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第2章:俺とわたしとチーム組もう!

おはようございますこんにちはこんばんは。

第2章スタートです!今回からはactを使って話を区切っていきます。

つまり!

第2章はこの巻だけでは終わらないということです!

ややこしくなりそうで申し訳ない!

けどご容赦を!

今回は学内編ということで!

ここで一度"今"に戻る。


「そんなわけでこれが俺とカオルの出会いだったわけだ」

みんなは「懐かしいねぇ」と口を揃えた。

ちなみに今回の参加者に金色の瞳を使う女の子もいる。

俺が目を向けるとその女の子と偶然目が合い女の子はペコリと頭を下げた。

この女の子はあの時あの後に知ったが、小学5年の編入であり転入だったらしい。

今では中学二年になるからセーラー服だ。

「そういえば龍太くん、あの時もだけど校舎から体育館とか、体育館から教室まで迷わなかったのって龍太くんはこの学校のこと入学まえから詳しかったんだね」

カオルの問いに俺は頷く。

「ああ、まあね。その話はってか…たしか一緒にいただろ?」

「そうだった!って考えると次は学内編になるの?」

「授業とか日常を踏まえると学内編だな。さっきカオルが言ってた俺が入学前からここに詳しい理由も、多分話せるだろう」

「そっか、それなら次は学内編だねっ!」


~~第2章


クラス案内されてざわめく教室、そして学校全体。

学校自体でかく広いからな。俺は少しワクワクしていた。

前回も話したがカオルとはクラスが一緒だった。

座席は名簿の順だったのだが、巫凪の【か】、と桜の【さ】だと一列違うので、席まで隣である。びっくりだわ。

「あれ、え!?うそ!わぁびっくり!!!」

とカオルが一番びっくりしていたな。


「巫凪くんってここに来たことあるの?」

「ん、なんでだ?」

「体育館の放送室?とか校舎から体育館に向かうときも一直線!って感じだったでしょ?だって私の魔法で目…失明してたし」

そう、そのとおりなのである。

実は俺は体育館の放送室に行くまで失明していたのだ。

「ああ、まあね。魔法が発露してからだったかな?」

「結露?」

「それは冬にあるやつだよ。で、なんだったかな、ああそうだ、以来、入り浸り?って言うのかな?」

「何言ってるのかわかんない!」

「…まぁ入り浸りでいいや笑。してたんだ。だから意外と知り合いとかも、多いんだ」

なぜ入り浸りしていたかは、俺の魔法は危険率の高い魔法だと、ここに来る前にここの教員が家にやってきて伝えに来たからだ。

結果、俺は入り浸る。ある意味では俺は、この学年では誰よりも魔法に精通したとも言えるわけだ。

「ってことは巫凪くん"ここ"が地元なの??」

「ああ、そうだよ、魔法初めて使った時にいろいろあってな…」

「そうだね、私もいろいろあった!」

カオルも大変だっただろうな。明るく言ってはいるが、そのいろいろは壮絶なはずだ。ここにいるみんな、そうだからだ。

ちなみに"ここ"この学校がある"ここ"だが自然もあり都会もありでよくわからない街だ。と俺は思う。

「桜はどこから来たんだ?」

「とーほくぅ~!」

わかりづらい。

「東北だな?ってことは自然豊かなところなのか」

「うん!いつか一緒に、…。」

「へ???」

「わああああ、なんでもない!!!」

「~?????」

表情もころころ変わるんだな。

俺は壮絶な疑問符を飛ばしながら思考してたら、来た。

何が来たって担任だよ担任。

まず生徒が全員固まった。

とりあえず見た目はガチムチなグラサン大男。

衣服ははち切れそうなくらいギリギリな服だ。

