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8章act7 二人の心が繋がり重なりリンクする

こんばんはおはようございますこんにちは。

8章act7です。

2019年2月になりましたね。

俺は飛ぶ、飛ぶ!もっと早く!

自分の心が、全てがガタガタしていくのがわかる。

カオルは拉致されたのだ。

都市伝説を騙って、今までも誰かが同じ手で拉致されていたのだ。

気付いた時、心がひしゃげそうになった。

俺は大事な人を失ってしまうのか。

それは恐怖という感情だ。

恐怖が俺を支配する。

俺は振り払うように更に飛ばす。この身体がちぎれようとも。


カオルを失うのが恐い。


奪われるのも汚されるのも壊されるのも恐い。


殺されてしまうのは、もっと恐い。


俺は更に速度を上げる。


「巫凪くん!巫凪くん!!」


どれくらい飛ばしただろうか。

俺は背後を振り返った。

息もだいぶあがっていた。

アウロラが俺を呼んでいた。

「まずは落ち着きましょう」

「落ち着いている!だから急いで-」

俺の言葉はアウロラがすっと俺を抱きしめたのだ。

豊満な身体に抱きしめられて俺は目を白黒させた。

「???????」

「大丈夫。カオルちゃんは大丈夫です。まだ間に合います。ちゃんといます。だから落ち着きましょう。ね?」

諭すような、しかし慈愛のような唄のような言葉に俺の呼吸は落ち着いていた。

アウロラに言われるとなぜかそれが真実のように聞こえる。

身体の震えも止まった。

「大丈夫?落ち着いた?」

「は、はい。ありがとうございます」

だがラグーンエリアは広いのだ。

どうやって探せばいい……。

その時、通話がなった。非通知?誰だ?

『あ、もしもし?通話これで合ってる?』

「合ってるが、誰だ」

『あのね、カオルは水のエリアのコンテナ廃墟みたいな場所にいるって。カオルも無事』

「は?!なに?ってかお前誰だ!」

『ごめんなさい。私のほうがあまり時間ないの。とにかく向かって』

よく聞き取ろうとすると 電話の先から歓声が聞こえてきた。学校の誰かか?

