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番外編 メリークリスマス

こんにちはこんばんはおはようございます

今回は番外編です!

クリスマスということで番外メリークリスマス編をお送りします!

12月24はクリスマス。

学校全体、グラウンド、校舎やら校内森やらハロウィンの如くまた飾りつけされるのだ。

しかもキラキラ光るツリーが山のように沢山配置される。

生徒はサンタカラーの靴下を山のように配置されるツリーのどこかに付ける。

不思議なことにクリスマスを過ぎると靴下の中に何か入ってることがある生徒が出てくる。靴下のサイズによるがジャンルは幅広い。

「だから家庭科の授業でサンタカラーの靴下作ったんだな」

「そうだね」

俺の言葉に余語は頷く。

以前家庭科の授業で靴下を作る授業があったのだが

「ここに使うとはな」

「二人ともサボってないで早くしなさーい」

俺と余語は毎度イベントの度にパトリシアに言われてるので向かう。

いやまさかだって冬休みだぞ今。

登校日ってなってる学校ってないんじゃないか?

一般客まで呼ぶのだからびっくりだ。

魔法を使ったショーに紗奈のライブなどなどイベント盛り沢山だ。

そう今日はクリスマスだ。

11時から一般開放するため学校総出で22日から準備していよいよ当日!ってときでも準備していた。あとちょっとなんだがな。

ちなみに女の子はみんなサンタコスor制服を着る制度だ。大半は制服だろうな。

おなじみ都市伝説達も徘徊してるし。

そしてこの学校と森宮というこの街は"必ず"クリスマスは大雪となり北海道並の気温と雪が積もる。

どうなってんだか。

「龍太くん!」

「おおカオル、雪すごいな大丈夫か?」

「うん、私のところもこんな感じだから!」

「なるほど」

俺はカオルの手を握る。

「カオルはあたたかいな」

「そう言われたの初めてだよ」

「そうなんだね。あったかいぞ」

「龍太くんもあったかいけど手は冷たいね」

「あ~…ごめん…」

「もしかして気にしてる?」

実は俺は冷えてる時はとことん冷たいのだ。

「まぁ、いや、うーん。…うん」

「じゃあ私があたためる!」

「いや、それだとカオルが」

「だいじょーぶだよ!私はあったかいのです!」

「でもな…、いや、うん。あったかいよ。ありがとう」

ハ「いいかしら?そろそろ話しかけても」

「あ、パピーちゃん。どうしたの?」

「あなた達を呼びにいったら声かけずらかったのよ。そして私はパトリシア。ほらもうすぐ始まるわよ」

ちなみにパトリシアは薄着のミニスカサンタコスなんだが…。

「パトリシア、お前寒くないの?」

「普通だけど?寒いの?」

ガタガタブルブルしている俺達と違ってパトリシアはケロリとしている。

北の魔法使い達は恐ろしいほど寒さに強いらしいのだ。ちなみに暑さにもアホみたいに強かったりする。

俺とカオルはパトリシアに引っ張られる形で配置に向かう。

俺達が配置場所に着くと既に始まっていたらしく。

周りはもう、老若男女で溢れている。

夜になるとイルミネーションがつきクリスマスらしさが増すのは楽しみだったりする。

「おーい」

と遠方から余語が手を振っていた。

「あ、志郎くんいるよ」

「ほんとだ。おーい、志郎どうした元気だな」

と余語は近付いてきた。

「まぁね。ちょっと面白い話があって。お、パトリシア寒くないのかい?でもよく似合うよ。かわいい」

「ふぁっ?!こ、これくらい当然よ!そそそそそそれで面白い話って?」

「それがね。三人ともサンタクロースは知ってる?」

「ん?ああ両siんぐっ」口を余語に押さえつけられ余語は真剣な顔で

「龍太、夢を壊しちゃいけない」

と言ってきた。

「…ったく」

サンタという存在についてちょっと黙ってろってか?

