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5章act6 襲撃の終わり。これからの物語

おはようございます。こんにちはこんばんは。

11月ですね!ハロウィン終わりましたな。寒いです!しかし物語は夏でございます!

5章ラストです!

どうぞ!

青い光が覆ったと同時に俺は理解した。

「フィールドが完成したんだ!カオル!」

風に包まれたカオルは手を伸ばし俺も手を伸ばし掴む。

リンクが直接入り、さらにリンク強度が上がった感じがした。カオルは段々と制御ができるようになり、ついに大空を飛翔した。

「…はぁ」

霊峰は大きく息を吐いた。その顔にカオルは何を見たのか尋ねる。

「あなたはほんとに戦いに来たの?」

「どうかしらね」

「何があったの?」

「さっきも言ったじゃない。実の母親が死んだらこの騒動って。…信じてない?」

「「信じる」」

俺とカオルの言葉が重なった。

「そ、そう。でもきっとこの騒動が終わったら私達は打ち首が死刑でしょうね。そうなるくらいなら、ここで二人を殺したほうがましなのかもね」

霊峰は弾幕のような陰陽の弾を撃ち放ち、刀を叩きつけてくる。

とんでもない精度でだ。

カオルと俺は距離を取りながら霊峰の刀を俺は俺自身の重力を纏った拳で防ぐ。

そのあとも俺達はぶつかり。フィールドの影響で致命傷は痛みに変わる。

カオルと俺の二人がかりをまだ凌ぐのだ。この霊峰三珠は。

「そんなことはさせない」

「??」

「お前達を死なせはしないし誰一人欠けたりなんかさせない」

本心だった。しかし霊峰は首を横に振った。

「それは幻想よ。犠牲は何かを得るため、何かかをするなら何かを失うわ」

「わかってる。だけどそれでも俺はこの考えはやめない」

「…」

「たとえどんな偉いやつが死刑だとか打ち首だとか言っても、そんなことはさせない。誰一人死なせはしない」

「そうだね、わたしも龍太くんと同じだよ」

「そうなったらカオル手伝ってくれよ」

「もちろん!」

だがそれでも霊峰は首を横に振った。

「…そんなの夢よ」

「それでもだ」

「ただの希望論じゃない…」

「それでもだ」

「現実見なさいよ」

「それでもだ」

「この世界、…現実はあんたが思うより甘くない」

「それでもだ」

「わけがわからなくなってきたわ…」

「それでもだ!」

それでも連呼したせいか言ってる俺もわけがわからなくなってきたがそれでも俺はこんな状況で小さく笑ってしまう。

その光景を見ていた霊峰は

「そんな世界なら、きっと素敵なんでしょうね。誰も死なない、犠牲にならない、そんな世界…」

そして霊峰は武器と魔力を引っ込め、ようやく戦いは終わった。

~~~~


あれから後片付け自体は簡単だった。ちなみに東の国の処分は俺達が戦っている時から話があったらしくおとがめなし、代わりに生徒となりうる者は学校へ通えということであった。約60人以上の生徒が編入になった。多いなぁ…。

俺達は地上に降り、余語達からは労いの言葉と俺とカオルも余語達に労いの言葉を送った。

そこで俺は初めて生徒会二番目の男と顔を合わせた。

「いい面構えだな。若いがまだまだ伸びる。がんばれ少年」とだけ言っていた。

