森宮学校ハロウィンパーティ
こんばんは!おはようございます。こんにちは。ハロウィンの時期ということで前回の後書きで紹介した通り番外編をお送りします。
時系列は、本編ではまだ梅雨から夏なのでそこまで進んではいないのですけど、楽しんで読んでいただけたら幸いです
森宮学校の文化祭も終わりこの時期になると学校は再び彩りを見せる。
学校全体がキラキラの装飾した世界になるのだ。
俺達もみんな仮装をして参加する。クリスマスみたいである。
地域の住民の一般解放もされて学校内を歩けるようにもなり、聖歌隊、劇団、合唱、ライヴ、地域の子供会イベント。等々一般の人達を招き印象アップも狙っている。文化祭より文化祭な学校行事だ。
ちなみに文化祭も文化祭で文化祭らしいことをしているが文化祭にさらに体育祭はまた別の話になるであろう。まったく10月は忙しい。ハロウィンなんて一般校は普通に授業だろうに。この学校は一日お祭り騒ぎをするのである。
「ちょっと龍太~~飾り手伝いしなさい~~!」
「ああ、わかった今行くよ!」
10月30日、ハロウィン目前で未だに準備とは如何に。
「広いから、納得もできるけどな」
俺達チーム巫凪は、現在雑用任務、小学部の校内の飾り付けだ。
周りには炎のカンテラに、パンプキンなどいろいろ設置される。
余語が言う。
「なんでこんな大袈裟に準備するんだろうね」
「学校の外の人も巻き込むからな。もてなしか?」
「かもしれないね!他の高校とかも来るのかな?」
「ここみたいに授業じゃなければな」
「ちょっと男二人。手を休めないで」
「「あいよ~」」
「パティちゃん戻ったよ。先生もうじきチェックに来てくれるって!」
「おかえりなさい。そうなの?急がないとね」
で、とりあえずダッシュで飾り付け完了させ、殺陣がやってきて「よし」と言って俺達は任務クリアとなった。
俺達はとりあえず校内を見回し歩く。
「キラキラしてるよね!明日が楽しみ!」
「そうだな」
カオルの言葉に俺は頷く。
外に出て校舎の広い裏庭は畑を手入れしている小学生達と引率している先生がいた。
「御神楽先生、終わりました」と俺。
「ご苦労様。ありがとうございます」
この人は御神楽三珠、保険室の先生の先生だ。俺達は挨拶をした。その隣には小学生の委員長を務める、金色の瞳の魔法を扱う女の子、大野摩耶がペコリと頭を下げる。
「先輩方ありがとうございます」
「どういたしましてだ」
「畑どう?」と余語。
「今年はちょっと難しいと先生言ってたですね」
「うぅむ、そうか」
「でも南瓜なってるんだね!」とカオル。
「うん、ちょっとまだ小さいけど。この南瓜はもうじき採れそうだって御神楽先生言ってたの」
「そっか、美味しくなるといいね」
とカオルはその南瓜を撫でた。
「そうね」とパトリシアも笑った。
カオルは田舎暮らしだったからか畑にも詳しいのだろう。
「よし、ひとまず戻ろう」
と俺達は引き上げる。
戻る途中、装飾も飾りも完成していて教室はすっかり準備万端と感じでハロウィン室になっていた。黒板に体育館にこい、と貼り紙があったので、体育館に向かう。
「来たか。明日は学校案内も儲けて文化祭ほどじゃないが模擬店も出す。お前達も仮装をしてもらう。第5被服室に衣装があるから選べ。制限時間は各クラス20分儲けてある。じゃないと終われないんでな急いで選んで明日に備え学校を出ろ。いいな。では行け」
と殺陣が言うので俺達は時間配分考えて走り出す羽目になる。廊下を走るなと習ったがここだとそうはいかない。時間が一定をすぎるとただの学校がリアル学校の怪談となるのだ。
…というか明日のプログラム。その時間過ぎてもプログラム内容あるし、どうする気だろう。大丈夫なのかと考えた。
番外編だけど言うが17時55になるとこの学校は突然不気味な天気というか不気味な校内になる。
この学校の生徒に教員がいていい門限だ。
だからみんな知ってるから全速力疾走だ。
じゃないと死ぬからわりとマジで。
被服室に着くとみんな急いで衣装選びに入る。
ちなみにパトリシアとリセリスはあっさりすぐに選んでいた。「パーティみたいなもんだし、こんなもんよ」と
二人して肌面積多めのまぁドレス衣装だったりする。
ちなみにカオルは白いお姫様っぽい格好のをパトリシアとリセリスと選んでいた。