身長も2メートルはあるかってくらいでかい。

「今日からお前たちの担任となることになった。俺は殺陣政宗だ」

黒板の名前を書いて殺陣は名乗った。

正直みんな、殺陣の姿に絶句している。さらに大男の出る声は冷静な落ち着いた声だ。それだけムキムキだと衣服越しでもわかるからだ。

あんなのに殴られたら即死だなと。あと衣服がかわいそうにも見える。

みんなは、「よ、よろしくお願いいたします」と小さな声が教室に響いた。

誰も殺陣政宗という名前の由来に突っ込めないくらい、圧倒された。

殺陣は頷くと、

「ではまず、今から呼んだもの、職員室へ来るように。巫凪龍太、桜カオル、柳原三鶴、遠山金美、お前たち四人、職員室に来い。呼ばれなかった奴ら」

俺やカオルの遠山、柳原の「え?」という言葉の隙すら与えずに殺陣はいったん言葉を区切ると、教室のドアが開いてグラサンの女がいた。

「そして代わりに私が今から君達に教科書、授業に必要な物を配布する。おい四人、さっさと自分の教材だけ早くとって職員室に行け」

俺とカオルは顔を見合わせ、特にカオルは、「私なにしたんだろう」とずっと呪いか怨差のようにぶつぶつ呟き繰り返していた。ちょっと怖かったぞ。

と、俺とカオルは柳原と遠山の四人はせかせかと職員室の向かった。




~~~~



この時点で、俺はなぜ呼ばれたか察していた。

「私たち…なにしたんだろう」

カオルの呟きは三人も同様だったらしいが、

「今呼ばれたのは多分俺達だけじゃないだろうな」

と俺は言った。

三人は「え?」となって俺を見る。

職員室の扉をあけ「失礼します!」と開けると職員室には数十名の生徒が教員と話をしていた。

「…あ!あの子がいる!!」

「桜、声がでかいぞ」

「ああ、ごめん!」

いや、だから大きい。

まあ元気があるのはいいな。

ちなみにあの子というのは、入学式で叫び金色の瞳の魔法を持つ女の子だった。

その声に女の子も気づいたようだった。「こんにちは!さっきはありがと!」

と女の子が言うと、俺もカオルも「どういたしまして」と声を揃える。

「ねぇ、巫凪くん、これもしかしてさっき戦った人が集まってるの?」

カオルの問いに俺は頷く

「あと魔法を使った人達が集まってるな」

集められたのはわかるが、集められた理由まではわからないけどな。

「集まったな」

となぜか真後ろに殺陣が立っていたので、俺達四人ビクッ!となった。

「来い」

と殺陣は自分の席に案内し座り四人を見て頷いた。

「まずは入学おめでとう。入学試験のテストはないから魔法の適正がある奴はみんな無償入学できるから、おめでとうもないがな」


「それでこの集まりはいったい」

俺が言うと

「ふっ、お前をちゃんと呼べたのは担任としても嬉しいものだ」

端から聞いたら贔屓に聞こえるが、お前は入学編入から入り浸っているから当然だなと圧力を言われている気がしなくもない。

だが、これでここにいる生徒と俺は同じスタートラインに立ったわけだ。

フライングはここでおしまいだ。

「さて、集まってもらったのは、お前達にはこれを受け取ってもらう」

引き出しから包装された箱を受け取った。

中身を開けると、一本の石が付いた杖と星座を象ったリングが入っていた。

そっとカオルのを見るとカオルにも石の色は違うが同じ杖のと星座のリングが入っていた。

「これは、武器?」

「そうだ」

「お前達には勇気が評価された。だから支給されるに値された。それだけだ」

武器…なんか聞くだけでめんどいことに巻き込まれたような気がする。

「話は以上だ。教室に戻れ。今日はもう終わりだが明日から一般の学校でも行われている授業を行う」


