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7章 黒き継承者

おはようございますこんにちはこんばんは

第七章開始です!

もうすぐクリスマスですねぇ~

産まれながら、魔法は得意なほうだった。

魔女王の娘ということで専用の研究所もある。

しかし自分は天才であり天才に在らず。だからこそこの力は自分の賜物。

自分ができることはみんなもできる。

みんなができて自分にできないはずがない。

黒魔女、黒き継承者。すぐになるつもりはないが、そもそも今の魔女王があんなんだし次期魔女王たる自分は最強である。

それらは全て結果を出してきた。

だからこそ天才魔女、月の黒魔女と、そう呼ばれるのも当たり前のこと。


この名を知らしめ、あの頂きに。


幼き日に失った想いを誓ったあの時に。




~~~~~~


季節は夏も下旬。

もうすぐ夏休みも終わるかまだちょっとあるぞという時だ。俺達は星降る夜を終えて数週間めまぐるしい日々を過ごし…

「夏休みの課題少なくてよかったね~」

てなくはなかった。絶賛暇をしていない!保険委員の手伝いをしにチーム巫凪はお仕事してます!!

「ほんとにな。夏休みの自由研究だって星降る夜を題材にしちまったし。読書感想文はなんか適当に済ます」

「そうだね~」

「うん志郎もついに覚醒するしだ。カオルもあのあとから身体とか大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ」

「そっか。あのときリンクがなにか違ったような感じしたんだよな」

「ああ、そうだったけ?」

「この辺りはもう少し研究しないとだな。俺達は魔法の第一世代を担うかもしれないからな」

冗談めかして言ったがカオルは本気と捉え

「おお!いいね!第2第3と魔法使いがわたし達を目標にしてくるんだね」

「そうなるな。けど」

「ああ、花使い?」

「うん、あれほど力のあるやつもいたんだ。まだどこかにいるだろうな」

あのあとだがパトリシアはあの花使いを適切な対処をしたと言っていた。

つまり存在をなかったことにするしか今はないのだ。

花使いは花が人間を見初め誘惑し四つの力を与える代わりに心を蝕む。

そして四つ目を使うと人の形を取ることができない代わりに恐ろしい力を使用者に与えるのだ。パトリシアいわく、夜族、呪鬼、異形虚無と言った見た目は完全に怪物の姿をした…つまり魔法国が戦争した敵対種族のような姿へとなるのだ。

懐かしい話だが、かつて花使いを相手にした時に現れた召喚術や自らの身体を鎌に変えたりするあいつらもだ。その種に酷似していると話があった。その話は星降る夜のあと、少しして図書館で発表されていた。

壁新聞部が興味を持っていたな。

「そんなことあったね。

あの花は、あの魔法の世界の花なんだね」

「まぁそうだな。あの時倒した花使いいただろ?まだ面会謝絶なんだよな」

「あぁー…黒い頭巾の人達が保護していったけど」

「多分保護じゃなくて回収が正しかったりな…」

「え?」

「いや、どうも俺はあの学校の上層部がなんかやってる感じしかないんだよな」

「おい二人、口じゃなくて手も動かす」

「「あーい」」

ちなみに今俺達を叱ったのは保険委員の豚之郭二という先輩である。ちなみに学校では珍しい男性。

ちなみに名前に悪意はありません!ちょっとの遊び心もありません安心してください。

だが俺達はついそれを考えると笑ってしまうのだが…。豚之もトラウマがあるのかないのか。ああと唸る。ちなみに

「あ、巫凪さん!お疲れ様です」

とひょこっとしたかなり小柄な女子は林道心愛である。

保険委員次期委員長なんだとか。

「よっす林道」

「こんにちは心愛ちゃん」

と挨拶をする。

豚…じゃなく豚之先輩が言う。

「お前ら、この夏休み中いろいろ部活とか委員の手伝いしてるらし…やめろそんな豚の角煮を見るような目で俺を見るな」

「まだなんも言ってないッス俺達」

「ですです!」

この数週間、図書委員から園芸部、古典部、写真部、文芸部、サッカー部、テニス部と映画研究部、団体委員、美化委員と、今日は保険委員と星降る夜から帰ってきてから手伝いをしていた。

「報酬ないから、ボランティアみたいな感じですけどね」とカオル。

「ああ、たしかにな。まぁ俺達はおかげで身体はある意味鍛えられてるし、パトリシアは最後まで文句言ってるけどな」

なぜ自分がこんなことを…と言いながら作業するパトリシアを思い出す。