さて俺はどうしよう。
「あら?お悩みかしら?」と左にリセリス。
「こういうのは私達の役目かしら」
と右にパトリシア。
両手に花か。と考えたが二人は一秒で、ふむと考え、二人はカオルと合わせるようにと衣装を引っ張りだしてカオルと俺の併せのみたいな格好になった。
「なんか勇者みたいな格好だが」
「みたいじゃなくてそうなんだけどね」
とパトリシアはカラカラ笑う。「ほらパト、次は志郎よ」
「志郎も難航してそうね」
と魔女二人は余語を捕まえ、似合うのを引っ張りだしていた。
俺達はそんなかんやで決まり衣装を持ちながら被服室を後にする。
というか被服室いくつあるんだ。
で、次の日である。
朝からすでに学校の正面入り口は客がまだかまだかと大勢いた。すると、
「文化祭と違うのは、今回はハロウィンだから生徒の保護者を呼ばなくてもいいということだな。だから彼らは地域住民ということになる」
といつのまにか隣にいたグラサン女、もとい浅井がいた。
「安津子先生、おはようございます。」
「おはようございます。文化祭はどこの学校正式あるあるだからだな」
「ああ、まあな。二人とも今日は楽しんで盛り上げろよ」
と浅井は俺とカオルに言い姿を消した。
さてクラスに着くなりさっそく着替えろとなり衣装を着てのスタートとなる。
クラスのみんなと顔を合わせずにいきなり配置に付けってやつか。と俺はちょっと笑う。一般の高校はないだろうな。
全校生徒が行き来できる日だからな。当然か。ちなみに俺達のクラスは文化祭で出し物をしたためか、展示だ。学校のいい景色などをおさめている。何もしないのもなんだので、見回り警備という形でハロウィンを満喫することになった。
「カオルと一緒に回れるのはいいな」
俺が言うとカオルも「そうだね!」と言う。
魔法学校ハロウィンのスタートだ。
放送が入る。
『ただいまよりハロウィンイベント一般開放を開始します。各員はそれぞれに持ち場についてください。それでは始まりです』
その合図と一緒に外から人の雪崩が押し寄せる。
俺達も警備と称したハロウィンイベントを楽しみに歩きだす。
「軽いコスプレだよなこれ」
「そんな感じするね~。龍太くんあそこ!」
俺達は紗奈を見かけた。
「紗奈ちゃ~~ん!」
「えっ?カオルちゃん!」
二人は「おはよ~~!」と言う。
「紗奈ちゃんはこれからライブ?」
「うん~今は事前の打ち合わせだからその準備なの。時間までまだあるからね」
「そうなんだね!ライブ見に行くね!」
「うん、楽しみにしてて。あ~そうだ。あ、いや、こーくん見かけたら見にきてねって伝えて…くれると嬉しい…」
後半があまりか細いのでカオルは「???」となっていたけど
「わかった、見かけたら伝えておく」
とだけ俺は言った。
「パティやリセリスや志郎くんどこ行ってるんだろうね」
「多分あいつら一緒なんじゃないか?」
「あー、有り得そう!ってちょちょっと龍太くん!あれ!あれ!!ぇぇぇ…」
「ええ?あれ?あれってなん…ぇぇぇ……」
特設会場の近くの校内口から入ろうとした時、二宮金次郎が歩いていたのだ。
「ちょま…ぇぇぇ」
俺とカオルはそれしか言えない。
あいつは俺達からしたらトラウマレベルである。
二宮金次郎がこちらを見た。『先生、みませんでした?』
と聞いてきた。
「ぇぇ…?あ、ああ、俺達はさっき特設会場から来たから最後に見たのは体育館だ…」
と告げたら
『ありがとうございます』と言って歩いていった。
一般人が、なにあれ!金次郎金次郎!クオリ高っ!と口々と叫んでいる。
「私もなにあれ…だよ」
「同感だ」
と、「あ、警備のお兄さん達だ」
と子供が言った。
「今度はなんだ?じゃないどうした?」
「女子のトイレずっと誰かいてでてこないの」
と、なんか迷惑行為があったらしく。トイレからでてこないそうだ。
俺とカオルは見回りと称して回っているが警備なのだ。「仕事かぁ…」
「ハロウィン成功のためだもん!行こう!」とカオルは言う。
ちなみにどこのトイレ(お手洗い)だと思ったがここの近くならと思い、歩き小学部中等部の中間廊下エリアにあるお手洗いだ。
「ここか」
「あ、警備の人だ!」
「お兄さんお姉ちゃんたち魔法使えるの~~?」
「魔法使いなるんだ~~!
