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勿忘草の丘  作者: 中さん
第1章 魔女の目覚め
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13話 修行の準備

「と、とりあえず雪菜は、最強の魔法使いを目指すってことで……」

「ふーん。で、その為には何を用意すればいいの?」

「あっ、話します! 今すぐ話しますね!」



見習い魔導師アレンの地味に長い話によると……

ひよっこの私には、まず魔法を練習する為の準備が必要らしい。

グリモワールといわれる本、一応飛ぶための箒を何故か杖、魔力の塊などを入れる瓶、それらを入れる鞄、とんがり帽子、ローブなどなど……

正直、とんがり帽子とローブはそんなに使わない気がした。少なくとも私が生きる世界では、仮装している中学生の少女だと思われてしまうだろう。しかも季節外れだし、とんがり帽子なんて、アレンのイメージ図を見てみると物凄く古典的だし。

確かに魔法使いの格好としてはしっくりくるかもしれなかったが、この姿で商店街の人混みの中に紛れ込んだら、そこから妙な違和感を醸し出してきそうだった。


アレンにこれは古いと言った瞬間、静かに風が吹いて家の木々がザワザワ揺れた。



「なんかごめん、がっつり魔法使いって感じだったからつい」

「この世界も、魔法使いとかの格好はあんまりしないんだね……」

「うん。季節を気にせずに着られるのは、遊園地ぐらいだから」

「遊園地かぁ、なにそれ?」

「今のアレンが行ったら死亡確定」

「えー」



細かく説明しても理解出来るはずがないのに、このちっこいのは私に質問攻めを続ける。深い紺色の瞳からキラキラした光が漏れ出しているのだが、こいつは目からビームの技を覚えているとでもいうのだろうか。

私はそんな彼から逃れる様に、勉強机の椅子をぐるぐる回した。次第に頭の中もぐるぐる回り始めたため、危うく倒れる所だった。

グリモワール、どこかで聞いた覚えがある。確か、魔法の事が書かれていたり、実際にそれを使って魔法を操ったりするのだ。魔導書と同じような気もするけれど、どう違うのかは聞かないことにした。

箒は一応練習する。魔力を使って自力で飛ぶこともできるけど、念の為箒の乗り方も覚えておいた方がジェットコースターのように急降下できるし、魔法を使って空間から物を出し入れする練習もできるし、時には武器にもなるからだ。また、本当に箒の形を変えて剣や槍にもできる。

箒を使わなくても、魔力だけで武器とかを作れるみたいだし。


魔法ってなんでもアリなのかね。


個人的にはあんまり需要がなさそうだが、杖も一応練習する。ある所に集中して魔法攻撃を当てる場合、人によってはやりやすくなるんだとか。箒と同じで別の物に変形させる事もできるらしいし…… 想像力さえあればなんでもアリ、質量保存の法則なんて完璧に無視している。

まぁ、グリモワールという本を使ったほうが、私の性格に合いそうだけど。

本当のことをいってしまうと、とんがり帽子やローブを着るか着ないかだとか、杖や箒を使うかどうかなんて、完全に好みの問題なのだ。



「でも、この量を一体どうやって準備するの?」

「それは心配しないで。雪菜は元から魔力を持っているけど、今は何故か魔力が薄くなってるんだ。この魔力の塊を触れば、恐らくもう二度と、魔力が薄まる事はないはずだよ」

「……それで、本や鞄を自力で作るのね」

「そのとーり! 僕も手伝うから、今日のうちに作っちゃおう!」


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