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6章 大事な部分だけとっておけ

こんばんはおはようございますこんにちは

だんだん気温が低い時期になってきましたね。

いよいよ6章に物語は進みます!

それではどうぞ

「長くない?」

と余語の言葉で俺達は今へと戻った。

「戦い多いわね」

「多いんじゃない。必然に戦える人間多すぎるんだよ」

「次は夏休み?」

「うん、視聴者読者には悪いが戦いは続く、別編は割りと少ないんだがな…」

「どんどん強くなっていくわたし達をお楽しみに!」


ということで話していこうかな。


~~~~


さて、夏休みだ。

一般だと終業式があるだろうがこの学校には終業式はないらしい。出校日はあるのに。

「おうお前ら、夏休み羽目はずしすぎるなよ~」

と女子生徒に声をかけられた葉山が話す姿があった。

夏休みか。高校に入って初の夏休みだ。

大半以上の生徒がここでは帰省をする。が帰省しない生徒もいる。

「さて、どうするかな」

「龍太くん龍太くん!お昼食べに行こうよ!」

「おお、いいぞ」

食堂に向かう途中、久々にキグルミンがいたのだ。

「ねぇ龍太くん、あれキグルミンだよね」

「だな…今日はキテ⚪グマの姿か。意外と趣味はポ⚪モンか?」

「龍太くん、何言ってるの?」

「なんでもない。なにしてるんだろって、まさかトイレか!」

「あ、ほんとだ。男の子かな?女の子かな?」

そうこれでキグルミンの中身の性別がはっきりする。いよっし!!

と思ったが、

「「えええええええええ!!?」

思わず叫んでしまったが、なんとキグルミンはトイレの前であたかも二人いたかのようになって、それぞれの男女のトイレに入っていく。

「カオル」

「やだよ?」

女子トイレを見てきてくれって言おうとしたが先手を取られた。

「仕方ない。俺は男子トイレを見てくる」

たしかに鍵はかかっているし洋式に誰かいるようだ。

「どうだった?」

「なかにいるんだが」

「あれ、先輩方」


「ん?おおリッリル」

「リッリルちゃんこんにちは」

「こんにちは!先輩達」

「もしかして昼飯か?」

「です!二人は何をしてるんですか?」

「ああ、キグルミンをな…」

「あ、キグルミン知ってます!高等部に謎の着ぐるみ生命体がいるんですよね?」

「そうだ」

「うん」

「でも俺達は中等部にもいるって聞いたんだが」

「え!?ほぇ~ なるほど~これは謎ですな。そして今お手洗いに張り込みなんですね。え?どっちかのお手洗いに入ったってこと?」

「いや両方なんだわ…」

「え~なにそれ意味わかんない~」

「龍太くんは男の子のお手洗いに一人誰かいるって言ってたね」

「あぁ。女子トイレはまだ見てない」

「ふむふむ。ならば私が見に行ってみます!」

「え、ああちょっリッリルちゃん!?」

ひゅ~~と女子トイレに突入していき数分後

「一人誰か入ってますねぇ。不思議です」

たしかになぁ。どうなってん、と思考したところで二人は顔を青くしていた。

「せ、先輩」

「龍太くん…」

「んだよ?」

「いや…」「その」

「「う、うしろ」」

「はい?うしろって、うぃ…」

そう、いつのまにか俺達の後ろにキグルミンがいたのである。

「ああいや、キグルミンよ、別に張り込みとかじゃなくてだな…」

などと言い訳をしていたらキグルミンは何も言わずただ俺達をジーっと見て、去っていた。

俺とカオルは、頷き再び男女のトイレを確認。

「先輩、はやぁい…」

リッリルは呆れておった。

「いなかった」

「うん、いなかった」

結論、キグルミンは性別も犬派か猫派かすらもわからなかった。余語が喜ぶだろうな。

「これがもしキグルミンの魔法なら俺達キグルミン以下で今のところ完全出し抜かれてるんだよな…」

いわゆるあのパトリシアでさえ、出し抜けるということになる。

「でも魔法だったのかなぁ」

とつぶやくカオルであった。さて、改め昼でも食いに行くか…。