「見せて」「みたい!」「出して!」とわけがわからないまま叫ばれる。
とまぁいろいろあとにして問題の女子トイレにカオルが行くことになった。俺が行くのもあれだし。
数分後。
「龍太くん」
「どうした、ってどうだった?」
「なんか出たくない出たくないってずっと言ってるの。あとなんかペーパ二枚重ねのペーパが欲しいって。なんで籠ってるか聞いたら頭のいい女に100点を見せられたからって」
「……ぇぇぇ」
はい、わかった。
トイレの花子さんかよ。
なんでいるんだあれ。
二宮金次郎もだが。
「わかった。それならセオリーで開けたら俺達死ぬからな。ここはもう俺の出番だな…時間ないし」
俺は女子トイレに入る。
カオルは「ええ…」と言った。
俺は花子さんがいるであろうトイレの前に達、扉を引力魔法でぶちあけた。
ちなみに花子さんは、悲鳴を上げる。
「ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!おとこぇぇぇぇぇ!!!ご免なさいご免なさいご免なさいご免なさいったらご免なさい!気を付けるからァァァァ!!!」
と花子さんは叫びながらトイレをあとにした。
「龍太くん、あのあのね、今ちょっと私今、むぅぅって、してる自覚するけど、ちゃんと説明聞いていい?」
「ああ、まぁちょっとやりすぎだし、男子が女子のトイレ入るの、そりゃ嫌だしな。何より説明する暇がなかったし」
と俺は説明する。
まずトイレの花子さんの犠牲者は女子のみである。
男子もまれだが、その場合犠牲になる女子が気に入られた場合のみ代わりに男子が犠牲になるってだけ。
基本的にはあれは相手に呼び掛けてもらうことで自分の領域に誘う。条件を出しあとは誘われた相手が行動をしてる間に殺す。という話。もっと細かいのがあるんだが向こうのルールを破ることでそれを崩した。
「まぁそんな感じ。まぁ次は気を付ける」
「う、うん。それならいいんだけど。でもそれだとトイレの花子さんちょっとかわいそうなことしちゃったね」
「たしかに。まさか男が扉こじ開けてくるなんて思ってなかったろうなぁ」
と俺達はみんなにもう大丈夫だと告げてその場をあとにする。
わかったことだがハロウィンという今日は都市伝説系達は普通に校内を徘徊し顕現しているのだ。
ハロウィンと関係がありすぎるなと思う。
俺達は歩き科学実験室に立ち寄った。
「あ、葉山先生いるよ」
「ん、ほんとだ」
中に入ると葉山がなにかの実験みんなに見せて楽しませていた。
葉山の実験が終わり俺達は声をかけた。
「おお、お前らか。どうだったよ?」
「なかなかよかったと思いますよ」
「とてもよかったですよ!」
「そういえば紗奈がライブ来いとか言ってましたよ」
「マジか。わかった。何時からだった?」
時間を伝えると「わかった。行こう」と言った。
俺達は次に向かう。
「ねぇ、わたし綺麗?」
と突然マスクを付けた女が聞いてきたがスルー。
口裂け女なんて避けるに決まってるだろ。だじゃれじゃないぞ。
「あれは志郎か」
「ほんとだ。パティちゃんもいる」
「あら?二人とも警備は順調?」
「順調だよ~!パティちゃん達のほうは?」
「俺達の方はちょっと森引き子ってのに対処を終えたとこ」
「勝手につくパソコンとかあったわね」
どうやら順調らしい。
なんか聞いていると都市伝説系だらけだな。
「志郎はどうだ?」
「まぁいいと思うよ」
俺はパトリシアとはどうだ?と余語に聞いたのだがまあまあな感じがした。まぁこいつらはこれからだな。
「私達はこれから中等部のほうに足を運ぶけど」
「あー、それなら俺達は高等部にちょっと行ってみるわ」
「わかったわ。ライブの時また会いましょう」
「あいよ」
と俺達は歩き始める。
高等部の体育館では学校説明会が行われていた。
「まずい時に来ちゃったかな?」
カオルは言い、生徒会長の声は学校の説明をしている。
「お前達か」
と殺陣がいた。
「見ての通り説明会だ。その格好では目立ちすぎる。警備で見に来てくれたのはありがたいが生徒会が集まっているから心配はない。ここにいるよりお前達はお前達の時間を大事にしろ。戻れ」
