと覚えられてるはずです」

生徒会長と音羽が一緒に歩いていた。

「二人で回ってんですか?」

「そんなところだ。珍しいか?」

「いや、納得っすわ」

二人は頭に疑問符を浮かべた。

この二人、やっぱすごい仲がいいんだな。

距離感を見てわかった。

喧嘩ばかり見てるから、思われがちだけどな。

「てっきり生徒会の監査とかかと思いましたが」

「そう思うだろ?」

「違うんすか?」

「違ぇよ?そういうのは結城達の仕事だからな。俺達はデートなわけよ」

「ちょ、か、カイトさん///」

「んだ?俺とデートしたいって持ちかけたの月島だろ?」

「いや、そ、$##々〆」

月島の顔が高速に赤面を発揮していた。

「で、デデデ、デートデートデートってあまり大きな声で言わないでください!!!///」

「いや…お前のほうがよっぽど声でけぇって。あとそんなデート連呼はしてないぞ」

「……ッ~~/////!!!!。と、とにかくいきましょう!!いきますよ!!!ほら!あ、じゃあね!巫凪くん!!」

顔を真っ赤にさせながら音羽を連れて歩いていった。

「俺も戻らなきゃな古書部に」


~~

「わぁ、パティちゃん見て」

「なに?」

「あ、ほら?これとかすごいよ?」

「え?どれよ?」

「あ!あっちで百人一首やってるよ!」

「あ、ちょっとカオル!」

「ほら、天文部で模型だよパティちゃん宇宙見たことある?」

「ないけど、あのね売り場の」

「あ、見て!アカペラ部中庭で歌うんだって!聞いてく~?」

「いや、先に先ずは交渉を」

「模擬店とか美味しいのあるかなぁ?」

「話繋がってる?!」

「模擬店とか美味しいのあるかなぁ?」

「誰が同じこと二度言えって言ったかしら?!」

「もうじきアカペラ部始まるって!行ってみようよ!」

「いや、カオルだから先に行かなきゃいけないところが」

「先になにか買っていこうよ!」

「いやだからね?売り場の交渉を」

「終わったら龍太くんにもなにか買っていこうね!」


私は引っ張られていく。

やらなければならないことは多いと私は思う。だが私は今その隙がほとんど見つけられなかった。巫凪はいつもこのカオルのテンションに着いていき自分の言葉も言えているのかと。

こればかりは彼をすごいと感嘆した。


「あー、うん、そうねぇ」

私はがっくり肩を落とす。

売り場の交渉、無理かも。

~~

古書部に戻った俺はアカペラ部の歌が聞こえてきた。

カオルとパトリシアには売り場の交渉を頼んではいるが、実は9割り失敗するなと予想している。

何故ならカオルは多分あちこちと行ったりするだろうと考えているから。

まぁもし交渉話ができたとしても、特別にこの部活だけってのは難しいだろうな。

さて、とりあえず文集は100。俺とカオル、余語にパトリシアで4冊。

残りは96冊だ。

「あのー、すいません」

と、誰かきた。

「ここなにかやってるんです?」

「ああ、文集売ってます」

「なら買うよ」

マジで?客か?客なのか!