~~~~


んで、次の日だ。

初の高校の科目の教員との対面、ここは一般の高校とは授業レベルはそこまで高くないこと。

求められてることがまぁ魔法だから、そりゃそうか。

で、購買という戦場に至る。

「あれ、購買行くの?」

と別クラスのやつに声を掛けられた。

「ああ、完全出遅れだから正直売れ残り目当てになりそうだけど」

「あー、俺もそんな感じなんだよね~。あ、俺は余語志郎って名前」

「巫凪、巫凪龍太だ」

「おー、よろしく!」

「よろしくな」

これが俺と余語の出会いだ。昼飯の残飯漁り組みな残念な出会い方をした。

いい友人になれそうな気がした。


~~


「そんなわけで、そうねぇぇぇ~~、あ!桜さんどうぞ」

「はい!わかりません!」

と周りから笑いが起こる。

俺は隣の席ということに少し恥ずかしくなり頭を机にガンッとぶつける。

「あらあら~、中学にやった最初の問題なのに~、誰か解けるぅ?」

と、現在数学の初授業なのだが、こんな感じである。

教員はフェロモン放ちまくった変な女で。教員なのかすら怪しすぎる。

大丈夫かこの学校。


~~~~


ああさて、話さなきゃならんこともある。


「お前達、次は相性の授業をする」

みんなは「え?」という顔をした。殺陣はそのまま去っていく。

「桜これから、相性テスト受けにいこうか」

「私あまり血液型占いとか星座占いとかよくわからないよ?」

「そういう占いじゃないよ?!」

この学校の最大イベント、というより目玉になるに関わることだ。

「まぁとにかく移動授業らしいな」

俺が言うと教材にはその手の教材はなかったので、廊下の学年掲示板を確認すると、第三多目的ルームってとこらしい。

みんなは移動を開始した。

カオルは驚いていたが、この学校、女子が七割、男性が三割という、奇なる学校でもある。

なので他校から実は変な反感を買うこともなくはないが、そこはいずれ話そう。


多目的ルームに着くと生徒はちょっと緊張していた。

「まぁ入学式がホラーだったからな」

よく見ると、拘束具っぽいのが設置されているのだから無理はない。

が、実際のところあれは拘束具ではない。

魔力素数装置だからだ。

「はーい。皆さんこんにちは~」

と白衣を着た青年がいた。

立っていた。

「初めまして、俺はこの相性を担当する、葉山光代。よろしく!」

こうだい、と呼ばれた教員はイケメン先生だった。

…もっとも葉山は教員だが同時に学者でもある。

この葉山も俺とは顔馴染みである。

「ねぇねぇ」とカオル

「ん?」と俺

「巫凪くん、あの人とも実は知り合い?」

「ああ、まあな」

「おお、巫凪くんなんだかこの学校の有名人って感じだね」

「ないない」

と俺は言うが

「お、巫凪、いきなり早速女の子ゲットか、手が早いなぁ」

と普通に葉山が話しかけてきた。

「いやいや、はやくない!!」

と俺は手を横に振る。

周りの視線がこっちになるので俺は背中に汗だ。

葉山は笑ったあと、すぐに話を戻した。

「とまあ、話はさておいて相性テストを行う。相性テストといっても、個人の魔力素数パラメータを測るだけだよ。あの機材に腕、脚に胴体に付けてテストするだけ。んでテスト終わったら気になるやつと一緒に測って相性をテストもしてみてもいいぞってやつさ」

と葉山が言うと女子達が笑い出す。

女子ってこういうの好きだよなぁ。

ようするに自分の魔力素数パラメータを測り、その数値とか次第でペア組んで相性を測ろうと言っているのだ。身体健康検査にも似ているがこの魔力素数数値は恐らくそれも備わっている。しかし緊張感のないテストになる。

これであの魔力素数装置が危険ではないとわかった。

一人一人、また一人と計り、紙が印刷されていく。

全員終えると葉山は「ああ、疲れた」 と言っていた。

みんなに紙を渡した。

いろんな数値が書かれた紙である。

「見ての通りだけど、これが君たちの魔力素数の数値だ。ちょっと休憩するから、見せあいっこしてていいぞ。その後に相性テストだ」

と言って葉山は多目的ルームのさらに奥に引っ込んでいった。

「巫凪くん、魔力素数ってなに?あとこれとかこれも」

「ああ、つまり俺たちの魔力のパラメータ、ようは俺達の個人情報になるんだ」

「なんでパラメータがいるの?」

「あー説明していいのか?」

「だめなやつ?」

「いや、んじゃ聞いてもらうか」

俺はカオルに説明した。