と考えると通話が切れた。

「先輩…今のは?」

とアウロラの影の中から朝霧が言いながら出てきた。

「わからない。学校の誰かだとは思う。ただカオルはラグーンエリアのコンテナ廃墟にいるって」

「生徒会の誰か、かしら?」

「違うと思います。声からもう知らないです。とにかく今はこの声の主の言う通り、コンテナ廃墟に向かいましょう」

二人は「はい!」と言ってくれた。


俺達は、廃墟から少し離れたところに降り立つ。

二人はなぜ廃墟に突入しないのかと聞いてきた。俺は敵の数が多いと俺達も危ないからだ。今は防護のフィールドがないからな。と答えると二人はなるほど、と言う。

廃墟の近くまでやって来た。

途中、カオルのスマホが落ちていたのだ。

そしてその近くにはカオルの杖もあった。

まるで目印のように。カオルがやったのか誰がやったのかわからない。

だがこの場所のどこかにカオルがいる。それだけは間違いなかった。

「私が探します」

朝霧からは決意を宿した瞳を感じた。

「わかった。頼む。でもどうやって探すんだ?」

朝霧はコンクリート地面に手をずぶりと突っ込んだ。

手を突っ込んだ辺りのコンクリートが水面のように揺れる。そこからとんでもない速さで影が伸びていく。

朝霧の髪と瞳が赤黒く変色する。

闇は暗視という言葉があるが朝霧はその応用で探しているのだろう。彼女から伸びた影は映像のように映っているはずだ。

ハッと顔を上げると同時に朝霧は手を引っ込めた。瞬間に全ての影が消えた。

「近いです!こっち!」

朝霧が走り出す。

俺達も後を追う。

先生たちにも連絡をしたが当然待ったをかけられた。

だが俺は、「自分達が安全な場所にいるのは嫌だ!カオルはもっと恐い思いをしているはずだから」と叫んでいた。

その声に先生、もとい葉山は『…わかった。但し死ぬな。誰一人欠かすなよ!いいか!俺もすぐに向かう!』と折れてくれた。

「先輩は無事です!手足と口は拘束されてます。男の人が複数です。あと魔法を止める呪具をつけられてますが、怪我とかはないですどうやら取引の途中みたいです」

朝霧の言葉に俺は怪我はひとまずないんだなと安堵する。



~~

暗い室内に運び込まれたわたしは恐怖に震えながらなんとか頭を平静にしようとしていた。この先を考えると怖いがどうやらこいつらはわたしに危害を与えれないようだった。

龍太達を信じるならきっと。

ひょろい男が叫んだ。

「なぁこんな子滅多に手に入らないって。ちょっとくらい味見をさ」

「ダメだ。取引相手は新品を所望だ。貴様らの汚い舌で舐めたあとじゃ取引は不成立だ」タバコをふかした男は言う。

「な、なんすか。ここを用意したの俺達っすよ」

「謝礼は売った代金から払われるんだ。金がほしいならおとなしくしろ」

「じゃ少し減ったっていいっすよ」

とひょろい男はわたしの身体に手をかけようとした途端、何かがわたしの中で胎動した。

「馬鹿が!!」

タバコ吹かしの男はわたしに触れようとしたひょろい男の手に見えない何かで叩き吹き飛ばす。

「ちっ、お前、外で見張りでもしていろ。あまり騒いで見つかってもたまらん」


だけどわたしの思考は今自分は何をした?だった。

今わたし、わたし自身何が起きたの?

何か知ってる自分と知らない自分が顔をだした、気がしたのだ。わたしの中に誰かいる?それを思考した途端、頭の中に声が流れる。

《ようやく見てくれたね。わたしのわたし》

(あなたは?)

《わたしだよ。わたしの知ってるわたしだよ》

(よくわからないよ…)

《そうだね。でもわたしだもの。でも今わたしは出てこれないの。そこ腕についてる呪具でね》

(これ?)

《これ。西国が作った魔力奴隷装置。なんでこんなんあるのかなぁ。あぁ早くわたしの王子様来てくれないかなぁ》

(お、王子様?)

《うん、龍太くん。わたしも同じでしょ?わたしの王子様でわたしの王子様》

(ちょ、龍太くんはわたしの王子様だよ)

《あれ?そうだったけ?》

(そうだよ!って変なこと言わないで。あなたは誰?)

《まだわからない?わたしはわたしに宿る魔法だよ》

(……嵐の女王?)

《わたしそんなかっこいい名前だっけ?まぁいいや。うん。嵐の女王です》

(わたし、二重人格だったの?)

《違うよ。元々は一つ。わたしがわたしを宿した時、わたしとわたしは分割したんだよ。あまりに膨大な情報だから。あの小さなわたしにわたしをいれるのは痛いもん。わたしのわたしはここまで大きくなった。強くなった。いやまだ弱いけど。だからどうしてこうなったかは、わたしがわたしと一緒になった時にわかるよ。何よりわたしはここまでわたしが極限状況にならなきゃ出てこれなかったはず》

(一つになったら…わたしのわたしは消えちゃうの?)

《うん。それが理だから。ルールだから。怒られちゃうよ》

(怒られちゃう?うーん…残念…)

《あはは…。名残おしいけどそろそろ時間。状況が状況だよ。わたしのわたしは正直言って危ない。危機だよ危機。数十分もしたらわたしはどこかに売られちゃう。だから危機。そうだ。この男の人達の数人は魔法使いだよ。たいしたことはないだろうけど気をつけてね》

(なんで、わかるの?)

《一つになれば全てがわかる。どうして分割されたのか?何でわたしがわたしとしてわたしに話しているのかとか?》

(……)

