表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/64

第1章 俺と私の交換日誌

はじめまして!初投稿ではあるけれど実はとんでもなく前から書いていたオリジナル作品でついにここのなろうにて投稿することになりました。ありがとうございます!ありがとうございます。

もし読んでいただければ嬉しい限りです。

また、nanaにてこの作品のCMを作りました。

拙くはあるでしょうが、そちらもよかったらよろしくお願いしますね!



「龍太くん…龍太くんってば聞いてる??」

「え、あぁ、おはようカオル」

ツーサイドで長い黒髪をまとめた女の子が俺を見ていた。

この子は桜カオルだ。

「おはよっ。さっきから何か考えごとでもしてたの?」

「ん、まあな」

俺は"元々廃校"だった校舎を見上げた。

「えっちいこととか?」

「校舎のどこにそんな要素あった?!」

「違うの?!」

「ちげぇよ!?ほら、あれから"三年経つ"だろ?いろいろあったなと。だから今日の放課後は…みんなとこれまでの"記録"を話してみようかと考えてたんだ」

「そうなんだ!いいね!私達の交換日誌アカシックレコードってやつだね!」

「そんなアカシックレコードと本当のアカシックレコードを比べられたらどこかにある本物も浮かばれないな…」

「いいじゃん!」

「まぁ、そうだな、だからカオルも手伝ってな」

「ある程度話進んだら手伝ってもいいよ!」

「それまでが長そうだな!?」


俺はカオルを見た。


カオルも俺を見た。


二人で見つめ合い笑う。


俺達は"手を繋いで"校舎へ入った。


これは、もう一つの可能性の地球。


この世界に突如して顕現した"魔法"。


その世界を描き、"これまでの三年間"そして"今"、"これから"を語る物語。


魔法という世界の話を巡り廻る、俺達の交換日誌だ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




「さて、今日集まったのは他でもない」

と俺とカオルが放課後にみんなに声をかけて集まったのは視聴覚室だ。


「どこから話すの?」


みんなにはこれまであったことを話すと言ってある。


「そりゃ最初からだろ。ってことだからまずは入学式からな」



______________________




森宮学校。

様々な手続きを済ませ、それぞれの生徒はこの学校にやってきた。


「…廃校ってわりにはバカみたいにでかいよな」

今日は入学式だからか。

この学校は元々変な噂が飛び交うことが有名になっていた。

数十年前に廃校となったのを再利用したそうだ。

…なぜそんな学校を再利用してんだと感性を疑いたくなる。



「これが今回のプログラムです、どうぞ~」

と俺は先輩らしき人にパンフを渡され驚愕する。

この学校は小学部、中等部、高等部、大学院も含まれているのだ。

俺は学校の離れたところに隣に立っている真新しい建物を見た。

ここには寮もある。

見た目がもう高級マンションだ。

俺は数日前にあそこに住んでいる。

いったいいくら金を積んでるんだ~。

そんな俺達、ここの全生徒は皆ここの学生寮に住むことになっている。

学校から近い人は自宅からも来られるが俺は寮を選んだ。

俺は学校内に向かう人を見た。

入学式の準備をするために体育館の裏側から大きな物を運んだりする人やマイクやカメラを運んだりする人、校舎に入る人がたくさんいた。

「このマイクどこだ」「あとで南京錠に使うから」「パンフ足りてる?」など多分先輩や先生なんだろう。飛び交う声が聞こえた。

この人達は皆、魔法という魔力に適正をもった人間だという事実。

「一ヶ所に集められた感じだな」

俺は、スマホの時間を見ようとしたら落としてしまった。

「おおっと、やっちまった」

数人がスマホを落とした音にこちらを見るが直ぐに視線を戻す。

俺はスマホを拾おうとしたら、先に誰かの手が伸びた。

「はい、落としたよ~?」

「おお、ありがぁぁぁ目がぁぁぁぁ!!!」

俺は受け取った瞬間、辺りが光輝き足元の草が育ったのだ。

さらに眩しい!