~~~~


夏休みの大特訓。

今日の特訓は、パトリシアにちょっと頼みをいれたのだ。

楽しみだ。静かな廊下、生徒は運動部だったり夏休みでも集まる文化部の生徒の声や音が聞こえる。

ちなみにここは生徒会しかこない特別棟の一階。

ここからだと近道になる。


「おや?巫凪君じゃないか?」

「ぉぉファルシ先生」

「やぁ久しぶり、でもないかな?この間の騒動いい働きだったよ。ありがとう」

「ああ、いえ。でもあれはみんなの力があってです」

「みんなの力、ねぇ。桜君とかは、特に素晴らしい魔法使いだと僕は思うんだ」

「そうですね。でも」

「でも?」

「いいえ、なんもっす」

「そうかい?。そういえばあのフィールド魔法…ああ、ソーサリーズバトルで行う防護フィールド今度からもしまた襲撃があった場合、自動で起動するようになったみたいだよ」

「そうなんすか?」

「ああそうだよ。時に君たちは特訓をするんだろう?せっかくだから僕からサービスしといたよ」

「サービス?そもそもなぜ知ってるんです?」

「やだなぁ、女王陛下の娘さんが根回ししてるのを見れば分かるさ。だからサービスさ。存分に腕を振るうといい」

「そりゃどーも」

「ではまたね。ああそうだった。君はここどこだか知ってるのかな?」

「さぁ?特別棟っすかね」

といけしゃあしゃあと言ってやる。

「残念ながら生徒会の特別棟だよ。まぁ一階くらいならいいけどね」

それではねと言ってファルシは階段を登り去っていく。

一階はまだ明るいが二階へ繋がる階段はなぜか暗い。

段々吸い込まれそうなそんな感じだ。そう敵意じゃないが、ゲームでいうラスボスがいる感覚。

俺は、階段を一歩上がろうとした。一歩足を踏み入れようと

「やめとけ」

と肩を強く掴まれた。

「?!。音羽先輩」

「よっす、お疲れさん」

「…お疲れさんっす。やめとけってのは?」

「…あー、お前さんにならいいか。俺はよ、あのファルシって男を良く思っちゃいないのさ」

「??」

「わけがわからないって顔だな。前にもお前さんと似たようなことして止められたやつがいるんだ。知ってるか?ここの学校はかわいこちゃんが多いだろ?」

「せめて女子と言えよ先輩」

「細かいところは気にしなさんな。でだ、今の生徒会の奇数の奴らはみんな女なのさ。偶数にも女はいるが、あの男は中でも奇数の1,3,5を相当かわいがってんだよ。言葉通りだし、そのまんまの意味でもな」


この人の話はどこへ向かうのかと考える。ちなみに俺はカオルじゃないがちんぷんかんぷんだ。

「つまり?」

「あのファルシって男は、その女を自分のだって宣言付けてるんだよ。どう付けてるか知らんけどな」

「は、はぁ…」

そう言ってる間に俺と音羽は外廊下にまで出ていた。

「生徒会は基本魔法国から来た連中以外は許可なしに帰省できない。まぁ一人しかいないんだが」

「はい?この世界の人間のが魔法の人間よりもいいってこと、ですか」

生徒会にいる魔法国出身者は一人で、あと全員地球人なのか。

「理由は知らないが、まぁその辺りは詳しくないんだよなぁ。ちなみに今日は、姫野のやつがいないってことだろ?」

「いや…だろ?と言われてもわからんっす」

「つまり今日は"姫野があの男の相手をしてる"ってことだよ。月島と明石は、用事だとあったから他の面子は大学院の講義やらで大学棟にいるからな。二年生なのに関心関心」

この音羽という男の言葉は俺には、少し難しかった。言葉は本音なのに、言葉の部分に言いにくさがあったからだ。

だが、本人には何もかもわかっている。という感じだった。

「先輩、生徒会の全員の毎日を把握してたり?」

「把握してないと、いつ何が起きるか分からんからな」

生徒会会長よりすげぇんじゃねこの人。だが音羽の顔は真剣だった。

「いいか?お前さん」

「は、はい」

「死にそうになったら逃げろ」

「…」

「そんで隠れろ」

「…」

「んで、隙を付いてぶっ殺せ」

「……」

「だが、大事なもんのためなら死ぬまで守り通せ。死んでも守れ。同情だとか嫉妬とか考えるな。戦え。戦う力があるなら拳を握れ。戦う力がなくても拳を握れ。ただ目の前の自分の大事なもの奪っていたそいつをイラつきが収まるまで殴り殺せ」

「 」

「とまぁ、そんな感じさ」

それだけ聞いて何かわかることがあった。

「…明らかに学生の思考じゃないっすね」

「かもしれんな。だがお前さんらにも関係がありそうな予感があるんでな。まぁ、大事な部分だけ取っておけ」

「…そうします」

「おぅ、長話聞かせてわりぃな」

「いえ。じゃあまた」


俺はその場を後にした。正直音羽の言葉はかなり暴力的で大事な部分ってのは難しい言葉だった。しかしわかったのは音羽海斗という男は大事なものを盗られたのだと、そして取り返すために何かをしようとしている。そんな胸騒ぎがあった。

同時に、俺が守りたいもののことを考える。

真っ先に過ったのはカオルのことだった。

カオルのことだけは守りたい。それは大事なことだなと考える。

俺はそう決心し、今日の特訓の場所へ向かった。


そういえば…先輩の年齢聞きそびれたわ。


ここまで読んでくれてありがとうございます。


いつものネタバレですが今回はキグルミンの謎と夏休みの特訓前の物語を書かせていただきました。

夏休み、いい言葉です。学生にとってはいい響きと言っても過言ではないかもしれませんね。

彼らがどんな夏を過ごすのか楽しみですね。


では今回はここまでです。

次回は6章act2です!

それではありがとうございました。

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