「知ってるよ!起きたらプレゼントがあるよね!」

「知ってるわよ。プレゼントをくれる不思議な存在よね」

「今日はきっとそりとか乗って急がしそうだね!」

「そうね。今日は早く撤収して寝ないとね」

「だね!靴下準備しないと!」

え、なんの話してるの?この二人。

「龍太こういうことだよ。わかった?」

「いや、わからん」

言うと余語は俺に腕組みをしヒソヒソ声になる。

「わかんないのかい?!鈍いぞ!いいかい?桜ちゃんとパトリシアは今でもサンタさんを信じてる乙女なんだよ!わかるかい?」

「お前…キャラ変わった…?」

「だから軽はずみにサンタさんの正体を言うなよ?二人のことちゃんと考えて!俺はパトリシアを。龍太は桜ちゃんのことを!」

キャラ変わりに対してはスルー決め込んだなコイツ。

「わかったよ。気をつけるよ」

「よし!」

「二人とも何話してるの?」


「今日のプログラムについてさ。ああそうだ。先にサンタさんの話だったね。知ってるかい?この学校にサンタさんが来ているかもしれないという話を」


「え、マジか」

「マジか!」

「マジ?」

「マジ、マジ、マジカルマジだよ!」

つまり都市伝説ジンクス通りに言うとサンタクロースという存在がこの学校に来ている可能性。

ハロウィンの経験を考えるとあり得る話だ。

以前の南瓜にはガトリング撃ちたくなるくらい苛立ったが(撃ったけど)、サンタクロースには確かに会ってみたい。

ちなみに俺はこう思っているが二人はほんとうにサンタクロースがいると思っているので都市伝説のサンタとは思ってないだろうな。


「まさか回りながら探そうってか?」

「そうさ!」

俺達は警備だから可能か。

一回くらいチームで出し物出すかという話もしたが俺達は部活に入ってるわけじないので基本的警備になる。

「「やろうよ!」」

パトリシアとカオルが声を合わせた。

「じゃあ探そうか」

こうしてチーム巫凪は、サンタクロースを探すことになった。

こうしてサンタ探しだが、出し物を見て回ったりする俺達。

時間もいい頃合いになってきてイルミネーションが付き始めていた。

「四人でなんか回るの久々だな」

「たしかに!」

「そうね。普段学校でおしゃべりで済んじゃうし」

「ダブルデートだね」

「「「」」」

「ん?なんだい?どうしたの?」

余語が言った。俺達は固まる。

いや、改め見たら周りから見たらそう見えるのだろうな。

どうするんだよこの気まずい沈黙!

「あ、シャルルだ」

シャルルもあとから気付き手を振ってきた。ちなみにシャルルもサンタコスである。

「わたしも着るべきかなぁあれ」

寒いもんな。見てみたいけど。

「四人とも!見て回ってたんだね!」

「ああ、楽しんでるか?」

「もちろん!あ、きたきた!」

「来たって?」

シャルルの言葉にカオルは首を傾げた。

「こんにちは、チーム巫凪さん」

テティスだった。

「今日はテティス様がボクをエスコートしてくれるんだってさ!」

「おお、いいねぇデートだね」

「まぁ、そうだね!」

「君達も回ってたんだね」

「はい。テティス先輩は意外でした。てっきり手伝いとかに回るかと思ってたっす」

「あまり大きな仕事は来ないんだよ。何より別件もあるし」

「テティス、別件ってなに?」

パトリシアが訊ねた。

「ボクもテティス様から聞いたばかりなんだけど昨夜赤く虹の燐光を放つ流星が近くに落ちたらしくて調査隊を派遣したんだって」

「調査隊?」

「君達は初めて聞く単語だね。大学にはそういういわゆるサークルがあってね。そういうのを観察とか処理、捕獲とかする役目をする人達だよ」



観察、処理…捕獲、という単語を聞いて俺と余語は顔を見合わせた。

もしサンタクロースだったら?都市伝説という扱いを受けた場合はもしかしたら。

余語は口を開く。

「もう見つけたんですか?」

「いや、まだみたいだよ」

「テティス様~早く行こうよ~」

「ん、わかったよ。それでは僕はこの辺りで。健闘を祈るよ」

と二人は歩いていった。

とりあえず探すか。なんか不味いのが動いてるようだし。

そういえばあの魔心花を使った二人を連れ去ったのももしかしたら調査隊だったかもなぁと思いながら先に進む。

「おぉ、お前ら」

「葉山先生!」

葉山は珍しく眼鏡をしていた。伊達眼鏡っぽいがチカチカて明滅していたので葉山が作った道具だな?