《それがわたしの力なの。だからほら?来るよ。わたしとわたしの王子様》

「おい、外から誰か来るぞ!三人だ!」

「男一人!女二人だ!」

「…?!!」

わたしはハッとして外を見る。

よく見たら、かなりの人数がわたしの周りにいる。

「そうか、捕らえろ。無理なら処分しろ」

タバコを吹かした男は言った。

三人…朝霧とアウロラと龍太?だけど処分しろって。

よろこびと悲しみが混ざって涙がでた。

「…あれはお前の、仲間か」

「……」

「ふん、ならあいつらも同じ場所に連れていく。日本らしくオマケとしてな」

タバコをふかした男は薄く笑ってわたしを見る。わたしは止まらない涙を流しながら、それでも男を強く睨みつけた。

もう希望はないのかもしれない。



だけどそれでもわたしは信じる。



~~


「うぉぉぉぉ!!!!」

俺は拳を男の顔面に叩き付けた。

アウロラと朝霧が魔法を駆使し俺を支援してくれていた。

ちなみにこの男はひょろい男だったからか一撃でダウンした。

「カオル!」

俺は行く手を阻む連中を蹴り飛ばしながら進む。

だが一人の男達が何かを取り出した。

「気をつけろ!!拳銃だ!」

俺は叫ぶ、アウロラと朝霧は対応し避けるが、俺は一撃だけ肩に当たってしまった。

「先輩!!!」

朝霧が叫び、男を吹き飛ばす。

俺は、こんなところで止まれない。

何があってもカオルを助けるんだ。

様々な方角から射撃が飛んでくる。

すでに俺は、多分二、三発は撃たれている。一部の弾丸に魔法貫通弾アーマーピアスが含まれていると悟った。だから魔法で防御しても防げない。

それでも立ち、俺は叫びながら走る。その姿に何人か恐怖の顔をしているのだ。

だが俺は人間なのだ。

実戦は少ししかしたことがない。

それが敗因になり、いずれ限界が来る。見たとこ魔法使いまでいるのだ。

不可能なのか?

そう思った時だ。

「あきらめちゃだめよ!!!!」

イリアがいた。建物の階段に立ち俺に向かって大声で叫んだ。

集団の男達はすかさずイリアに発砲。イリアは直ぐ様ひらりひらりとかわしワイヤーを通し下降する。

実戦慣れをしているからできる動きだ。

スカートの中にあるガンホルスタからハリウッド映画みたいな動きをしながら二丁拳銃を構え発砲し手際よく相手の武装を破壊していく。

あんな体勢であそこまで動けるなんて。

「何をしてるの?!巫凪。カオルを!!!!」

俺は痛みを無視して頷き走る。

「いかせね!」

と魔法使いが立ち塞がる。

が、男の真下にあるマンホールが開いて男は落ちていった。 何が起きたかわからないまま開いたマンホールを見るとそこから銀が出てきた。

「すまん遅れた。イリアの奴がここに出りゃ不意は付けるとか言ったがその通りだったな。この辺りはなんとかする。朝霧、アウロラ、巫凪。いけ」

促し俺達は走り出す。

だが魔法使い数人に囲まれた。

タバコを吹かした男は、「ふん」と笑う。

だがその余裕な表情は消えた。

当然だが俺も朝霧もイリアも銀も、男の集団もだ。

その原因はアウロラにあった。

「これ以上、皆を傷つける行為は許しません」

アウロラのロッドは青に輝いていた。

巨大な青い海の壁、ビル四階はあるであろう津波が押し寄せているのだ。アウロラがやってるのかこれを!。

「あ、アウロラ!」

俺はそれはみんなが危険だと叫ぶが

「巫凪くん、わたしがこれで隙を作ります。だからなんとかカオルさんまで、たどりついてください。そうすれば大丈夫です。朝霧さんはわたしから離れないように。遠山さんはイリアさんを!」

イリアは男を踵落としでノックダウンさせたあと銀がイリアを抱き寄せた。

大きな津波は迫ってくる。

だが他に案はない。

俺はヤケクソで「わかった!何でもこい!!」と叫んだ。途端に全員津波に飲み込まれ、押し流される。

廃墟の壁を流し俺は水の力に流される。

ごちん!と頭が誰かとぶつかり目があった。

「!?」

(カオル!)

俺は呪具と口を封じていた布をはずした。

水は既に俺達を飲み込みカオルは呼吸がキツそうだった。


俺は動く右手をカオルの頬に添えて俺はカオルの口に自分を口を押し付けた。

その俺の行動にカオルは目を見開いた。

周りは全て流されたのか何もない。

ここは今海の中だ。

俺達は今キスをしている。

まさかこんな状況の海の中でキスをすることになるとはな…。

でもこれはただのキスではない。

循環呼吸なのだ。

カオルもそれに気付いた。

循環呼吸が終わり、カオルは顔を真っ赤にさせていた。多分俺も同じだ。

(飛ぼうカオル。一緒に。君の翼で)