と言って戻らされた。
と、とりあえず高等部のクラスがどうなってるか見に行くことに。
「あれ、リセリス?」
「ああ龍太にカオル?」
「こんにちはリセリス」
「リセリスちゃん、なんか元気ないの?」
「え?いえ大丈夫よ、ちょっとね」
実はこの時期のリセリスは少し歯切れが悪い部分があった。いつものような魅惑の力もなぜかない時があったりしたのだ。
今のリセリスはしょぼんとしているただの女の子だった。
「どうしたの?行っていいわよ?気にしないで…いいから」
これには俺とカオルも困った。
ほっとくわけにはいかないよなぁと俺とカオルのリンクが一致した。
「リセリスちゃん、私達お昼まだなんだ~よかったら私達とお昼一緒しない?まだでしょ?」
カオルの言葉にリセリスは思わず頷く。
俺はこのカオルの言葉に急いでパンフを見てお食事処を見つけた。
なんとなくこのまま勢いで連れてく方がリセリスのためになるんではと考えたのだ。押し付けがましいが俺達にはこれしか思い付かなかった。「ここにしようぜ」
「よし、善はいそげだね!龍太くん!案内案内!」
「わかったわかった!」
カオルはリセリスの手を取る。「ちょちょっと二人!」
来た場所は「うどんだろ!」と俺は言う。
茶道室をうどん屋に変えた出し物にしたそうだ。
リセリスはうどんなるものが珍しかったらしくお気にに召したようだ。
カオルからはこれでちょっとは元気になればなぁという顔だった。同感だ。
リセリスがふと顔をあげた。一瞬目を大きくしたのだ。俺はなにかいたのかと思い、ちらりと背後を見るとうどんを打っている高等部の同学年の男がいた。名前なんだったかな。
真面目そうな眼鏡をかけた青年がうどんの麺を叩いて作っていた。ちょっとプロいなと思うがそれだけだ。とても興味を惹く奴だとは思わなかった。だがリセリスは俺達の視線を見てないと思い彼を見ていたのだ。
まさかリセリス…。
カオルも実はこれに気づいており、よく見るとれんげが鏡になっていた。
カオルはれんげを鏡にしてリセリスの視線を辿ったようだ。気付くとカオルはクスリと笑う。
つまりこうか。
リセリス、彼とちょっと話したくて話かけたが、だがまさかの相手にされなくて、突き放された気分になってしまった。的な?。
お節介だったらあとで謝ろう。
俺は嫌なエンドは嫌いだった。
「あの、うどん打っている君」
「??どうしましたお客様」
「あとで時間とれないか?この子と知り合いなんだろう?この子と一緒に回れる時間作れないか?」
「ちょ!」
「リセリスさんが、ですか。そりゃ知り合いですけど」
彼はちらりとリセリスをみた。
リセリスは珍しく人間の視線にたじろいだ。
「…わかりました。ではせめて巫凪さん」
コイツは俺を知ってるのか。
「ああ、一緒に警備する形で申請だしとくよ。リセリスもそれでいいか?」
「ぁ、ぃゃ、…でも…」
「リセリスちゃん大丈夫だよ」
「…わかったわ…」
リセリスが納得したことで俺とカオルはうどんやをあとにする。
「リセリスちゃん誘い方が悪かったのかもしれないね」
「あの性格だもんな。可能性はありそうだ」
「でもリセリスちゃんはああいう人が…好きなんだね」
「意外すぎてビックリした
」
リセリスはあまり礼を言わないから分かりにくいがな。余計な世話をかけたらあとで謝ろう。
さて、次はどこに向かうかと思い、歩き始める。
時間が経つと夕方になってきていた。
「そろそろ会場にいくか」
「うん」
会場にはすでに大勢の人がいた。
たった一人のアイドルにここまでの人を集める紗奈の魔法は凄まじい。夕方なので他校生の姿もある。
紗奈の警備護衛のために配属されたボディーガードも気を引き締めている。
紗奈がオンステージし会場は盛り上がる。
「ハッピーハロウィーン!!!!」
と紗奈がマイクに向かって叫ぶ。
観客が一斉に「ハッピーハロウィィィィン!!」と叫び返す。「今日は来てくれてありがと~!今からこの時間はあたしのライブだよー!!」