彼のことは余語が知っており、曰く彼は昔、一般で問題児であり留年者なんだとか。だが魔法に目覚めた時はすでに高校の年齢からは過ぎていたが、道を踏み外しかけたところをグラサン女が保護。改め魔法学校の高校生となった。すでに二十歳は越えており、まさかこの学校の金が目当てかと思えばそうでもなく、彼は地域のボランティア活動やら一般他校との募金活動とか、アルバイトをしている姿がしょっちゅう見られるらしい。果たしてほんとに二番目な男なのかと疑問を持つがな…。

そうそう。カオルはリィラ、フゥラ姉妹と連絡先を交換していた。

いつのまにだよ。というかスマホ買ったの?あの姉妹。

リィラとフゥラの苗字はレイランというらしい。

どこぞのナツナ姉妹と面識があったらしく仲良く茶話していたのが見えたりした。

そして俺はここで改めなければならない。

桜カオルという女の子は、光使いじゃないことにだ。

何かやばい感じはあったが、まぁ何かあればどんな場所でも守ればいいよなと決めた。

人のことは言えないが俺も俺で珍しい魔法らしいという話があったようだ。

~~


僕はふと、置いてかれているのではと、考える。

魔法は錬金術。魔法の国の人からは珍しいと言われるが正直、巫凪やカオルと比べると劣る。

確かにあのとき僕は、フィールドを完成させた時、パトリシアに労いと誉めの言葉を受けた。素直に嬉しい。嬉しいが、戦闘を考えると僕は負けている。

「難しい顔、してるわね」

「パトリシア」

「ん、ここ失礼するわね」

「うん」

パトリシアは僕の隣に腰を下ろす。

「で、何に悩んでるのよ」

「え?ああ…」

「??」

「俺は龍太や桜ちゃんと比べると役に立ててないなって」

「そう?」

「だって俺は二人やパトリシアみたく攻撃魔法が多彩なわけじゃないしさ」

「志郎には志郎の出来ることがあるわよ」

こういうときパトリシアは努力をしなさいとは言わない。努力していると彼女は知っているから。でも

「俺は二人みたいに強くなりたい。サポートだけじゃなくあの二人の背中じゃなく、戦えるような。そしてパトリシアに、君にかっこよく映りたい…ってのもあるから……ぁ」

と口に無意識に考えなしってわけじゃないがつまびらかに言ってしまった。やらかした。

「………………」

パトリシアは無言で僕を見ていた。軽蔑、嘲笑、蔑視でもない。しかしそんな表情一度も見たことがない表情だった。

「あ、その、…ごめ」

「……そう、なのね」

その言葉は告白になるのだろうか違うのか。はたまたパトリシアにはどう聞こえたのか僕の言葉を遮った。

本来ならこの想いは、自分が強くなると思えるまでは言わないと考えていた。

だがやっぱり僕の、いやこの地球に住んでいる人からしたら告白に近いものだ。

「……具体的に志郎は、どう、したいわけ…?」

すごく言葉を切りながら言うパトリシアに僕は頭しろじろしくなりながら言う

「戦闘で戦えるような錬金術を、知りたい」

「…錬金術は、使い方でいろいろな組み合わせがあるの。未知数…なのよね。でも、そういうのもあったと思うわ」

「それならよかった」

「…志郎の場合、まずは身体から鍛えなきゃ、かしらね」

「うん、ありがとうパトリシア」

少し希望が見えた気がした。というパトリシア、僕の告白紛い発言スルーしたわけじゃないだろうけど、なにも言わないと言わないで、不安なんだけど。

僕はパトリシアが好きだ。

綺麗な金色の髪に綺麗で妖しいレッドアイ。尻尾や小さなコウモリのような羽、子供みたいな姿だけどちゃんと僕達と変わらない相応で。

だけどなかなかこういうとき、言えない。

パトリシアを見た途端俺は一目惚れをしたのだ。

今は一歩一歩、前へ前へだ。パトリシアやあの二人に置いてかれないように。