「見回りお疲れ。どうだ?」

「順調です!今サンタさん探してるんです!」

そのカオルの言葉に葉山はぎょっとした。

「サ。サンタ?。巫凪、おめぇ…なに吹き込んだ?」

「俺じゃねえよ!」

「ほぅ。まぁサンタクロースね。たしかなんかあったな。ここを模擬列を出ればその奥にこの学校の鳥居に出る。そこからスタートしてみるといいさ」

「ありがとうございます!。あれ、今日紗奈ちゃんは?」

「ああ、ちょっと準備があってな。俺は紗奈に頼まれて飯を漁りに来てるんだ」

「そうなんですか」


「まぁライブになったら見えるさ。さぁ四人とも行った行った!行かなきゃ始まらないぞ!」

と俺達は押されるように鳥居に着いた。

「鳥居なんてあったんだね。あ、ルシエルちゃん!」

俺達は思わずカオルの見た方向を見た。

ルシエルは雪の中でも気にせず活動的だった。

「見れるとは思わなかった。ルシエル!サンタクロースを見てないか?」

ルシエルはそれに対してスッと顔を奥へ向けた。

ここから先は湖がある。

「ここから先は立ち入り禁止だけど、いいのね?」

俺達は頷いた。

奥に進むと湖があった。

この湖は"絶対に"氷らないらしい。

俺達は辺りを見渡す。

すると、

湖の向こう側に大きなそりがあった。

そこには

「見て!サンタクロースとシカだよ!」

「カオル、あれトナカイだからね。でもほんとにいた。サンタクロース」

その声に

「おお…これはこれは若き子供達よ」

イメージ通りのサンタがそこにはいた。

「なにかあったんですか?」

「あぁ、昨夜子供達へ贈るプレゼントを集めていたら強風に当てられて、わしは大丈夫なのじゃが…相棒がの…」

「相棒?」

パトリシアはサンタの隣を見た。

サンタはそりのそばで呻くトナカイを撫でた。

「まさか怪我を?」

「そうなのじゃ…この怪我では子供達へプレゼントを贈ることができぬのじゃ…」


「私の魔法でなら」

「カオルだめだ」

「え、どうして?」

「カオルの魔法では力が強すぎる」

ほんとの理由が実は別にあった。

カオルの魔法は祓いと癒しをもたらす。だがサンタはいかに人間と対話するほどの上質な力があっても都市伝説なのだ。カオルがあの植物を使った回復を使えばこのサンタは消えてしまう可能性がある。

「そうじゃな…お嬢さんが相棒を治してくれたらわしらはなくなりそうじゃからな」

「そ、そうなんだ」

サンタクロースは信じているカオルには上手く説明できないとはな。

「それなら薬草とかは試したの?お仕事するのだから持っているのでしょう?」

パトリシアはトナカイの傷を見ながら言った。

サンタは頷く。

「ああ、試したとも…じゃが手持ちがこれだけでな。これだけでは相棒の怪我を治せぬ…」

「ってことは他にも何かいるのか?」


「エーテルリキッドが必要なのじゃ」


「エーテルリキッド?」と俺。


余語は知っていたのか説明してくれた。

「…魔力を高圧縮した高純度魔法物資。炎、大気、光、鋼、水、星のエネルギーをまとめたやつ。いわゆる惑星を作る物質、ですね」

俺はトナカイの傷口を見るとそこから蒼い粒子がキラキラと放っていた。

「それをビー玉サイズに押さえ込んで物体に作れば治るかも」

「なるほど…」


って、俺達ならそれ可能だよな。それ。

カオルも同じ気持ちだったようで。

「わかった、やるか。パトリシア、志郎もいいな」

三人は頷く。


実は俺達は知りもしないがエーテルリキッドは薬ではなく星の欠片とも言われる見えない粒子なのだとか。

この世界と魔法の世界を繋いだきっかけもまたこのエーテルリキッドが関連しているとか。

都市伝説を作ったのが人ならそれを維持するのは星が放つ力の源ってことらしい。

そして星が放つ力に関わるのも人らしい。

俺には知るよしもないのだが。


「始めるぞ」

重力が切り替わり、湖の水がまるで塔のぐんぐん延びていく。

そしてカオルを引力で空へ持ち上げる。引力を足場にしているから、空に床がある感じだ。

カオルは杖を掲げて大気を廻す。廻した大気が水の塔に行き渡る。空に漂う魔力も一気に水へ叩き込む。湖のほとりではパトリシアが炎を周囲に踊らせ、踊った炎達は水へ水へと入っていく。