愛想よくしないと。

「に、にひゃくえんです」

いきなりは無理だ。

「お、ありがとう」

と、俺は気づいた。

「あ、あのそのスカート…」

スカート、というのはチラリと内側が見えかけたのだ。

「え、うわぁぁ!?マジか。今日くらい、もつと思ったんだけどなぁ」

ようするに破れかけていた。

ふむ、そういえば。

「あ。じゃあこれ」

と安全ピンを見つけた。内側に止めれば多分大丈夫だろう

「おおお!いいのある!サンキュ!」

「ついでに文集もう一冊どうっすか?」

「いらね!」

と代わりに差し出してきたのは銃だ。

「礼よ。やる」

「銃、ですか?」

「水鉄砲だぜ?」

「何に使うよ?」

「園芸部だ。火を消すなら使うじゃん」

「なら、これいるんでは?」

「いやいや、そいつはサブだから。メインはこれ」

と背中からでかい水鉄砲を出してきた。

「じゃあ、助かったわ。ありがとうよ~!」

と言って客は廊下へ消えていく。水鉄砲で火を消す?変な部活もあるんだな。

とりあえず一冊売れたな。

残り95冊。

アカペラ部の歌を聞いてみるかと耳を傾けたら、

「あれ?アップルジュースない?」

「え?さっきあったよね」

「クーラーボックスは?」

と、ちょっと何か揉めていたのですぐには始まらないだろう。


~~~~


「くわっち~さびら~」

と、言ってご飯をたべにかかる。

「ねぇ、瑠美ちゃん知ってる?」

「ぇ…?あの人?知らないよ…?」

「すっごい派手だよね」

「…生徒じゃないよね」

私達中等部は模擬店を経営することになりました。同じクラスの女の子達は今変わった女性に興味津々です。

肌はちょっと色黒だけど肌は肌色みたいな色で日差しに当たるとぴかぴかしているのです。露出も結構すごいし、同年代の男の子達は、その人をちらちらと見てしまっています。

「あ、そこ、まーすある?」

と言うので再度「どうしました…?」と私が聞くと、

「あー、塩?ある?水もサ」

「すぐ持ってきますね」

と言って持って行くと、その女の人は塩を水に入れて塩水にしてからおしぼりを突っ込んでそのおしぼりを自分の二の腕に、ぺしっと当てたのです。

するとそのおしぼりのは一気に乾きました。

「?!」

「ちゃ~びらさい?普通の水ある?」

「あ、はい」

と驚き、それでもかくかくと水を取りに行くと

「にふぇーでーびる」

と言われました。正直何語かわかりません。この人誰なんでしょう。ちなみに今度はその水を普通に口に含んで飲んでいました。

「あ、瑠美ちゃん!」

とリッリルが来てくれました。

「リッリルちゃん、いらっしゃい。もうすぐ交代だから待ってて」

「うん、サリエルちゃんも会いたがってたよ!ってどうしたの?疲れた?」

「あ…ううん。ありがとう。変わった女の人がいてね」

「ほぇ?変わった女の人?どこ?」

「うん…あそこでご飯食べてる人」

「ん?んんんんん?」

とリッリルの反応が変わりました。

「さ、サヴァイブ様だ!」

「だれなの…?」

「とにかくきて!」

「え、ぇぇぇ」

私は引っ張られます。

「サヴァイブ様!こんにちは」

と女の人は気づきました。

「お~?リッリルもお店やってんさね~久しぶりサ~。がんじゅ?ちゅらかーぎ。あれから10年以来だね」

「はい、サヴァイブ様もお元気そうで!こっちに来てたんですね!」

「り、リッリルちゃん知り合いですか?」

「なん?言ってなかった?リッリルのどぅしちゃんやしいいか。アタシはサヴァイブ・オーシェン。魔法国南国女王。はじみてぃやさい魔法使いの女の子」

「南の女王…?」

「そうそ、文化祭でまーさいびん食べてカメカメする聞いたサ。そりゃ来るサ。ところでいなぐ名前何さ?結構ちゅーばもんあるね」

「え、えっと…」

「名前を聞かれてるんだよ。私も半分は何言ってるかわかんないから」

「そ、そうなの…?あ、朝霧瑠美です…!リッリルちゃんとはお友だちです!」

「おお!瑠美か覚えたよ。いい名前だね。さて他の魔女王に挨拶するとしてくるわ。ちゃっさ置いとくね、くわっちさびたん」

と、言って去っていきました。

「魔女王三人がこの学校に来てるんだ!今年はすごいね」

「そ、そうだね…!あ、時間!そろそろ校内放送だよ」

「おー、いこー」

とパタパタしながら走っていく。

後で気づいたのですが、あのよくわからない言葉は琉球の方言だったそうです。

なんで異世界の人が琉球の言葉を知っているのか謎ですが、「魔女王自体が謎が多いから深く考えないこと!」とリッリルに言われました。


~~


校内放送が始まる前にカオルとパトリシアが戻ってきた。

パトリシアはなんか思いきり脱力していた。

代わりにカオルはしゃきしゃきしていた。

「龍太くんにもお昼買ってきたよ!」

「おーありがとうって買いすぎだろ」

どんどん模擬店の食べ物を渡される。だが美味しそうだ。

「パトリシアどうした」

「龍太、すごいわね…」

「はい??話が見えんぞ」

「それで龍太くん、あれからどう?」

「ああ、俺達のを抜くとあれから2冊は売れたな」

あのあとまた一人客が来て買っていった。

「おー」

「そっちはどうだった?」

「……」

「あ、」

その二人の反応に俺は理解した。

「…なるほどな」

パトリシアは振り回されカオルは忘れてたな。まぁ楽しい祭りだから無理はないな。

「ご、ごめんなさい」

とカオルが謝ったので

「まぁ、あまり気にするな。気にしてないよ」

「うん」

「次は私が店番するわ」

「頼む。カオルは大丈夫か?」

「うん大丈夫だよ~」

「じゃあ飯食ったら、行くか」

と言うと「うん!」と言ってくれた。

『はい!、文化祭来場の皆様生徒諸君!おはこんにちは!森宮学校文化祭、校内式のラジオ放送の始まりです!いぇーい!』

そして拍手と同時に校内放送が開始した。始まる頃には俺達は昼食を食べ終えた。

ちなみにその頃、余語はグラウンドへ向かっていた。



文集残り94冊。



ここまで読んでくれてありがとうございます。


いつものネタバレですが

文化祭恒例とも言うべき文化祭ならではのトラブルにチーム巫凪は奮闘する話になります。

他にもこの学校にしかないような事柄を起こして行きます。


そんな折に新登場、異世界南の国の魔女王、

サヴァイブ・オーシェンが出てきました。

(とりあえず早く出したかった)

これで全ての役者は揃ったと言っても過言ではないかもしれないと思っています。


それでは今回はここまでです。

次回は9章act5になると思います。


ここまで読んでくれてありがとうございました。

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