~~~~


「うーん。覚醒はしてないみたいだな」

俺はカオルを一度、葉山の所に検査を受けさせた。

「そうか」

「うーん残念!」

「ってことだから桜が元々あった魔法の一つって解釈をしたほうがいいかもな」

「なるほどな…助かる」

「いいってことよ。だけどなかなか不思議な魔法だよなぁ。自前の魔法でお前ら空飛べるんだろ?なかなか相当だぞ?」

光と風を操る魔法使い、として考えるしかないか。

「まぁ、二人ともがんばれよ」

と葉山は俺達を見送った。


~~

ある二人の会話だ。

「あらリセリスじゃん」

「三珠じゃない。補習?」

「違うわよ。バカにしないで」

「はいはい。んで、落ち着いた?あれから二日だけど 」

「微妙よ」

「そう、国が仲良くなくてもそういうのは同情するわ」

リセリスの言葉に霊峰は腕を組む。西の国と東の国は実は国同士が仲が未だに悪い。友好関係は悪くないのだが。リセリスは言葉を続けた。

「ってか学校来ていいわけぇ?」

「なんか来なきゃいけないみたいだったから」

「ふぅん。まぁいいんじゃない?」


~~~~


ここで少し話しておかねばならない。

私は理事長室を足を踏み入れた。

「パトリシアか、どうした?」

「久々に仕事に来たと思えば何でソファーベッドで寝てるのよ」

「用事はなんだ?」

「…私がここに来る前、お母様が話した内容覚えてる?」

「ぁあ、この世界の災害の話か」

「私は、その災害が魔法にあると考えたわ」

「ふむ。たしかにここの北の地域にとーほくなんとか地震があったが、巨大な虚空震だったからな。どっかの誰かが無意識に発動したが自然だな」

「あの地震はカオルが引き起こしたんじゃないかしら」

「そいつにはその記憶はないだろう?」

「…」

「それに、まだ魔心花もお前達は解決したと思っているがしていないぞ?」

「わかってるわよ」

「すでに7割は回収に成功しているし、それらはもう生徒会執行部が処理を行っている」

「残りの三割はもしかして」

「一般の人間が摘んでしまったろうな。そもそもあの花には本体があっただろう?」

「そうね。あれが戦争を引き起こして発端になってたなんて今じゃ笑えるわね…でも一度は」

「その花の本体を殺したはずだった。戦争を終わらせるために魔女王と共同で原因はあれだと言ってな。その作戦で犠牲者だらけなのはいい気分ではなかったがな」

「でもこの世界で、花が目撃されたわ」

「美しくも妖しい花。人を魅了し力を与え、取り憑く。ぱわーあっぷ?してるからな。かつては本体以外は取り憑いて人格を狂わせるだけだったんだがな。まぁあの花に関しては本体いたら即時殺れだな」

「そうね。お母様、話戻るんだけど、もしカオルが地震を引き起こしたのだとしたら」

「どうもしなくてもいいだろう?今はちょっと目立つくらいになった、ただの一介の生徒だ」

「でもあの魔法は世界を壊すくらいか、本人の身体だって魔力で負担になっていつまでもつか…」

「身体に関しては気にならんだろ。あの魔力量は既に肉体を破損するレベルだ。だがこの間、葉山のところに検査にも来たらしいな?身体のどこにも異常一つ、体内を巡る魔力の循環やら安定で見当たらなかったとな。負担ならば、既に肉体が砕けている。生まれもって魔力という物に才能がありすぎると考えればいいだろう」

そして話すことは以上か?みたいな視線を向けてきた。

「才能がある、って言葉聞くけどありすぎるなんて聞かないわよ?」

「そうだな。それらは多くの人間に嫉妬を生むだろうが、そんなもんだろう。もし危険だと判断したらその時は--」


私は返事をせず部屋から出る。


「まったく話を最後まで聞かない娘だ。誰に似たんだかな」

そんな声が扉の向こうから聞こえた。


~~


「夏休みの強化特訓?」

と余語が言う。

「ああ、あの戦いでまだまだ鍛えなきゃならんこともあるしな」

「龍太、充分強くないかい?」

「いやいや、みんなが強くならなきゃダメなんだ。志郎も激しい特訓をこなすのだ」

「うげぇ…でもそうだな。そのくらいじゃなきゃ強くはなれないか。いいよ。二人には?」

「多分Okだろ」