海の中だから喋れない。でも伝わった。カオルは頷き心で答えてくれた。


一緒にいたいと思う心が


守りたいと思う心が


信じる心が


好きと思う心が


二人の心が、


繋がり、


重なり、


リンクする。


風が吹き抜け、強大で膨大な光が水を貫き、海水全てを吹き飛ばす。

カオルの手足の拘束を切り裂き、立ち上がる。

伸ばした俺の手をカオルは自分の指に絡めた。


「龍太くん、一緒に飛ぼう!」

俺はそれを聞き

「ああ行こう!一緒に!」


海水を吹き飛ばし、空に巨大な竜巻を生み出した。


普段と明らかに違う強大なリンク。

それだけじゃなくカオル自身の力も上がっているのだ。

身体の底から心の底から力が溢れる。

カオルはその力を解き放つ。

水に包まれた男達は竜巻によって吹き飛び、壁に叩き付けられて気絶していった。


「カオル!そこまでに!」

「あっ、うん」

俺達は疲弊していた。

だけどみんな無事だ。生きている。カオルを救出できたんだ。

風が止み、水が消えて静寂になる。

「カオル…」

呼び掛けるとカオルは食い入るように俺を見て、その瞳に涙が浮かんだ。そしてカオルは何も言わず俺に飛び込み泣き出した。

何度も俺の名前を読んだ。

「カオル……!よかった…!」

俺も泣いてしまった。カオルと同じくらい泣いてるかもな。失ってしまうかもしれない。

そう思った彼女が今俺の腕の中にいる。自分の手で、みんなの力のおかげで守れた。嬉しさと安心で涙腺崩壊していた。


「さて、感動のシーンはそこまでだ」

全員背筋が凍った。

「動くな。動くとお前達の誰かの頭に穴があく」

さっきのタバコを吹かした男が頭から血を流して銃を構えていた。

「応援があと10分で着く。それまでお前達にはこうしてもらう。お前達もまとめて商品になるのだ。お前達が俺を防ぐすべはない。不可能だ」

その言葉にひとり足を踏み出した。銀だ。

「世の中、不可能なんてことあるのか?」

「なに?」

「たかだかその銃だけでなにができる?」

「俺は魔法も使える。銃じゃなくともいいのさ。疲弊してお前達じゃ俺には勝てない。不可能だ。諦めろ」

「いいや。悪いがお前の敗けだ犯罪者。未成年略奪、及び殺人未遂の容疑で逮捕する」

「フフフッアハハハ。何を言い出すかと思えば!警察ごっこなどとはな。無意味なことだ。こんなゼロ距離に等しい場所でどうにかできると?」

銀は無言でさらに一歩詰めた。

これで銃の照準は銀しか向けない。

「ふん。ならばここで死ね!」

パァンと弾丸が放たれる。

だが倒れたのはタバコを吹かした男だった。

俺も、みんなも、銀は今何をした?という表情だった。

あの男が撃った弾丸があたかも男自身に向けられたかのように。

あの距離では避けることも弾くことも無理だったはずだ。銀の魔法は不可能を可能に変える。

もはや魔法の域ではない。

これが超越者って奴なのか。


「おい、お前ら無事か!!!!!」と葉山がとびこんできた。

葉山は俺達を見て安堵の息を吐いたが俺の肩の傷を見て「馬鹿か!」と叫ぶ。

「お前、今自分がどういう状況かわかってるのか!あとちょっとずれてたら死んでたかもしれないんだぞ!!!!」

俺は思わず身を縮めるがカオルを抱きしめたままだった。それを見た葉山は大きな溜め息をついた。頭を抱える。

「まったく…どうして子供は大人の気持ちを…ったく。俺達がどれだけ心配したか…あぁ、とにかく生きてるなら今はそれでいいさ」


するとそこにグラサン女が現れ言った。


「ならお前達、いろいろ聞きたいし確かめたいがまずは今すぐ学校に戻れ。もうじき敵の増援がくる」

「ここは俺と遠山と久島がなんとかする。とっとと浅井先生に会場に連れていってもらえ。今ならまだ間に合う」


俺達はその言葉に突き動かされカオルに支えられながら、その場をあとにしようとしグラサン女が魔法を発動する。

俺達は会場へと瞬間移動する直前に葉山が声をかけた。


「バトル楽しみにしてるぞ!がんばれよ!!」


~~~

「あれ?」

目を開けて移動してきた場所は保健室だった。

そこには林道の姿もあった。


「すでにカオルの救出はお前達が頼んだやつら全員に伝えてある。安心しろ。

まずは巫凪、お前の回復だ。その傷を公衆面前に見せる気か?」

あー…考えてなかったな。

肩をドンとグラサン女に叩かれ痛みが少し消えた。

「うぐ」

どうやら身体にめり込んだ弾も消えたらしい。

「林道、とっとと早く全員の傷と疲労を治療しろ」

「は、はぃぃ…」

スパルタだなぁこの先生。