「ああわわわ、ごごご、ごめんなさい…!まだ制御できなくて!」

これが彼女、桜カオルとの初めての出会った。

なんかもう変な出会いをしたもんだと思う。


そしてここに通う生徒はみんな、何かしら魔法を使えるということだ


改めて


ここは魔法使いが集う学校。森宮学校だ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



入学式もほどなく進み、ああこんな人が校長かぁと長くもなく短かくもない話を聞き終え、教室にクラス名簿を確認しに指示があるのかと思いきや、それからの指示がない。

みんなざわめきだち始め体育館をうろつき始める人もチラホラ出て、俺もうろつき始めた。

「あ、さっきの人だ!おーい!」

とピョンピョンとこちらに手をぶんぶん振る女の子がいた。

もう高校生なのだが、彼女がやるとなんだか幼く見えてしまう。

だがその行動が俺は彼女らしいと思った。

俺は軽く手を振ると彼女のほうから近づいてきた。

「さっきはごめんなさい!」

「ああ、いいよ。にしてもすごいな、光魔法か?」

「だと思う?」

なぜに疑問系?まぁいいや。そういえばこの話をする中で大事なことを言っていなかったな。

俺の名前である。

「あ、自己紹介まだだったな。俺は巫凪。巫凪龍太だ」

「巫凪?めずらしい名前だね」

「それは苗字だよ」

「わたしはカオル!桜カオル!って言います!よろしくね巫凪くんっ!」

ツッコミをスルーしたのか名乗りを優先させたのか怪しいくらい半々に、自己紹介した。

「よろしく。にしてもなんで指示がないんだろうな」

「なにかあったのかな?」

「かもしれないな。ちょっと体育館の放送室に行ってみる。じゃあとりあえずまたあとで」

「え?、ま…まって!わたしも行くよ!一緒に行くよ」

俺的には一人でも良かったが一緒でも大丈夫かと判断して「わかった」と言い一緒に行くことになった。

だが放送室には人は誰一人いなくなっておりそのままだったのだ。

「…っ!?」

「え、巫凪くん、これどうなってるの?」

「わからない」

目の前にあるのは散らばった鍵と大きな物というか棺だったからだ。

それが15個くらいあった。

この鍵は何に使うんだ。棺には嫌でも近づきたくない。

「鍵と南京錠集めて、とりあえず外に」

俺が神妙に言うとカオルも神妙に頷いた。

外に向かうとさっきよりも騒がしかったからだ。

「扉があかないぞ!」「閉じ込められた!」「ここはなんなんだ」「出られないわ!」 という悲鳴にも近い声が聞こえた。

きゅっと何かを握られた気がした。

振り返るとカオルが俺の袖を握っていた。

「大丈夫だ、なんとかなるさ」

カオルは「うん」と言って頷いた。

「あ、…というか空かないならこれ使えば開くんじゃないか?」

「あ、そっか」

俺が間の抜けた声にカオルも思わずだったのだろう。

間の抜けた声だった。

お互いに小さく笑った。

「んじゃ、試してみるか。とりあえず行こうぜ。"ここから先、何かあってもいいように一緒に行動するぞ"」

俺がそう言うとカオルは一瞬驚いた顔をして、嬉しそうに頷いた。

「だね!わたしもそのほうがいいなって思ってたんだ!」

「よし、なら行こう!」

後にこの言葉が、まさか三年にも渡り"今"に至るまで続いてるとはあの時の俺は知らなかったんだよなぁ。


当時の俺には…いや…俺にも抱えているものがあったのにだ。


「だせ!あけろよ!!」

小学部の女の子が叫んでいた。

瞳が金色に光っており何か魔法を無意識に使っているが扱い切れてないようだった。

「大丈夫か?」

俺は女の子に声をかけた。

振り返った女の子は金色の瞳を殺気のようにギラギラさせていたが、不安恐怖を紛らすためだとすぐにわかった。

泣きそうな女の子になっていた。

「今は泣いちゃダメ、きっと巫凪くんがなんとかしてくれるよ」

カオルが宥めると女の子は頷いた。

期待値上げないでぇぇええ!?。

さて、…俺は扉を叩いたり開けたりしようとしたが開かなかった。

鍵一つずつ試すか。と思った矢先。

バチン!!と全ての灯りが火花を放ち真っ暗になった。頼りのカーテンに隠れた日差しもなぜか真っ暗だった。

すると真ん中辺りからまた悲鳴が上がった。

「なにが起きてるんだ。真っ暗だぞ」

「ライト落ちたんだね」

カオルからは意外にも元気な声が聞こえた。

「怖くないのか?」

「今は巫凪くんがいるからかな?平気だよ」

男の子としては嬉しい照れくさい。

その彼女の天然さのかわいさで俺もテンパらずにすんだ。

「そうか。ってか鍵穴わからん。灯りほしいスマホじゃ灯りでないんだよなんか 。桜ちょっと頼む」

「え、あれやるの?」

「あれなら空間全域に光を灯せるからな。何より」

「何より?」

俺は先ほど悲鳴が上がった真ん中が気になった。

"異質"それを肌で感じていた。

「いや、嫌な予感がするだけ」

「変な人がいっぱい立ってみんなを持ち上げて何かやってる…」


「「え?」」


俺とカオルは声がハモった。

先ほどの女の子まだそばにいたのか。

どうやらカオルと俺のそばを離れないで近くにいたようだ。

この暗さでも瞳だけ金色に光って見えた。

「…透視の魔法か」

俺は呟いた。

ただ見えた光景が事実ならやばい。かなりやばい。

「桜!頼む!」

俺は手を出してカオルは俺の手を握り祈るように額に当てた。

「うん、わかった!任せて!」

そして俺はスマホを渡しカオルが受け取った瞬間、魔法が発動した。

それはもう膨大なというくらいの光だった。

とにかく光だった。

世界は真っ白の光!