さらにまた歓声と拍手が沸き上がる。
そしてライブが始まる。
紗奈が歌う中、俺は葉山の姿、余語やパトリシア、リセリス、大野の姿を見つけた。
「葉山先生」
「ん、ああ巫凪に桜か。いつみても彼女はすごいな」
「そうですね、魔法でここまでできるからな」
「そうじゃないぞ最近は印象操作無しで彼女をアイドルとして見る人間が増えてきているんだ」
それは驚いた。すなわちそれは魔法使いがただの人だと見ている証明にもなる。
「時代って案外早いっすね」
「そうだな、彼女を通して、俺達魔法使いが世界に受け入れられる時代が来るのは案外早いかもしれないな」
まだしばらくは時間はかかるがそれでも進んでるんだな。
葉山は紗奈を、それこそ恋人か愛する人を見る目で言った。
ライブが終わり
俺達は集合し経過報告をし再び警備に戻りカオルと一緒に歩いているとジャックオーランタンを被った王様みたいな奴が空から降りてきた。
「なに!?」
俺は敵かと思ったがえ、敵?なのかと思ったが南瓜王はすばやくカオルを抱えシュワッチ!と空へ空へカオルを拐っていった。
「あ、おいこら!!南瓜野郎!待て!!待ちやがれー!!」
そんなこんなで
「ジャックオーランタンがカオルをねぇ…」と紗奈。
葉山を除いたみんなが再集合した。
「人間では、ないよな、衣装には顔が隠れるようなのはないし」
「都市伝説でしたっけ?先輩方が言ってるの」
摩耶が言うと
「多分その類いねぇ」
とリセリス。
「それなら探知魔法が一番ね。学校から出ないならわかりやすいわ」
パトリシアが言うやいなや
魔法を発動し六羽くらいコウモリを呼び出した。
「これで見つかるはずよって龍太どこいくのよ?闇雲には見つからないわ」
「わかってる、だからその準備だ。すぐ戻る」
と俺は言う。
みんなはカオルを盗られた心情を察してか声をかけてこなかった。
30分後
「お帰り、どこいってたの?ってそれは?」
「パトリシア、見つかったのか?」
「見つかったけど、だからそれはなによ?」
「よかった。これはな」
俺は背中に背負ったバックパクを瞬間換装させ、金属音を響かせ、みんなの顔が青ざめ引いていく。
「見ろ、あの南瓜野郎をぶち抜く重力弾一秒500発撃てるGAマグナム55だ」
通称ガトリング砲だ。
「ちょっ、貴方そんな物騒なのどこから持ってきたのよ」
「葉山からもらってきた」
「こーくん?!」
紗奈は急ぎで葉山に通話しだす。
「あ、こーくん?あたしだけど、あんた何渡してんの」
『おお、紗奈か。どした?』
「どした?じゃないっつうの!龍太に何渡してんのよ!?」
『いやぁ仮装に使うのかなと思t』
「んなもんが使われるわけないでしょ!」
と紗奈が何があったか説明し
『マジかぁ。ぇぇぇぇ…すぐいく』
とリセリスが嬉々とした顔で
「さぁーこれは盛り上がってきました!龍太!今の感想は!」
「野郎ゥゥ!ぶっ殺してやる!!!」
「でましたぁぁ!龍太のぶっ殺してやる宣言!」
「ドコダァどこにいるぅ!!?」
「リセリス、貴女も変に乗らないで!」
「いいじゃない~?パト」
ちなみに葉山は数分でやってきた。
んで俺達はジャックオーランタンの居所に向かっているのだが、俺が最後尾をガトリング構えながら歩いてるんでみんなドン引きである。
居所到着、その場所は昨日来たあの畑だった。
「見つけたぞ南瓜!てめぇは万死万死万死!つまり一万回しねぇぇ!!!!」
俺はあのとき完全に目が据わっていたであろう。
「誰かあいつとめろぉぉ」
葉山もドン引きしながら叫びみんなが押さえにかかる「どけ!どいてくれ!!じゃないとあいつ殺せない!!!」
「どこの漫画の台詞だよォ!」余語もたまらず叫ぶ。
「龍太くん!」
と響く声が聞こえ静かになる。
俺も一時停止した。
みんな、ぁぁぁ助かった…という感じで崩れる。
「カオル」
「あ、あのね、南瓜さんは私にお願いがあって私をここまで連れてきたんだよ」
「いや、だからってな…ぁぁぁったく、カオルもカオルだぞ。こんな得体の知れん南瓜なんぞに普通に捕まりやがって」
「そ、それはごめんなさい