「カオル、君が無事でよかった」

「はい、安津子先生」

「いろいろと確かめたいし聞きたいのだがカオル。一つだけ聞こう。覚醒したんだな」

その言葉に朝霧とアウロラは驚くが俺は半ば予想できていた。あの力は普段と比べ物にならなかったからな。

「はい。あとでちゃんとみんなにも話します! でも今はバトルに集中したいのです」

カオルは言うとグラサン女は「わかった」と頷き少し笑った気がした。

「よし。ではいけ。頑張りなよ」

俺達はその声に押されるように会場に向かう。

ちなみに林道はマナ欠乏症(体内にある魔力が切れて意識失う)になるくらい頑張ってくれました。

途中で俺は腹が減ってしまった。

「そういえば」

「お昼御飯食べそこねてるわね~」

「わたしも」

三人は言う。

カオルは近くの屋台まで走ってクレープ屋にダッシュしていった。

「おや?カオルちゃん見つかったんだね。よかったよ。もうみんなのそばを離れたらいかんとよ~」

「はい!……あ、財布」

カオルを財布を取り出したが紙幣しかない。その紙幣は全部、先程の海水で濡れていた。

カオルに追い付いた俺も財布を確認したが同じ状況だ。朝霧もアウロラも同じ感じだろう。

しかし店主はくすくす笑って「はい、サービスよ」と四つカオルに渡した。

「う、あとで払います…」

「いいのいいの。バトル頑張ってね。モニターで見てるから」

再び応援され俺達は「はい!」と返事をする。

俺達は食べながら会場入りをする。

食べ終わり、会場内のところでは待っていたかのように誰かがいた。

とにかく銀髪、銀瞳、銀?白?白銀のドレスのとにかく銀色の女の子だった。

「あ、きた」

俺達は立ち止まりアウロラが耳に着目した。

「エルフの…方ですか?」

「うん。そうです。よかった。無事に助けれたのね」

この声どこかで…。

「お前、もしかしてあの時の通話の?」

「うん。杖とかケータイとか目印になった?」

「あれはお前だったのか。なんでカオルの場所がわかったんだ」

「話すと長いけど占いからわかった話って言えば納得してくれる?」

納得しました。

「それであなたは誰なの?」とカオル。


「自己紹介ね。私はネメシス。

魔法国、西国魔女王。ネメシス・アファシス。人はみんな私を白光の魔女と呼んだりするかな」


西国の魔女王がついにおでましか。

「それで…俺達を手助けしたりやたら急いでたりしてたが何かあったのか?」

正直俺はカオルを助けれただけで満足していた。

「これを貴方に渡したくてね」

と渡されたのはグローブだった。ガントレットではなく素手に付けるタイプの拳サイズのだ。

「貴方の戦いは祈るように拳を振るうでしょ。でもこの戦いじゃ素手はさすがに危ないから。これは王からの進呈です。大事に使ってね。いろいろすごい一点物なんだから」

「…ありがとう。使わせてもらうよ。あとカオルこれ。まだ渡してなかったから」

カオルにスマホと杖を渡しておいた。

「あ、ありがとう!」

カオルはくるりと器用に杖を回し懐にしまう。

それを見届けたネメシスは笑った。

「じゃ行くね。抜け出したこと見つかったら大変だもの」

とネメシスはそそくさと去っていった。


「よし俺達も行こう」


三人はうん!と返しフィールドへ向かっていく。

バトルは15分前だった。

俺達は気合いを入れ、いよいよ試合へ臨む。



ここまで読んでくれてありがとうございます。


いつものネタバレになりますが今回はカオル救出編になりました。

いよいよついにカオルの魔法が完全覚醒することになります。

今後さらにまた良い活躍をするでしょうね。

巫凪はまだ半覚醒すらしていませんが彼なりに研鑽するでしょう。

今回は一人、新たな登場人物がでましたね。

魔法国、西国魔女王

ネメシス・アファシス。


ですね。彼女は今後も多く登場しそうです。



さて、次回はいよいよソーサリーズバトルです!

一応誰が戦うんだっけ?という方に名前とチーム名乗せておきます。


チーム巫凪

巫凪龍太

桜カオル

朝霧瑠美

アウロラ・セイクリッド

チーム余語

余語志郎

パトリシア・ユピテル

フウラ・レイラン

リィラ・レイラン


のソーサリーズバトルになります。

では今回はここまでになります!

次回は8章act8です。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

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