俺は光を見ていなかったから大丈夫だが、周りは完全に失明状態だった。

カオル本人は大丈夫らしい。

「これで室内が見える!」

俺が言うと

「巫凪くん、あれ!」

とカオルが指した方向には

人型のようなぐしゃっとしたような怪物達が、周囲にいた人を薙ぎ倒していた。

「うわぁ、コモイ…」

新用語を作るでない。

なんだよコモイって、こわいキモいの合作かよ。

「とりあえず、倒す!」

俺は駆け出し怪物の懐になんとか入る。

あまり触れたくないが、怪物の身体に触れた、瞬間、怪物は真横に倒れた。

「あれ、見た目の割りに軽いぞコイツら…」

「はあっ!」

と、俺の真横をカオルが飛び蹴りで吹っ飛ばしていた。

「体術できたんだな!」

「運動とかは得意だからね!」

ちなみにだんだんと周りも勢いを取り戻してきたのか、戦えそうな人達が怪物を相手にし始めて倒したりしていた。

ちなみにカオルはまだ発光している。

「桜!魔法を抑えるんだ」

「え、あ、うん」

と徐々に光を収めていく。

あんだけ魔力を放出していたのに、カオルは息切れや失神すらしていない。

魔力切れとかないのかカオル。

「どうしたの?」

「いや、あ、ほらこの棺を見てくれ」

思ってた以上に眩しかったので大発光されたままじゃ目がやられるからな。

「棺?」

俺達の会話が聞こえたのか、みんなが棺の近くに集まってきた。紙が貼ってあるのだ。

「白紙というかこれ、あれか。暗くなると光るとか」

みんながはぁ?という顔になるので、数秒後、辺りはまた真っ暗になった。

そして紙から文字が見えた。

「おー、やっぱり暗くなると光るペンで書いてあった。俺も同じの筆箱に入ってるからな」

そしてカオルが読みあげ出した「えーと、この度は突然の生徒会主催の出し物のサプライズイベント、びっくり怪物はいかがだったでしょうか!。活躍できた皆様、お疲れ様でした、はい拍手。だって」

と読み終えると、

あれ、じゃあつまりこれイベント?

ドア開かないのも、そのため?とざわめき出す。

そしてタイミングよく灯りが復活した。

小さな拍手が聞こえみんながその場所を見ると、生徒が数人立っていた。

あれが生徒会か。だが生徒会の人はそこにいるのに、なぜか見えない。

どんな原理なんだろうか。顔が見えない魔法を使っているのか。

「本日生徒会の出し物のイベントに協力いただきありがとうございます!怪我人がでなかったことがなによりです!今回まず皆がどれくらい魔法というものを知って理解しているか見させてもらいました!これからもその力を伸ばしてくださいね。ではありがとうございました」

と生徒会は一礼して言うだけ言って去っていく。

みんなはどっと疲れが来たような顔をしていた。

すかさずグラサン女がでてきて「これからクラス分けをする。名簿は体育館をでてそれぞれの学年の廊下に貼ってある。速やかに移動しなさい」

と言って去る。

なんか俺もどっと疲れた。

「なんか疲れた」

「わたしも疲れたよ~」

カオルとお互い言って笑う。速やかにとか言うがみんなはどっと疲れが来ているのかすぐには動かないようだった。

先生たちも早く動けとあまり言わなかったのはそのためだろう。

「じゃあ名簿確認行くか」

「うん。あ、そうだ!ねぇねぇ」

「ん?」

「スマホ、アドレス交換しよ!」

「ああ、いいよ」

とまぁ、俺はカオルとスマホのアドレス言葉をした。

というかカオル、スマホ持ってたんだな。


そしてクラスはなんとびっくり同じクラスだった。

さて、授業とか先生との対面の始まりだな


1章終了

後書き…実は初めて書く。書きます。まさか書くのか!とこうして思いながら今書いてる次第です!。

ちょっとネタバレになってしまうことを書いてしまいます(むぅぅ?ネタバレだと?って気になる方は読んでからでも構いません。大丈夫ならそのままで!)

この作品はいわば、"思い出話"。

三年間の月日を如何にして見て、感じて、思い、体験したか、何を得たかという思い出という名の交換日誌です。まぁちょっとカッコつけました。

ともあれ見てくれて読んでくれて、ありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