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7章act2 あなたに言いたいことがあるの

こんにちはこんばんはおはようございます。

すいませんごめんなさい申し訳ないです。

まずは謝罪させてください。

本来はクリスマス番外編を送りするはずだったのですが、実は日にちを間違えてしまいました。

クリスマス来週でしたね。


なので予定通り、物語を進行していきたいと思います。ちなみに7章はこれで終わりです。

クリスマス番外編は次週にて送りますね!

余語を送りだしたあと、私は四人が談笑しているのを見かけたのだ。

けれど声をかけることができず、飛び出してしまった。

リセリスと三珠がいた。

そして巫凪とカオルがいた。

陰口なら「ちょっと何私の変な話してるのよ」と言って跳ねることができた。でもできなかった。

彼らの会話は真剣で自分を心配しているということがわかってしまい陰で聞いてることしかできなくそのまま飛び出してきてしまった。

思いきり地を蹴り飛ばし私はそのまま空へ飛ぶ。加速し飛び続けた。

この気持ちを吹き飛ばしたかった。


できやしないとわかってるくせに。


展望台にたどり着き、頂上の片足すら立つのが難しい塔の先端に私はスッと降り立った。

私は王族であり貴族でもある。

その私が住む魔法国、北の国には多様な人種、民族、宗教の人々が住む。

だからか、あるいは王族貴族であるがためか私には他人の感情を考えるものがなかったりもする。

感情は人自身のプライベートなもの。

原則立ち入ってはいけないものであり、そこを配慮することは侮辱にあたる事だと私は考えていた。血の繋がりでもない人の感情など読もうにも読めないし読まない。

必要な情報だけしっかり伝達し、それ以上先は誰一人として踏み込まない。共感できればいいが、できない時は放置する。

それが私が生きるために必要な考え方だった。

私にとっては。

かつて私が心から好きと思った人は、その私の考えがなかったから死んでしまった。

私の目の前で。

いやわかっている。

私も共に戦うために戦場に立ったのだ。

あの人は私と同じ王族。とても強く正しく私が何を言っても認めてくれた。

そして何より優しく甘い人だった。私が間違ったこともあったかもしれないのにだ。 主観ではあるが。

僕は絶対に死なない。大丈夫。パトリシアの隣にいる。

そう言ったのにあの人はいなくなった。

私を庇って。

高速で回転する巨大な尼色の鎖の斧に切断されて死んだ。

誓ったことは多い。幼き日に約束したことも多い。


なのにだ。

強かった私は強くなく天才と呼ばれた私は大したこともなく。


尚、足りない。


巨大な斧を操る巨大なグリームはあの人を切り殺したあと、再び私を見た。もう死を覚悟し受け入れようとした。

だが銀の鎧の騎士が駆け付け決死の力で倒したのだ。


私は助かった。

あの人は助からなかった。


もう誰も何も聞きたくもなかった。


その騎士は「間に合わなかったか…王子を助けれなかったよ…。ごめんね」と謝ってきたのだ。

怒ってもよかった。八つ当たりをしてもよかった。

だけど自分は王族。自分より下の騎士に泣き顔は見せれないし当たるなど持っての外だ。

助かったわ、あとをお願い、とだけ言い残し私はその場を去った。

その騎士は私を眺め何かを言った。

私には聞こえなかった。

いや、聞きたくなかったが正しかったかもしれない。そして私は今のように生きている。


死んだ人は戻らない。死は永遠のさよならだから。

だからこそ強く生きねばならない。

グリームはどんどん倒され、やがて戦争はゆっくりと終わりになっていった 。

それぞれの四つの国は戦に散っていた尊い犠牲とその流された血の同胞のために、争うではなく和睦をし、赤道より少し上にある大きな大陸を選び四つの国はその大陸を四つの領土に分けて国とした。