「けどパティちゃん何だかんだ手伝いしてる」

「だな、志郎と上手くやれてると…」

俺は保険委員の二人がいることに気付き口を閉じる。

あまり言うのはよくないし知らない人の耳に入れるのも悪いと思った。

けどまぁいいか。

「戻ったよ~」と余語。

「あっついわ~…」とパトリシアが言いながら戻ってきた。

「「おかえり~」」

「戻ったか。これを全部やったのか…集計は完璧だな。助かる。さすが天才魔女、黒魔女と呼ばれるだけはあるんだな」

「当然よ」とパトリシアは自慢げに腕を組む。

「夏休みだから人いないから、人手が足りなくて助かりました」

と林道が俺達に礼を言う。

「あれ?お前ら紅茶なんて買ってきたのか?」

俺は余語とパトリシアの持ってる飲み物を見る。

「ああこれ?キグルミンがくれた」

ぇ??キグルミンが?。

「びっくりしたわ…急に背後にいたんだもの」

「そしたら封の切ってない紅茶くれたんだよ」

想像ができんなぁ…。

「キグルミンってあれか?全身キグルミの謎の生徒?いや生徒なのか?」

と豚之先輩も言う。

「被り物で顔すら見えないから何者かわからないくらしかわからないからなぁ。よしっ終わりました」

「おお、助かったわチーム巫凪。このあと何かあるのか?」

「特にないですけど、まぁ休みがてら歩くか」

と俺が言うと三人ははーいと言う。

「しかし龍太珍しいね」

「なにがだ?」

「学校の委員会とか部活、無償で手伝うなんて言うからさ」

余語が言うとパトリシアも頷いた。

「ほんとよ。これ何の意味があるわけ?」

「ああ、まぁ特に深い意味はないけど、文化部とか室内委員会とかは文化祭があるだろ?その準備の手伝いみたいなもんさ」

本音を言えば、生徒会にちょっとでも近付いて内情を探るなんて考えていることは秘密にしておこう。

「結果的に彼らが助かるから無駄足でもいいけどな」

「あ、見てみて!あれ製菓研究部だよね?」

とカオルが言った。

ほんとだ。だが何か騒がしいな。俺が扉を叩く前にパトリシアがノックした。

「失礼するわよ」

製菓研のみんなは驚き一様にパトリシアの異名を口にした。

「何かあったの?」

とパトリシアは言う。

しかし皆は何もないと言うのでパトリシアはきょとんとする。「なにかあったらちゃんと教務科とかに言うんだぞ?」と俺は言い俺達は教室をあとにする。

今日はここで解散かなぁと考えていると

「さて、久しぶりに夏休みの授業をするわよ」とパトリシアが言った。

まさかの今から夏期授業ですか。

空き教室を借りて俺達はパトリシアの授業を聞く。

「ちなみに最近はあなた達の他にもチームが増えてるのよ?知ってたかしら?」

俺達は首を振る。

だがカオルは知っていたのか首を縦に振っていた。

「カオルはお友達が多いからそうよね」

そして話は続く

「前相手にした花使い覚えてるわよね?現在の対策も」

「ああ、四つ目の術は使わせたらまずいんだろ?」

「身体が人じゃなくなっちゃうん…だよね?」

「三つまでならまだ間に合うだっけ?」

「三人とも正解よ。四つ使わせても人間に戻せるならいいけど現在じゃそれができない。花の回収はされてるみたいだけど花使いは存在しているから気をつけてね。特に志郎、この間はよくやったわ」

「うん、ありがとう」

ちなみに俺は余語から、なにがあったかを聞いていた。

パトリシアは意識を奪われており聞いてなかったんだよねと。

俺は余語には言ってないが、だがもしパトリシアに意識があったら??

あの時、余語の言葉を実は聞いていたとしたら?

だとしたらパトリシアの内心はドキドキ?なんじゃなかろうか。

余語がこれまでパトリシアにあそこまでアプローチをしていくらツンデレなパトリシアでも、気付かないはずがないのだ。

なのにパトリシアは、余語の話を聞く限りだが、その言葉何一つ返してない。

カオルにちらっと聞いたことがあるがカオルいわく「パティちゃんにも事情があるのかも」と言っていた。

聞いてみたい…。

だが俺は踏み込んではいけない気がした。

それは余語がやることだ。

パトリシアは学校でも人気があるが、性格を考えるとちょっと難しいが、それでも人気は登っている。カオルに関しても人気なのだが、問題は俺。なんでか俺に難癖付けてくる男子生徒がちらほらといるのだが、ちぎってはなげちぎってはなげを繰り返しだ。とはいえ、カオルを渡すつもりはないのだが。ってなんの話しをさせる気だよ…。

「龍太聞いてるかしら?」

