表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

名咲…今私はとっても嬉しいかもね…(前編)名咲18歳 夢33歳



1

「ここは、何処?確か昨日は名咲の18歳の誕生日でお酒飲んで…思い出せない」周りを見渡すと、見た事ない人が親戚席に沢山座って私の方を見ている、皆んな口を揃えて何かを言っている、「結婚おめでとう主人!」「え…?」

状況が掴めない。


私はもう30代だが彼氏はいない… 交際経験もない、じゃあ相手は誰?

司会者がアナウンスを鳴らす「結婚相手の登場です!」木でできた扉が開く、金髪でウエディングドレスを着た、美しい女性が入って来た。(女性?いやいやいや私は女だぞ)

混乱のあまり見ていなかった自分の姿を見るとタキシード的なものを着ている何故?。


ん?いや待てよ金髪?金髪といえば…

「主人〜お待たせしました!」「名咲⁉︎なんであんたがここに…てゆうか、何故私は名咲と結婚している?」「名咲じゃなくてナレンですよ主人!」「誰だよ!」確かに姿は名咲そっくりだ、けど私はそんな子は知らない。


「ナレンはナレンですよ主人…ナレンが結婚して下さいって言ったら喜んでって、泣きながらOKしてくれたじゃないですか」私はそんなこと言った覚えは一度もない、

「今 ナレンは主人と結婚出来てとっても幸せです〜」

司会者が話を続ける、

「2人ともよろしいでしょうか、では誓いのキスを」いやいやいや待て待て待てまだ、それ以外に誓わないといけないことが沢山あるだろ。


「主人〜大好きです…」美しい顔が迫ってきて口に柔らかい感触が押しつけられる、口内に舌が入ってくる いくらなんでも大胆すぎるだろ!まだ誓いのキスだぞ…

「名咲…ナレ?ちょっと…待って…」

「主人…大好きです…だから早く起きて下さい主人!」ん…早く起きろ?急に何を言いだすんだナレンは

「主人〜朝ですよ!起きて下さい!」

どうやらここは夢のようだ…

2

ゆっくり目を開ける、天井が見える、横の彼女を見るいい匂いがする。

「ああ…名咲おはよう」

「主人うなされてましたが、どんな夢見てたんですか?」

と答えられる訳がない質問を平然とぶつけてくる名咲 何故か目と顔が真っ赤だ


「寝言で、名咲〜ダメだよ〜 とか言ってましたが…まさか主人⁉︎」

私にそんな趣味はありません!そう言いたげな顔をしてこっちを見ているが…

「名咲、気づいてないかもしれないけど顔と目 真っ赤だよ」

「⁉︎あ…あ…あ…失礼します〜」

とあるスライムもびっくりなスピードで逃げて行く名咲、こんな会話から今日も1日が始まる。

(あれ?口によだれがついてる…)

3

お昼を食べて、テレビのある居間に集まる、それが休みの日の習慣になっていた。 「あ!主人が毎週見てる恋愛ドラマやってますよ」「あ…最終回じゃん!危なかった…」ちなみに家のテレビに録画機能は無い、自分で調べて見るしかないのだ、危なかった…。


ドラマが始まった、「〜さん、私と結婚…」不安がありその先が言えない主人公、しかし彼女は主人公を抱きしめて大丈夫と囁く!そんなロマンチック?な展開があり、最後は主人公と彼女が夜景を見ながらキスして終了だった。「ん〜良かった、最後の展開最高!」


ん? 何故か名咲から視線を感じる、「主人ってこんな感じの展開が、好きなんですか?」

「まぁ…好きだけどって、名咲顔赤いよ?朝からずっとだけど大丈夫?しんどくない?」ドラマのキスシーンを見て、恥ずかしくなったのか名咲の顔は朝と同じく真っ赤だ。


「ななな…何でもありません!大丈夫です…」おでこに手を当てようとするとまた逃げた、昨日は普通だったのに今日は朝から態度がおかしい、もう18歳だし何か私に聞かれたら恥ずかしいことでもあるんだろうか?

4

「名咲〜 休みだしどっか行こ〜」と顔を洗ってタオルで顔を拭いている名咲に話しかける、「何処行くんですか?」「遊園地とか?」「子供じゃないんですから…しかも もう昼過ぎですし」

「じゃあ 名咲は何処に行きたいの?」

「映画に行きたいです!」 「映画⁉︎」

まてまてまて、今まで過去のトラウマで一度も映画を見に行きたいと言ったことがない名咲が、初めて言ったのだ 驚くのも無理はない。


「何が見たいの?」と映画の時間割表を持って来る 彼女が指した映画のタイトルにはこう書かれていた

(これぞ純愛!主人とメイドの愛の物語!)

キャッチフレーズではなく、これがタイトルだ… しかも主人とメイドって、何故これを選んだし…


「駄目…ですか?」と何処で覚えたのか、 上目づかいで顔を覗き込む名咲、断れる訳がなかろう…

「いいよ。もう昼過ぎだし早めに行かないとね」

私は何故名咲がこれを選んだのか、疑問を持ちながら映画館へと向かった。

5

ポップコーンの匂いの中、予想どおり受付には人が沢山並んでいた。

「あちゃーこりゃ予約終了したかな?」

「いや主人、電磁版見て下さい、空いてます」

とゆうわけで私達は席のチケットを買い、指定された場所に向かった。その途中…

「何か食べたいものある?」

「主人!名咲は、ポップコーンが食べたいです」「いいよ、どの味がいい?」

「バターで!」(定番だな)

ポップコーンとジュースを買ってあげて私達は、19番シアターに向かった。



夢と名咲の話より、恋愛ドラマのないよを考えるのがしんどい… 何故?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