それぞれの国は復興作業をし、それぞれ独自の文化や技術を発展させた。

だが、問題があった。

戦で亡くした多くの同胞の犠牲は、魔法や魔術の犠牲でもあると。

つまり学びを教えれる者がほとんどいない状態だった。独学で学べる者がいても教えるとなればまた勝手が違う。

それは国と国が再び競争する理由にもなる。

魔法魔術発展の競争だ。

武力で制圧ではなく力をどれだけ大きくできるかの競争という戦争。

元からあまり国の仲がよくなかった西と東はその競争が激しかった。

北では天才の才女、黒魔術なる新たな魔術が発見され黒魔女と呼ばれた魔女が現れたと噂ができ、南では王子の魔法が覚醒し水中海底都市が完成し技術の進歩が見えた。

西では暗殺の生業の術や魔法、対大型魔法使い用の戦いを編みだした。

東では独自魔法の精製に成功し、競争戦争を繰り広げていた。

そんな時、空が割れ異世界の扉という世界が開いたのだ。

当然のように国はパニックである。

国は会議をし数年も言い争いをし、やっと仕方なくそれぞれの国は偵察隊を組み、その扉の先へ足を踏み入れた。


その世界は眩しくも美しい青の世界、地球と呼ばれていた。


その偵察隊には私も参加していた。

その世界の魔法はイマイチな発展だが科学が発展した上に人間は魔法が扱えていたのだ。

最も必ず青の世界の人間全員が使えるわけではないらしく魔法だって近年に発見し生まれたものと言われた。

恐るべきは青の世界はこちら側の世界を手厚く歓迎し友好を結ぼうと言ってきた。

お互いの良いと悪いを共用しようと持ちかけたのだ。

アホみたいに速い対応に疑うが、戦いになるとこちらもあちらも無傷ではないし、犠牲は減らしたい。けれど対応が速すぎることが怪しすぎて警戒を解かなかったこちらの世界。

「ああめんどくさい、とりあえず害がないならないのだろう。受けようじゃないか」と言ったのが私の母、アリシアであった。

そして教育や学校やらルールなど、魔法使いの通える学校を作り、育成機関、戦い方、生徒成長を促す授業方、魔法使い達を庇護をする日本政府が動き、話は進む。


いろいろ長くなってしまった。それまで私はこの世界を知った。

ほどなくして私は学校の編入が決まり総合調査部という任務としてやってきた。

私は巫凪、カオル、余語と出会う。

この三人に近づいて見たのは魔法の見所があったからだ。特に巫凪、中でもカオルはずば抜けていた。リンク率をこの青の世界では簡単に測れる技術も驚いたが

巫凪とカオルは相性が99%と聞いて興味が湧いた。それこそ魔女王以上の可能性で。余語に関してはあまり関心なし、だった。最も錬金術だと聞いた時は驚いたが。それを理由に、たまには褒めてやろうと思って褒めたりした。


その流れで自分の話をふとしたら余語は、親身な言葉を受け、私を努力の天才だと褒めてくれたのだ。そして私のことをわかった上でそれを言わないで私のことをすごいと認めてくれたのだ。

嬉しかったのだ。

私はそれを流してしまった。踏み込ませたくないから。この世界に来て、それも魔法の世界ですらない、数百年振りに初めて自分を認めてくれた人だったのに。

私はありがとうではなく真逆なことを言った。

けれど余語は、私の話や自分の傲慢さを言っても笑いもせず答えてくれて、尚認めたのだ。

とはいえ、全部は認めない部分もあるにはあった。でもそれは全て私のためになることでもあったので、そういう意見を言うようになったのは最初は苛立ったが次第に心地がよかった。