だけど敵意とか…なかったし…」
「……ぁぁぁ…。わかってんだよ。んなこと頭じゃ…。だから油断したんだしな…」
「わかってたなら何でここまで怒るのよ…」
「パトリシア」
と余語が言うと
「ああ、うん。まぁ…わからなくもないけど」となる。
「だからね、だからそのごめんなさいイタッ」
カオルは頭を下げたがイタッはガトリングに頭を打った声だ。が、その拍子にガトリングの弾が一発、発砲されベシッ!と南瓜王の当たり南瓜王は仰向けに倒れた。
ぇぇぇ…南瓜お前もしや戦えない南瓜か。
数分で起き上がった南瓜は
今度は俺に頭を何度も下げてきた。しゃべれないらしい。
「んで、ようするに畑を成長させるためにカオルを拐っていったわけか」
南瓜は頷く。
…はぁ。
「この怒り、どこに投げりゃいいんだろうな」ボソリと俺は言う。
「とりあえずカオル。畑に魔力を送るんだ」
「う、うんわかった」
カオル土に魔力を送り始めた。だが畑から異様な陣が出てきた途端、中から人間サイズの蚊とカラスの化け物が三匹でてきたのだ。
手足は刀のようなチェーンソーがついており口はノコギリのようで。口を開くとギザギザした牙と唾液で明らかに人間喰います怪物だった。
「キモッ!」
紗奈が叫ぶ。
パトリシアが炎を放つ構えを取るが
「パト、ダメよ、畑が燃えるわ。ここは私の毒で」
「リセリス、ダメよ、畑が枯れるわ。ここは私の炎で」
「パト、ダメよ、畑が燃えるわ。ここは私の毒で」
「リセリス、ダメよ、畑が枯れるわ。ここは私の炎で」
というエンドレスコントをし始めた。
となるは、俺しかいないだろう。
引力でまず蚊を飛ばしてガトリングを撃ちまくる。
「あああ、ちょうどいいや。ってかこいつらいなきゃ今ごろ畑豊作で給食並んで南瓜もこんな時に出ずに済んだしカオル拐われなかったろ。憂さ晴らし、お前らで晴らす!フフフフハハハハハ!!!」
と言いながら俺はガトリングを撃ちまくる。
周りはドン引きである。
やがて弾が尽きてガトリングは音のみになる。
これで終わりかと思えばカオルの上だ。
羽がない蚊が降りてきた。
カオルを引力で引き寄せる。
「オスの怪物か」
俺はカオルのリンクの影響で魔力回復した。
もうこれいらないな。とガトリングを捨てる。
右手を一点に引き絞り細く絞り混む。
轟音が右手から響き怪物は先手必勝と言わん勢いで斬りに来た。
だが俺のが早かった。
亜空切断とも言える技で怪物を空間まるごと引き裂いた。
辺りは静寂。
「ああ、終わったか。南瓜、終わったぞ」 俺は呟き振り向くと「え?」とみんなと声が重なった。
南瓜の人型、ちょうでっかなただの南瓜となり畑は豊作状態だった。
「二次会は南瓜パーティだね」と余語は呟いた。
そこからとんとんと進みハロウィンも終了し、二次会で調理室を借りて南瓜メインの南瓜パーティが開かれたのであった。
いろいろあったがいいハロウィンだった気がした。
外伝end
ここまで読んでくださりありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
登場人物は4章まで出てきた人物が多く出たと思います。
いつものネタバレですが、これまでとは少し変わった内容だったのでは?と思っています。
一人だけリセリスのためにゲストキャラを登場させていただきました。
しかしながら、ハロウィンらしく学校の怪談の連中が校内を真っ昼間から歩いている。実際にそういう状態で見たらクオリティの高いコスプレか何かに見えそうですよね。
ハロウィンというのはtrickortreat、お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ?。という海外文化から広まった内容ですね。
仮装をした日の夜、寝るときは足をちゃんとお布団の中に入れないとお化けに足を掴まれちゃうんだぞ~!とか時々耳にしますね。
お化けごっこをしたのだから、いい子に寝なさいね?ということから来ているのかもしれないですね。
では今回はここまでです!
次回は第5章でスタートです




