解散総選挙に対して思うこと。銀英伝を夢見て
国会の解散が起きて、予想以上に波乱に満ちた過程を取っています。
希望の党設立までは(ああ、なるほど)と思ったのですが、前原前代表の民進党解体宣言に近い推薦しない宣言は想像だにできませんでした。
この手法は与党もつかんでなかった風でその後に伝わるコメントも常識がない、責任を放棄したと言わんばかりのコメントが多いです。
個人的には常識がないと言い出す人間に常識人はいない。他人に責任を放棄したという人間に責任感はない。
というのが私の人生の経験上での原則なのですが・・・
(常識人は自分の常識は他人の常識と異なるのを知っているので常識が違うとはいってもないとは言わないとか責任を持ってやっている人間は他人がどうやろうと自分の責任を果たすだけで精いっぱいなので、他人のことは気にしない)
ともあれこの前原氏の党首就任直後のウルトラC、イギリスのキャメロン前首相並みの離れ技でした。
おかげでその後の選挙予想が出ない出ない(笑)与党過半数優勢とは書けても、具体的な数字の出てきたのはつい数日です。
ということで自公で過半数を取りそうな雰囲気ですが、可能ならば223議席(48%)で止まってほしい。そして、186議席を(40%)を希望に、56議席(12%)を立民で押さえれば、憲法改正派が9割近く、消費税増税凍結もしくは反対が半数を超えるので、この状態で安倍さんが総理を続けるかどうかが非常に興味があります。・・・たぶん選挙に負けた引責辞任という形で総理を交代するでしょうが・・・続けた場合には希望との政策すり合わせが非常に厄介で、政治的な手腕がはっきりすると思います。
今回の国難突破選挙といってますが国難に当たって与党が安定的多数三分の二以上を占める現状で・・・それ以上の何が必要なのか? 全く分かりません。
消費増税の使い道を変えるという程度で解散総選挙するのであれば安保法改正はもっと重要なテーマでしたし、どう考えて後付けの理由でしかありません。
隣国がミサイルで挑発している中、防衛大臣や官房長官は官邸に残らざるを得ない状況で国会解散というのは政権運営する政党の責任ある所業として納得がいく所業とはいえません。
この同盟のヨブ・トリューニヒトを思わせるような手管が、安倍さんの手口でないというならば、ぜひとも難しい運営の中で国民に力量を示してほしいものです。
最後に今回の選挙戦で一番楽に戦っているのは立憲民主党の枝野代表であると思われます。
民主党時代に埼京線日進駅前で一人で演説していても誰も立ち止まらないという光景を目にしたこともあります。ネットが民主党に冷たく、どうやっても改善しない現実は常に重くのしかかっていました。
今は応援演説に行けば人が集まり、立憲民主党にネット上で追い風が吹いていますが、党首脳部は追い風の理由が不明でおそらく恐怖してると思います。ネットの称賛は一瞬で切り替わるのを身に染みているはずなので。
とはいえ、民主党時代に比べれば向かい風がない分楽に選挙戦が進められていると思います。
そんな立憲民主党に提案です。国会での政党になった後は連携先は中国ではなくアメリカの民主党を選び早めに交流しておくべきです。
中国にすると民主党の二の舞になります。
アメリカの民主党も現状低迷していますが、共和党の失策とともに徐々に回復基調です。
将来的に政権を狙う党になるなら、アメリカとの絆はなくてはならず、互角の関係を望むなら、政権奪取以前に手を結ぶ必要があります。
自民党は現政権と手をつないでいますので、次政権に手を伸ばすことはできません。
そこを補完できての政党制だと思うのですが・・・