この学校の相性テストは、個人の魔力素数を測っているのだ。殺陣も言っていたがこの学校の入学資金や学費も免除、つまりここの生徒ならタダである。

じゃあこの大規模な学校をどうやって維持しているか、である。

この学校は国の政府から莫大とも言える費用を受け取っているからだ。

それがこの相性テストに関係がある。

それが、魔法使い達がチームを組み、戦う【ソーサリーズバトル】である。

このバトルは撮影されておりテレビもまだ一部だが放送もされているのだ。

そしてこれは、政府に真っ先に送られる。それが対価とも言えている。

これがその相性テストに関連している理由だ。


「へぇ、巫凪くん詳しいんだね!先生みたい!」

カオルの感想に苦笑してしまったが、実際葉山が話す役割をぶんどってしまったのはたしかだ。

なぜなら、気付いたらクラス全員俺とカオルの話を聞いてたからである。

みんなは思い思いの感想を抱き、誰と誰の相性がいいか、どういう戦いのチームがいいかともっぱらとなってしまった。

実はもう2つ話すべきことがあるのだが、なんとなくみんなには話さなかった。それは、ここだけの話だがバトルで活躍している人間は学校から恩恵やらなんやらでいろいろ支援もされるのだ。かなりの特別扱いで進路やら立場も一般よりも有利に立てるらしい。

二つ目は、魔法使いというのは危険な存在と根強く思う一般人もいる。だが"そうじゃないよ、そんなことない!みんなおんなじ人!"と言った人がいて、広報活動をしている生徒が実はこの学年にいる。その生徒は「あたしの話はまだしないでね!自分でしたいから」と俺は釘を打たれている。

正直ほぼアイドル活動みたいな感じだ。

いずれカオルや余語に話したり会わす機会もあるだろう。カオルとはいい友人になれるはずだ。

「…じゃあわたし、誰とも組めないね」

みんながチームについて魔法について盛り上がる中、俺にだけ聞こえる声でカオルは言った。

「なんでだ?」

「見てみてよ」

見せられた紙のパラメータは他の人達よりも"異質"なものだった。

中でも気になったのはリンク率という数値。

チームで戦うと魔力が共鳴し、原因は不明だが力やいろいろなものが増長するのだ。

なかでも男女のチームが特に強い数値を示すという話があるが、これは恐らく性の理由が原因だと聞いている。

このリンク数値が高いといいのだがカオルのリンク数値はマイナス15%という数値だった。

一万に一人、相性がいいかいないかという、数値を示していたからだ。

「おお、お前ら盛り上がってるな」

と葉山が休憩を終えたらしくでてきた。

「なんか俺が説明しなきゃならんことを説明されてるぽいが手間が省けたな。さて、そんじゃ誰かと相性測りたいやついるか~?」

みんなが手を挙げるなかカオルはやはり挙げなかった。みんなに迷惑をかけたくない、がっかりさせたくないと思ったのだろう。

葉山はわかっていたのか俺とカオルを見ていた。なぜ俺も?なので

「桜、いいのか?」

「え?」

「数値がマイナスに繋がるわけじゃない。もしかしたら0%じゃない人もいるかもしれないぞ」

と、俺が言う。

それが何をやる気にさせたのかわからないが「そ、それなら私、巫凪くんと測りたい!!」

と、カオルは俺の手を握り手を挙げる。その声に一瞬、室内なのに風が吹いた気がしたのは気のせいか?

みんなが「はい!」「はい!」「はい!」子供のように手を挙げるなか、そのカオルの声は目立っていた。

当然視線が集まる。葉山は笑った。

「巫凪、お前ら…いやいいや。男女個人なことに首突っ込むと大変だし」

意味ありげに言う葉山だが

「んじゃ、トップバッターはお前らにするか。巫凪、桜」

やってみるかね。

「んじゃ…いくか」

「うん」

相性テストは手を繋いで装置の一部を繋がるよう繋ぐだけでいいんだとか。

並列繋ぎの乾電池かなと思ってしまった。

と思ってる間に

「ほい、終了~」と葉山の声。「それで先生!どうでした!」

カオルが急かす。

「あー待ってな。お、来た来た」と葉山は書かれた紙を見て言葉が止まる。

「お前らすげぇな」と言ってから俺とカオルに渡す。

パラメータの数値は一緒に測ると個人テストよりは確実に高くなる。俺とカオルは個人のパラメータより倍くらいの数値になっており、何よりリンク相性率が99.999%と示していからだ。

その時のカオルの表情は、先程と変わって嬉しそうだったことを俺は今でも覚えている。