とパトリシアがこちらを見ていた。とりあえず俺は近い内容を言うことにした。

「え?ああ聞いてるよ。その話で気になることあるんだ」

「あら、なに?」

「この世界っかルシエルの存在ってパトリシア達はどう認識を?」

「珍しい内容ね」

「あールシエルちゃんまた会いたいなぁ」

「またって…カオルは会いすぎね。ああ…ルシエルだったわね。あの生き物は私達の世界ではこの青の世界の原点と言われてるわね」

「原点、か」

「ルシエル、青の世界の原点にして生き物の頂点。思考も知力も生き物の頂点を行く。この地球と全知の鍵そのものとも言われてるわね」

「魔法の世界と繋がってから現れたんだっけ?」

「そうよ。今はこの学校敷地とこの森宮市内に生息する生き物として認定されてるわね。ルシエルを祀るお社も近くにあるくらいよ」

神様みたいな扱いを受けてんだな。

パトリシアの授業も終わりになり解散~~となる。

俺とカオルもマンションに戻る形になる。

「なんだかなぁ」

と俺はぼやく。

「なにが?」

「いやほら、パトリシアと志郎さ。志郎はともかくパトリシアはさ」

と俺はつい先程考えていたことを口にした。

それを言うとカオルは「ん~たしかに」と言う。

「ってあれ、カオル!」

「なになに?あれ?」

俺達の先には、霊峰三珠と

リセリス・ナイトローゼがいた。珍しいな。

よくみたら仲良く喫茶店に入っていった。

「俺達もちょっと入るか」

「うん」

とか話してると案の定見つかった。

「あらぁ?龍太にカオルじゃない?」

とリセリス。

「二人ともひさしぶりね」

と霊峰は言ってきた。

東国事件のことはみんなはあまり気にしないようにしている。霊峰達が悪いわけじゃないしな。


改めてちょっと話そう。

俺達が住む世界、この地球。そして数十年前にこの付近の空から謎の門が出現した。見上げるとわからないが、魔法使いが近付くとわかるらしい。その頃からこの世界で魔法を使う人間が現れ始めた。その門の先に広がるのはこの世界と違う魔法という文化が発達したお伽のような世界だった。

その世界は今、東西南北、それぞれ四つの方角に属する国の代表、即ち魔女王が統めている。

霊峰は東、リセリスは西と

今やその国の女王候補と呼ばれている。

ちなみに南はシャルル、北はパトリシアである。

「やぁひさしぶり。霊峰は帰ってきてたんだな」

「まあね。なんだかんだ落ち着いたし」

と言ってる間に何飲む~?という感じになる。

「それにしても二人が一緒なんて珍しいよね!」

とカオル。

リセリスと霊峰は顔を見合わせる

「国は悪くとも人は悪いわけじゃないからねぇ~」

俺達はへぇ~となる。

「なんで国は悪いんだ?」

と俺が言う。

「あー…」と霊峰

言いづらいのかなと考えていると続けてくれた。

「昔はね、私達戦争してたから」

「…それってどのくらい昔?そもそもお前ら産まれてるのか?」

「当たり前でしょ~魔法使いとなった人は寿命と身体がないようなもんだからねぇ」

「リセリス、あんたそれちょっと適当すぎるわ。

リセリスやパトリシア、シャルルみたいな種族もなんだけど、魔法を会得した人間はね。寿命と老いが減るのよ。つまり歳を取っても何百以上生きるしとか老化がなくなるの」

「おお~!」とカオル。ちなみに俺は知っていた。

「つまり、お前ら俺らの数倍は生きてると。うんまぁわかった。要するに二人は戦争を知っているということか」

「まぁそういうことよ」

「なるほど。戦争は?」

「東西南北の国が集まってどんちゃん騒ぎのドッカンバッタんよ~。地図だって書き直したくらいだったからねぇ。私もチラッと戦ったしヤッたりもねぇ」

言い方が卑猥だが中身読むと物騒だわ。

と俺は霊峰を見ると霊峰も似たようなもんらしい。

中でも東と西はよく互いに戦っていたらしい。

なるほど仲が悪いわけだ。

「わたし達のような戦争とかとどう違うのかな?」

とカオルが言う。

「魔法を使わない戦だからな…。ミサイルやら戦艦とか駆使した戦だ。それがこの地球の戦だ。魔法だとやっぱりゲリラ戦になるのか?」

首をかしげるカオル

「????なるほど!」

多分わかってないな。

霊峰はお茶を飲みながら言う。

「始めは領地とか巡ってたし、後々武器や食べ物やいつしか宝物とか価値のある物の奪い合いを賭けてたわ 」

ゲームみたいだなと思った。

「何がきっかけで戦争を?」とカオルが言う

「始めは牽制でなにもだったのよ」

「東はやたら穏便だったのよねぇ~~」