否定されたいわけではないのだがその言葉を知ろうとして自分でも気付いていた。

そこにはいつも私に対する好意があったから。それを聞くと嬉しくイジワルもしたくなった。

その好意の言葉達を私は見ようとはしなかった。だけど自分の気持ちに誤魔化しができない時がやってきた。


星降る夜で告白の言葉を受けた。

余語本人は気付いてないが私にはそれが私に対する愛の言葉だとわかってしまった。


その余語の言葉を私は流そうとした。

この感情を吹き飛ばしたい。

だけど吹き飛ばない。

あの星降る夜で私の歯止めはどこかにいった。

嬉しかったのだ。喜んだのだ。

元から流せてなどいなかったのだ。

かといって素直になるというのは無理だ。

難しい。


だけど、私はあの人が忘れられない。

星降る夜のあと、ちょっとあとに巫凪と二人になる機会があったからそれとなく聞いてみたのだ。


余語は当事者、カオルの場合何と聞けば理解してもらえるかわからないから、消去方で巫凪に聞いてみた。

「ねぇ、龍太。例えばよ?死んだ人のことってどのくらい思えば忘れるのかしらね?」

と。

「死んだ人か…死んだら帰ってこない。自分がその人を大事だと思えば思うほど印象がある人ほど忘れられないもんだろ?」

「…。そうね」

ならば私は忘れられないのだなと考え諦めようとした。だが偶然か私の心を読んだかのように

「だけど忘れなくていいものだと思う」

「は?あ、…ふぅん、なんで?」

巫凪は拳を自分の胸なのか心臓なのか、どこかわからないところに拳を当てる。

「思い出はちゃんとある」

「はぁ?」

「あー…でも多分俺なら大切な人に先立たれたらきっと間違いなく、すぐにそう思うのは無理だ。辛いし痛いし泣くだろうし、何で死んじゃうんだって叫んで泣いてきっと時間がかかる…。それこそ何年も下手すりゃ死んでもだ。

そして何年も経ったあとにさ、もし落ち着けたら、出会ってくれてありがとうって感じで感謝して…やっとそしたら人って奴はようやく前に進めるのかもな…。うまく言えないけどな」

「……………………」

「パトリシア?」

巫凪は私の顔を覗きこもうとしたが私はそれを避けた。

「あー、…すまん。ちょっと変な話だったか?」


こいつは魔法と同じで半端でグラグラで人を信用してるようなしてないような矛盾のような奴なのに、今だけ本心に触れた気がしたのだ。

挙げ句こういうことだけ勘がいい奴だった。

そんな奴に何を言えばわからなくなったし、今の自分の顔を巫凪には見られたくなかった。

そして自分の役目じゃないと思った。私は巫凪の言葉に首を横に振り、問う。

その前にカオルと余語が入ってきて私はいつもの表情をいつもの倍以上頑張って普段通りに接した。



あのとき私は、泣きそうになっていたのだ。

もういないあの人を思って。

そして癪だが巫凪の言葉の言う通りでもあった。

巫凪に最後に聞こうとしたことは、それはどういうものなのか?と。聞こうとした。

でも、今ならわかる。


それは心という感情。思い出という言葉だと。


今私は理解し泣いた。

もうこの世にはいない、あの人を思って。

思いきり泣いた。

綺麗な夏の陽が私を包んでくれていた。

誰も来ないから今だけなら許してくれるでしょう。

ひとしきり泣いて泣き止んだ後、私は手帳を取り出した。そこには一枚の写真が入ってる。

取り出して眺める。白黒だけど私にとっての大事な人だった人の写真。


時は経った。

それはもう何百何年と数えきれないくらい思い出し想った。

そして思いきり泣いた。

迷惑とか知らないし、そもそもこんな高いところには人は来ないし。

それにあの人のために泣くのはこれで最後にしよう。

最後に写真を私は紙飛行機にして、胸に抱く。

お礼とこの先、どうしたいかとかをもういないあの人に告げ、夕陽となった太陽へその紙飛行機を飛ばした。


ありがとう。でも絶対に忘れない。


私には今私を思い、生きている人がいるから。

「綺麗な夕陽ね」

青の世界、特に日本はお互いを思いやり相手の気持ちを考えて行動することを良しとしている。

つまり郷に入りては郷に従えみたいな感じになる。


私は余語のことを思い浮かべる。

そして私は星降る夜で余語の言葉を思い出す。

思い出しながら余語やら他に聞かれたら嫌だけど余語になら聞かれたいなぁと考えながら。

ゆっくり口を開き言葉にする。


「ねぇ志郎。あなたがその気なら私ね。

あなたに言いたいことがあるの。あー違う。

言いたい言葉があるの。って同じ?。…まぁいいわ。私ね」

そして言葉を区切り

「志郎、好きよ」

本人はこの場にいないけど私の心は満たされていた。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

前書きも書きましたが番外編ではなく申し訳ないです。

いつものネタバレになりますがまずは7章はこれで終わりです。とても早く終わってしまったのは自分でもビックリですけどね。

しかし7章はパトリシア一色で締めることができてよかったと思います。

6章は余語だとして7章はパトリシアだという感じでいいテンポじゃん?とか思いましたよ。

余語とパトリシアが結ばれるのはまだちょっと先になるでしょうけど進んでいるなぁと実感します。

6章で思い出しましたが双子座流星群は見えましたでしょうか?。自分は流星群を見ることができました。すごく綺麗でした。また見てみたいものですね。


さて、今回はここまです。

来週はクリスマスですね。

物語はクリスマス番外編となります。

ぜひお楽しみに

それではここまでありがとうございました!

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