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5章act4 嵐の女王

こんばんは。おはようございます。こんにちは

5章act4のスタートです



降りた先は上空だった。

私は見下ろす。

母が謎の死を遂げ、数年が経つ。

あの国は決して平和というわけではなかった。

これまでその平和は母の力のおかげで牽制してこれた。母の威光が無くなり国の抑えが効かなくなった。

母が亡くなったのは、かの青の世界がこちらと繋がったからだという。今となっては誰かわからない噂話がここまで大きくなり、その噂話は力となり魔力となり押さえが聞かなくなった。

ならば私はどんな結果であれ、力を示し再び国を再建させる。そのためにはまずは、ここを攻め落とす。

私と共に来た、妖達とでここを掌握する。


たとえその結果が、私の死に繋がっていても、私はこの名を持つ限り、折れはしない。


~~

「助けが呼べない?」

『ああ、2年3年は花の回収でキャラバン(修学旅行)でいない。生徒会もどうやら動けないらしくてな。大学院のほうは別だから正直期待薄だ』

俺はまず教員に伝えるために連絡をした。

通話に出たのが葉山でよかったと思うが。

「実質一年で片付けろって話か。一般高校なら前代未聞だな」

『とりあえずこっちは被害者というより犠牲者を出さない方法を模索する。巫凪頼んだぞ!』

俺は葉山との通話を終える。

「助けは呼べないみたいだね~」

通話を終えた俺にシャルルは言った。

「ああ、みんなにもとりあえず知り合いとか友人に連絡を取ってるが」

そして交戦が始まってることも。

恐らくこの戦い、長引けば間違いなく死人がでる。


「みんな、俺達の目的は死人0。敵味方関係なくだ。無理でも無茶でもやるしかない」

その俺の言葉にみんなは頷く。日本人は勢いで誰かを殺すまでの覚悟がないことを知っている。だからこそ死人0にすると俺は言う。


「パトリシアと志郎、リセリスは葉山の支援に当たってくれ。あいつの思惑は今回それに有利に働くはずだ」

「「「了解」」」

「シャルルは生徒会のテティスと連絡を取って応援を。交戦している人達の支援を」

「任せてよ!」

「紗奈もできる限り相手を引き付けてくれ」

「ん、わかった。あと光達は今交戦中だよ。あんた達はどうするの?」

「俺とカオルは…霊峰をどうにかする」

というか、それしかない。

「了解。カオルちゃん気をつけてね」

「うん、紗奈ちゃんも」

みんなはそれぞれ通信インカムを装着した。


「んじゃ、いくか…!」


~~


各々と別行動となり私と余語とリセリスは走る。

でもなんでカオルは、来ることを察知したのか。

私は思考する。

まるで大気を知るかのような地震が来ることをわかる、地震雲のような。

「なんだあれは! 」

叫ぶと外に妖達がいた。その間からは赤い砲撃と紫の雷がこちらを襲撃する。

私とリセリスは防護魔術を展開し防ぐ。

「あ、ありがとう二人とも」

「どういたしまして志郎。にしても今のは…もしかして」


「あらリセリス?。久しぶりね」

「あ~久々だねー?」

襲撃の魔法を撃ってきたのは

「貴女の知り合い?リセリス」

「えぇ、知り合いよ。フゥラとリィラ。 ヴァンパイア姉妹なのよ。姉がフゥラ、妹がリィラ。

かなり昔は同じ国にいたわね。でも巫女から血を提供してくれるから吸血鬼達は東の国に移住したのよ。人間は東の国にしかいないもの。相変わらず二人揃って絶壁ね。あら失礼、三人ね」