「あんたら西側がこっちにちょっかいばっかでうっといのよ。はぁ、一番最初に戦争した国ってか、きっかけってあれでしょ」

「そうねぇ実は北なのよん」

「え?北なのか?てっきり西かと思ったぜ」

「なわけないでしょぉ龍太。私そんな攻撃的に見える~?」

見えます。

「北だったんだ。パティちゃんの国だよね?なにをしたの?」

「いや、突然蒼い炎の塊が西に降ってきて村一つ壊滅したのよ」

「そこから戦争の始まりよねぇ。仕返しに西も北にやり返しを試みたけど、これみよがしに南の使いが西と東を攻撃して大変だったわ」

「今でも元国だった場所に生活の面影はあるしね」

ほぇぇ。正直国とか名前とかあるなら聞きたいけど(あります)、聞けないのであった。

「それでそこからまだ戦争を?」

「終わったわよ、派手にやりまくって、ある日突然」

「は?」

霊峰の言葉に俺らは間抜けた返事をする。

「突然、あちこちからまぁ龍太やカオルの言葉を借りるなら魔物?が現れたのよん。国での争いを止めて停戦共闘の同盟を結ぶほどにねぇ」

「魔物…」

「私達わぁこれらをグリームと呼んでるの。ここじゃ怪物とか化物やら魔物のが早いわよねぇ、青の世界は便利な言葉が多いから楽しいわぁ」

「妖とも違うからね。私達の方だとグリームは恐魔と呼んだわ」

「その意味は地球と一緒なんだな…」

パトリシアに聞いたことはあるが花使いも種族にわけるとグリームになるらしい。もっとも種族というべきか謎なのだが。

リセリスは言う。

高い知能があり決まった領域を持たず、生命や魔法使いに対して強い欲を持ち固有の術を扱う種。それがグリームらしい。

ちなみになぜ一応種と呼ぶのかというとグリームの繁殖は自分以外の種の女性体の人型に対して、自分の子孫を植めこむのだそうだ。。

植えられた人は当然、お陀仏らしい…。

とリセリスはけらけらと言いながら言う。

いや笑えないけどな。

「それで二人は戦ったの?」 とカオルは聞く。

「もちろん戦ったけど失ったものは大きいけどね。特に西と北は」

チラッと霊峰はリセリスを見て言う。

「西と北?」と俺。

「私達の王子様がそれで死んじゃったわぁけ。パトはショックだったに違いないわぁ」

「リセリス…本人いたら火撃たれてるわよ」

「事実じゃなぃぃ~。私だってこっちの王子様生きてたら、結婚候補だったわよん。今はもう大丈夫だけど。って三珠とシャルルの王子様は生きてるじゃないのん」

「学生復帰はまだ先だって言われたわね」

王族貴族って思ったより大変だな…。

「パトリシアはその王子?を慕ってたのか?」

「ツンデレだったけど、慕ってたんじゃないかしらん?あれから数百年は経つけど」

…つまりだ。

パトリシアにはかなり昔、想い人がいた。だが戦で亡くし数百年。もしパトリシアが数百年想っていたら、余語のやつ大変だろうな。

パトリシアは何だかんだ一途そうだし。

「今もパティちゃんはその王子様が好きなのかな?」

「好きって…、うーん。どうなのかしら。私達西と東はその相手がいなくなってからは相手探しみたいなのは自由になったのはたしかよん。もしかして志郎のこと?」

リセリスに聞かれ俺とカオルは「まぁうん」と返す。

「そうねぇ…」

俺達四人は考える形になり沈黙が包んだ。

パトリシアは、どう考えてるんだろうか。



ここまで読んでくれてありがとうございます。


いつものネタバレですが二人ほど新顔がいますので紹介です。

高等部二年保険委員長、豚之郭二(ぶたのかくに)

高等部一年、林道心愛(りんどうみあ)

のお二人です。

二年のこの人はどうしてもこの名前にしたくこうなりました。

さて今回から七章に入りました。

今回はちょっとパトリシアのお話に触れております。

内容の中で異世界の昔話が出てきています。これはざっくり言うと異世界の人達が昔、争っていた最中、突如現れた怪物達、グリームと呼ばれる物のおかげで、それが共通の敵となり和平しグリームを倒していった。という感じです。

東の国の人達はグリームのことを恐魔と呼んでいます。


では今回はここまでです。


次回は7章act2を投稿したいところなのですが、

もうすぐクリスマスです。

なので

俺と私のアカシックレコード、

クリスマス番外編を投稿したいと思っています。

是非読みに来てくれると嬉しいです。


ここまで読んでくれてありがとうございました

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