表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勿忘草の丘  作者: 中さん
第2章 異世界への一歩
74/176

72話 超役立つ豆知識

そんなわけで、澪は空き部屋に必要な荷物を運び込んでいる。百合亜さんと知里花さんは、手続きの仕上げと荷物運びの手伝いをしにいった。中学の男子2人は、紗羅曰く壁紙が灰色らしい世羅の部屋に遊びに行っている。そんな中、年の差故にひとり取り残されたロックさんだけ、リビングの隅で寂しげに本を読んでいた。雷華さん曰く、多分ミステリーの本らしい。

残された女子三人はやる事もないので、豆知識のクイズ大会や色々な話をした。



「ふっふっふ、雪菜にも超役立つ豆知識を伝授しようではないか!」

「損はしないけど、多分そんなに使うことはないと思うわよ」

「あー、はい」



3人で1時間話したことで、頭に入った情報が沢山あった。その中でも、以下の知識は特に役立ちそうだったので、今からどーんとまとめようと思う。正直全部覚えられる自信はないが、とりあえず簡単に簡単に。


まず一つ目、百合亜さんと知里花さんはある種族の人間と魔法使いのハーフであること。紗羅や雷華さんは、それがなんの種族だか分からないらしいが、知里花さんに聞けば分かる様子。

そして二つ目、そもそも魔法使いとは、魔力が一定量以上の人間の名称のこと。そのため、ハーフだろうが元人間だろうが、魔力が一定量以上なら魔法使いという名称がつくのだとか。

しかし三つ目、普通の人間から魔法使いになるのは容易ではないという。だからこの街の魔法使いは、日之影家の五人と近所の数人しかいないんだと。それでも他と比べれば多い方で、むしろ魔法使いはこの辺りにしかいないらしい。

そんな感じで四つ目、偶然にも、私と一矢は魔法使いになれる体質だったこと。魔法使いを絶やさないためにも、私を魔法使いにしたかったんだとか。ちなみに、何故か一矢とよく似ているアレンにも、魔法使いの素質はあったわけだ。ここには何かの関係がありそうだが…… 一矢とアレンは今日が初対面だし、謎が解けるのはもう少し時間がかかりそう。

そして、問題なのは五つ目だ。澪が魔法使いの力を身につけるのは、時間がかかるかもしれないこと。本来私達が住んでいる世界は、今ここにいる世界のような魔法が一切なく、そもそも魔法使いに向いていない人間ばかり。私や一矢のような人材が見つかったのは、奇跡に等しいのだという。荒澤町は怪奇現象やらなんやらが多いし、この世界に繋がっている扉もあるっぽいから、そういう事になったのかもしれないけど…… もう後戻り出来ない分、澪には頑張ってもらいたい。

こうして最後の六つ目、勇助の森野という苗字が、この地方の森の神様と同じこと。元から神のように心優しいお方だと思ってはいたが、まさかここまでとは。


……それにしても、魔女って人外じゃなかったのか、今まで心配して損したじゃないか。

一矢とアレンの外見がよく似ているのは、初めて会った時から分かっていたが、性格や話し方等の内面は全く違うから、あの一矢に魔法使いの素質なんかないと思っていたのが本当の話。まさか、一矢にも魔法使いの素質があったなんて。また同類が増えたようで、少し嬉しかった。

でもあの2人、外見が同じと言っても、よくよく見てみればアレンの方が背が高いし、彼の目は紺色。一矢の髪が全体的に焦げ茶なのに対し、アレンはもっと濃い色で、もうほとんど黒に近い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

匿名での感想・評価

感想はこちら

※感想掲示板 雫封筒(外部)へ移動します

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