パトリシアも炎と一緒にステップのように踊っている。踊り舞い炎を生み、それらは水へと向かう。

余語はパトリシアの周囲に熱を持つ鋼を作り出し、炎と混ざり、まるでイルミネーションのように輝き水へと入っていく。

これを二時間だ。

大量の魔力と集中力がいるが授業に比べたら楽だろうな。

ちなみにこの光景、水の塔ってだけでも目立つのに調査隊とか誰も来ないのには、理由がある。

葉山、光、シャルル、リセリス、紗奈、遠山、頼める生徒に片っ端からお願いしたのだ。

シャルルもいたらテティスも恐らく協力しているだろう。

今ごろ彼らが、調査隊の足止めをやっているはずだろう。

「龍太くん!」

「なんだ!」

「ここからなら大丈夫だよ!」

「わかっ、ぬぉ!!」

言い終える前に足元から突風が吹き俺は一瞬浮いた。

その突風はカオルを包みカオルは今風だけで、空を文字通り飛んでいる。

それを応援するように、ルシエルもまたカオルの周囲を飛び回っていた。

時間は二時間経ちいよいよ仕上げだ。魔力を水の塔の先端まで集め引力で引きちぎりそこに一気に流す

「今だ!」

引きちぎった水を一気に丸めてパトリシア、余語、カオルが一気に魔力を注ぎ込む。

「カオル!!」

カオルは杖から空気も凍らせる魔力弾を撃つ。

「いっくよー!」

そうしてビー玉サイズのエーテルリキッドが完成した。

俺はエーテルリキッドをキャッチする。

みんなは俺のもとへそのままサンタクロースのもとへ駆け寄った。

「サンタさん!」

「ぉお、まさにエーテルリキッドじゃ。素晴らしい。ありがとう」

俺は渡したエーテルリキッドをトナカイに与えるとトナカイの傷はたちまち癒えた。

大きな雄叫びをあげた。

「おお、元気じゃ!元気になったか!」

「よかったぁ」

カオルはほっとした顔になった。

「ありがとう。若き子供の魔法使い達よ。これでようやく子供達にプレゼントを配れる」

「一時はどうなることかと」

パトリシアもはぁーと息を吐いた。

「フォフォッ。今は何もやれぬが、そうじゃな。今宵夜が明けたら君達が飾った自分達の靴下を見るとよい。少し先に手伝ってくれていた子供達にもプレゼントを入れておいてあげよう」

俺達は「おおお」と言う。

「それではな。メリークリスマス!」

「「「「メリークリスマス!!!!」」」」

サンタクロースは流星のように虹の燐光を輝かせ空へと飛び立った。だが余韻に浸るのはあと。

「みんな戻るぞ。足止めを頼んだみんなの加勢だ!」

三人は「了解!」と返した。

そこから先は駆け付けた俺達が倒して撃退していくという形になっていった。

そして彼らは撤退。

幸い俺達はおとがめなしとなった。

「サンタクロース助けてるって聞いた時はびっくりしたよ」

「でも力になれてよかったわぁ」

手伝ってくれた紗奈とリセリスに礼を言った。

「ほら、紗奈、準備準備」

「わかったよ~。それじゃ数分あとにね!」

と紗奈はライブの準備に戻っていった。

「私も戻るわねぇ」

とリセリスもそそくさと戻っていった。

学校クリスマス会終了後の夜。

俺達はマンションへ戻る。

当然みんなは広い部屋に集まってお疲れ会となる。のだが明日の片付けの件でどうやら難しいらしい。

なので俺とカオルの二人きりだ。

「メリークリスマス」

「メリークリスマスだね」

「忙しいクリスマスだったな」

「そうだね、明日も忙しいそうだね」

「明日はまず靴下を確かめにいかないと」

「何が入ってるんだろう」

「そうだな。気になる」

「あ、あれ!」

窓の外を指すカオル。

そこには虹の燐光の流れ星が見えた。

「サンタさん大丈夫そうだな」

「だね」

そのあと俺達は思う存分はしゃいで、明日に備えた。


翌日、雪でガチガチな靴下を確認するとプレゼントが入っていた。

青と白に輝く石だった。

カオルも同じ物が入っていた。

「それマリッジナイト?」

と横からパトリシアが見てきた。

「なにそれ?」と俺。

「あなたマリッジって聞いてなにも思わないわけ?…単位の通貨にしたら、こっちじゃ500万はくだらないわよ」

「「!?」」

「しかもごひゃく…まじか。パトリシアはなんだった?」


「ふふ、教えないわ」

妙にかわいらしく返されたから余語は何もらったんだ、と思ったが余語もなにやらパトリシアと似たような表情をしていた。

「大事にしよう」

「そうだね。大事にしよう」

そんな感じで俺達のクリスマスはこんな感じでクリスマスを過ごしたのであった。

end

ここまで読んでくれてありがとうございます。

いつものネタバレですが今回はクリスマスということで番外を書かせてもらいました。

クリスマスと言えばサンタクロースです。なかなか楽しく書けたと、思います。


それでは今回はここまでです。

次回は本編をということで行きたいですが次回は大晦日ということで再び番外編をお送りしたいと思っています!

ではここまで読んでくれてありがとうございました。

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