~~~~


「テティス様は今年は帰省するんですか?」

「うん、もちろん。シャルルはどうするんだい?」

「ボクも帰省しようと思うんですよ」

「今年は一緒に帰省だね」


~~~~

「フゥラとリィラは帰省はしないの?」

とカオル

「えぇ。この世界を見てみたいから。住む場所だってまんしょん?があるし」

「騒動のおとがめなしって聞いてよかったよぉ~。お姉さまビクビクしてたね」

「してない、余計なこと言わないの」

「そうなんだね」

「カオルは帰省しないの?」

「わたしの方は特訓とかあるからね」

「そう。充分強いような気もするけど。たまには両親に顔を見せに行くのもいいと思うわ」

「お姉さま、時々お節介だよねぇ」

「似たようなものよ。リィラも特訓とかしないとね」

「ひぃ…」

~~

食堂にて

「みんなどこもかしこも夏休み気分ってやつだったか」

「うん!帰省とか特訓とか考えることは似てるかもね」

「まぁでも帰省はそうだな。いいかもな。時間取れたらしてみようか」

「うん」

「あら、二人共一緒だったの?」

「志郎も一緒だったか」

「パピーちゃーん」

「夏休みの予定の話してたのかしら?そして私はパトリシア」

「パティちゃんはするの?」

「私はしないわ。特訓とか本来調査の目的で来てるからリセリス辺りも残るんじゃないかしら?さすがに三珠とシャルルは帰るでしょうけど」

「なるほどな。して志郎。その顔は最後に何か話題を持ってきたな?」

「うん?まぁたしかに、そうなんだよ~」

「今度は何を持ってきたのかしらね」

「気になる~」


「では話そう。みんなアカシックレコードって聞いたことあるかい?」


アカシックレコード…。

ゲームでも時々出てくる単語だ。

「聞いたことないなぁ」

とカオル。

「私もないわ」とパトリシア。

「ゲームで時々あったな」

と俺。

「なるほど。俺はね、そのアカシックレコードが今この地球のどこかにあるんじゃないかって考えてるんだ」

その言葉に俺達は思わず、はい?となった。

「そもそもアカシックレコードって?」とカオルだ。

「アカシックレコードってのはね、この全てを記録している物だったり全ての理を得るための物って言われているんだ。漢字で書くと禁忌教典だったり日誌だったりね」

「つまり志郎の言うアカシックレコードはこの時空の全てが記録された図書館ってことかしら」

「そんな感じだよ!」

「そう、そんな感じの場所なら行ってみたいわね」

「異世界の魔女は図書館よく入り浸ってるからな…」

と俺は図書当番で魔女やら天使やらエルフやらが学校の図書館にひっきりになし借りにくる、臨時図書当番をカオルとやったのを思い出す。いくら広い図書館でもあれはちょっと怖い。

「でもどこにあるかは分からないんだよね?」

「そうなんだよ桜ちゃん。図書館的な感じなら俺も行ってみたい」



そんな感じでこの章はここでおしまいだ。

東の国襲撃の話とこれからの予定の話に楽しみを膨らませながら俺達は"今"へと戻った。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

5章が終わりを迎えました。

物語の本編の半分が終わりました!ありがとうございますありがとうございます!

(しかし番外編がどんどん雪のように募っていきます)


いつものようにネタバレしていきますがカオルは光使いではなかった事がここで明かされました。前回での題名にてわかったとは思いますがカオルは光と風を使う魔法使いです!。覚醒にはまだ至っていないということまだまだ底が深い女の子です。

そして余語のパトリシアへの思いを書かせていただきました。

長い目で見てやってください。


実は今回現実と理想について書きました。

現実は甘くない。理想を叶えるなら何かしらの犠牲、手放さなくてはならないものがある。

霊峰はそう言いますが巫凪はそれをそれでもだと押し返しました。

こういうのは主人公ならではだなと書いてる自分でも思います。

たしかに理想を叶えるために何かを自分達は手放しているのかもしれないと考えることはあります。ですが現実では自分達が主人公であり生きて死ぬまでが語り手だと思います。


そう考えるならそれが大切ならば絶対に手放したくないと考えます。

持ってそしてそれを守っていきたいと自分は思っています。子供じみた考えではあるかもしれませんがそれでもだと思うのです。


それでは今回はここまでです!

次回は6章です!。

ありがとうございました!

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