~~~~


ちなみに体育だが、まさかなぁ。

「男子少ないから男女混合で、さらに他クラスで合同は思ってなかったよ~」

と余語は言った。

「そうだな」

「なんでこの学校、高等部一年生は男子12人しかいないの?」

…少なすぎだろと俺はこの学年で男性率の少なさを余語から聞いて知った。

ある学年は男子0だったケースもあるんだとか。

だが俺は相性テストのことに思考を割いていた。

カオルも似たようなことを考えているのか、走る姿の表情を見ていると体育の授業じゃないことを考えているのは明らかだ。

普通に考えれば、即チームを組めるくらいのリンク率だからだ。

カオル個人のリンク率はマイナス15だ。だがリンク相性率が99%なら話は別だ。

マイナスという概念は皆無だ。

「考えることだらけだな」

「そうだね、みんなかわいいもんね~」

「余語、お前俺が何を考えて言ったかわかって言ったか?」

「いや?」

そもそも話が合ってないからな。

「そういえばテストどうだった?」

「あー、俺は平均よりだったが」

「俺も平均~。まぁそれが普通だよね」

「そうだな」

「チームとか考えた?」

「考えたというか、できるかもしれない」

「おお、すげぇじゃん」

「そういう余語は?」

「あー…相性まぁいい子はいたよ。でもチームどうって感じにはならなかったかな?絶対作れってわけじゃないしないなぁ」

「お前なんか、悩んでる?」

「いやぁ、ちょっと恋愛事情になるくらいは悩んでるかなぁ」

こいつはなんというか、女子には好かれやすいんだろうが、恋愛対象には見られにくいんだろうな。なんとなくそう思った。

恋愛か。ふとカオルの顔がよぎり、俺はカオルを見る。カオルと視線があった。

どうやらカオルは俺を探していたらしい。

「どうした?」

「キャッチボールしよ~~?ってその人は?」

「俺?俺は余語志郎、クラス別だからはじめましてだね」

「はじめまして、私は桜カオルです!」

「うん、よろしくね~。ってか、高校の体育ってこんな雑談しながらやらないよね」

「ああ、それは私も思った!」

と、結局三人でキャッチボールをしながら俺は考えた。

チームは四人以上必要。

バトルは内容様々だが戦い方は人によって変わる。

余語とも相性テスト測ってみるかと考えたが、お互い平均だと言った時点で予測数値はアベレージ、いわゆる普通だ。つまり悪くない。「相性テストチーム組めるくらい良かったってこの子?」と聞いてきた。

「ああ99%だった」

「わぁ、それはやばい。すげぇじゃん」

「たしかにな」

だがしばらくは考えなければならない。

カオルのためにも俺のためにもだ。


~~~~


2~3日くらい流れ、学校にも少しずつ慣れてきた。だが巫凪はいまだに考えている表情をしていた。わたしは最初はショックだったが、巫凪との相性が良かったのはとても嬉しかった。

マイナスということはこの先ずっと誰も組めないかもしれないと考えたりもしたのだ。

それが一瞬で砕けちって地獄に神という言葉そのものである。

彼はわたしにとって、生涯無二のパートナーになるかもしれないのだ。

彼もチームを組めるとは思ってもいなかったのか。体育の授業からずっとなにかを考えている。

こういう時、わたしはどうしたらいいか。

「うーん…わたし馬鹿だからなぁ」

だけどそれでも、まだ目眩ましとか灯りとかくらいしかできないけど、わたしから踏み出してみよう。

迷いは振り払って可能性を信じるだけ。

今は感じるままに進めばいい!とわたしはそう思った。


~~~~


「巫凪くん!」

カオルは移動教室にも関わらず彼を呼び止めた。

「ん、どうした?」

「チーム組もうよ!」

言ったあと彼からは迷いがあったのがわかった。

「え、いいのか?」

カオルは深呼吸をした。

「いいもなにも、目眩ましとか灯りとかくらいしかできないけど、相性100%だもん」

今はまだそれくらいだけど真実は最果てにある。

なぜかそう思えるからね。

「いや99%だからな」

と彼は笑った。

「まぁでもそうだったな。桜の気持ちとかは考えてなかった。勝手に決めつけてしまってたよ」

「カオル!」

「はい?」

「わたしの事、これからカオルって呼んでほしいな!わたしもこれから君のこと、龍太くんって呼んでいい?」

「ああ、うん。いいよ。…カオル」

初めて名前を呼ばれ身体がドキドキした。

「なに、龍太くん!」

彼も深呼吸をした。

「俺とチームを組もう」

「もちろん!これからよろしくね!」

こうして高等部一年生初のチームが生まれた。


学内編、act1End

ここまで読んでいただきありがとう!

毎度ここでネタバレをするけれど(大丈夫な人はそのまま、嫌な方は読んだあとに!)

今回は学内編で、チームを作るということ、そしてチームを作ることで、この魔法学校ならではの行事を行うことができる。いわゆるほんとにこの世界ならではの話だなと思ってる。

今回の見所は彼らの行動が今後どうこの物語を動かし少年少女達はどう成長していくのか、という感じかな。

どんな行動も、たった些細なことでも大きくても小さくても変化し進んでいく。当たり前なのかもしれないけど行動するって大事。

そんな感じでしょうか?上手く言えてたら幸いだな。

さてさて!前書きでも物語の中でも話していますが、この物語はactで話を区切っています。

つまり2章はまだ終わっていない、ということ。

ちなみに続きは2章act2となります!

おたのしみに!

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