私は怒りと溜め息をつく。

「リセリス…あなた私を貶めないと会話できないわけ?」

「ってか俺会話に混ざれないけどね」

リセリスと私は申し訳ない顔になる。

「ああ、大丈夫だよ。にしてもやっぱり魔法国の人は長寿なんだね」

と余語はがっかりした顔になる。

「知らないの?魔法使いの人間も寿命と老化が遅くなるんだよ~」とリィラ。

「まじか…龍太知ってるかな。知ってそうだな」


「とりあえずこいつら倒さないと進めそうにないわね」

と私は宣言し構えた。

~~

「みんな大丈夫かな」

「そんなに心配かい?」

「それはもちろんです」

「会長は大変だねぇ…。でも彼らならきっとなんとかするさ」

「…はい」

~~


「って、一番にどうにかするとか言ったが」

「うん?」

「あそこまでどう行くか…つかあいつ飛べたのかよ」

「わたしたちも跳ぶ!」

「多分字が違う跳ぶだよね。途中で落ちそうだよ」

「だから翔べばいいんだよ!」

俺とカオルをあそこまで飛ぶには、多分可能…あああもうやるしかないか。

俺とカオルはゆっくりと宙に浮く。

「ああ、ヤケだな。いくぞ!」

俺とカオルはロケットのように一気に飛翔した。

勢いよく飛翔したはいいが飛行操作はとても難しい。

俺とカオルは苦戦を強いられた。

俺はカオルと自分を浮游させ戦ってる。

「バカね、自分に不慣れなことするからよ」

陰陽の魔法弾が俺に迫る。だが空を蹴って動くカオルの光の剣がそれを防ぐ。

「龍太くん大丈夫?」

「大丈夫だ。でもあいつの言う通りなんだよな。俺とカオル、二人を支えて浮游飛行は初めてだからな」

だが俺もやられっぱなしじゃないし、負けっぱなしじゃないのだ。

制御を強くし、浮游飛行に力を込め速度をあげる。

「!?」

俺は身体に重力をまとい、そのまま霊峰にタックルする。

霊峰も同じような事をして、俺と霊峰はエアレイドを繰り広げる。

途中でカオルを引っ張りあげて三人で空中戦を繰り広げる。正直俺は戦いの進展のなさを感じていた。

「霊峰つったか?」

「なに?ってか何で名前を…ああ…聞いたのね」

「ああ。そしてお前、勝負つける気ないだろ…?」

「…」

「東の国は巫女の国家と聞いた。なにが理由でこんなことしてるのかわからないけど、お前は東の国のナンバー2のはずだ。襲撃なら誰が来てもいいはずだろう」

「そうね」

「つまりどういうこと?」

「わからない。何かあったかは知らないが俺達がこの学校に入学する前にな」

「そういえば東の国の人が来てないってパティちゃん言ってたね…」

「お母さんが死んだって言えば信じる?」

「え…」

「死んだ?」

「そう。この世界のあんたら人間に殺されたって言えば信じる?」

霊峰は魔術を唱える。俺は防ぐが軽かった。

やはり霊峰はまだ本気じゃないのだ。

俺は浮游しながら杖を使い重力弾を放つ。

ならば今のうちだ。

俺は魔力をねじまげて黒雷を作り始めた。

重力と引力の境の力と言えるから、破壊力は高い。

この魔法を使うと一瞬だがドクンと何かが揺れ動く感覚があった。その感覚は、ひどく気持ち悪い。


「信じる。だけど生半可な気持ちで襲撃なんかするな。加減なんかやめろ」

「っ!?」

そして俺は放つ。

放たれた黒雷は霊峰を穿ったかと思ったら霊峰はそれを防いでいた。

「…そうね。いいわ」

その一瞬、霊峰は眼前まで迫って刀を振りかざし俺は受け身の体勢になる。

激しい連激を打ち込まれるが俺も反撃姿勢になると、重力を伴った拳と杖が唸りを上げる。

そんな俺と霊峰が激戦をするなか、カオルはその戦いに入ることができずにいた。

~~

今わたしが飛び込んでも恐らくやられてしまうだけなのはわかっていた。

入ることはできても空を飛べているのは彼のおかげだ。何より戦いを見ても分かる霊峰三珠という人は、恐ろしく強い。

かろうじて龍太が食い止めていられるのは魔力を否応なしに使っているから魔力切れを考えなしにだ。

リンクを通して伝わるあの黒雷の魔法は間違いなく自らの枷を吹き飛ばしかねない。爆発力を秘めた魔法だ。

ここでわたしができることは"自分の力で天を制する"こと。

なぜそう思ったかはわからない。だけどこのままでは負けてしまうだろう。

霊峰三珠はその気になれば多分この場所を破壊できる。そうなるまえに、わたしだけの力で飛ぶ! 。だから迷わず深く考えずに呼んだ。

「龍太くん!!!」

~~

呼ばれた俺は当然だが霊峰もその当然に呆気に取られた。

「カオル?」

「大丈夫!私も行くからね!」

俺は返事もするまもなく、カオルは俺の重力圏内からはずれた。

「「え、えええええええっ?!」」

と俺と霊峰はあまりに予想外に叫ぶ。

戦線離脱よりも、この上空から落ちたら間違いなく死ぬ。だがカオルの魔力は間違いなく動いている。何をする気だ。いざとなったら何がなんでもカオルを地上に落ちないように受け止める。その覚悟をした。

だが、俺の全身をリンクを通して何かが貫いた。

それすらも考える暇がないまま今度は暴風が俺の頬を叩いた。

「な、なに!?」

霊峰は風に顔を隠す。

俺も同じ仕草をする。

だがすぐに分かる。

地上にまっ逆さまに落ちていくカオルに風が包んだのだ。そこから恐ろしくも膨大な魔力とリンクを通して伝わるカオルの魔法の発露だ。

その風の暴風を纏う姿に俺は"嵐の女王"という命名したくなったが中二すぎるから言わなかった。

「ぁぁわわわわぁぁぁ?」

だがまぁやっぱりカオルなのであっちこっちと空中でフラフラしている。


「この異常なまでの魔力、いったいあの子はなんなの」

カオルの魔力を考えると覚醒ではないんだよなと納得するものがあった。

制御もまだカオル自身でもなんとかなるだろう。

「努力根性はすごいからな」

「なんの話よ」

「いや。にしてもまだ続けるのか?ここから先は俺も手加減なしでいけるぞ?」

「あんなにヘロヘロだったのに?強がり」

「か、どうかは試してみるか」

俺と霊峰は再び激闘する。

カオルの制御安定とそのフォローのリンクと、そしてバトルフィールド展開装置までの時間稼ぎでな。

この時の俺は自身の魔力すら変化があることにまだ俺は気づいていなかった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

いつものネタバレになりますが新たな登場人物がでてきました。

異世界東の国、吸血鬼の姉妹です。

姉のフゥラ・レイラン。

妹のリィラ・レイランです。

二人は作中にも書かれていますが二人の出身は元々異世界西の国出身です。

彼女達は吸血鬼でありながら魔法使いでもあるという設定としてはかなりぶっ飛んだ設定になったなぁ…と思いました。

彼女達は次回にも登場します。お楽しみに。

今回は題名通りなのですがカオルが覚醒の半分、半覚醒を起こしました。完全に覚醒というわけではないですね。

戦いの幅が増えるのは嬉しいところですね。


それでは今回はここまでです。

次回は5章act5です!

ではありがとうございました

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