初めて会う少女?
初登校です。
俺は、目を覚ますとわけのわからん空間にいた。
周りに何もなく、紙に真っ白な絵の具をぶちまけたような世界に俺はいた。
自分が立って居るところもただただ白い空間で距離もわからず平衡感覚すらも怪しくなってくる。
不安になって自分の手や服装を見てみたが何も変わったような様子もない。
よかった、性転換した様子もなく、体が縮んでもいない。
「こんにちは、やっとお目覚めかい?木村正義君」
何もないと思ってた空間からいきなり、俺の名前を呼ぶ声が聞こえ急いで振り向いた。するとそこには黒いスーツを着た女が胡坐をかいて座っていた。
年はたぶん十六か十七くらいだろう笑顔で顔たちも整っている。それにスタイルも・・・・ん?
こっこれは!おそらく胸はBいやCか!だがそれ以上に何だこの素晴らしい尻は!!!
だらしがない尻ではなく、かといって筋肉質な尻でもない。ほどよく脂肪と筋肉がマッチしてとても素晴らしいハーモニーを奏でているではないか!
たとえるならそう、ハンバーガーとコーラのような、朝食に少し皮に焦げ目がついた鮭と納豆、わかめと豆腐とジャガイモのみそ汁に炊き立てのご飯がついてくるような、焼き肉にたれをかけサンチュで挟んだ時のような、ああ言葉ではとても言い表すことができない。
言葉では言い表すことができなくてなんて人間というのは不便なんだろうとさえ思ってしまう、そんな素晴らしい尻がそこにはあった。
そんな尻を見てしまってはもう不安などどこにもなく、いたって冷静に話すことができた。
「えっと・・・ここはどこですか、あとなんで初対面なのに僕の名前を知っているんですか?」
「ごめんごめんそういえば私が今あなたの名前を知っていることは普通じゃないよね。」
「えっとだからここはどこですか?」
「ふつうそういうのって、聞いてくる側からするんじゃないの?あっそっかバカだからそういうのわからないいんだ。」
はあ?なんだこいつ喧嘩売ってるのか。
「いやー君がばかだったていうことは知らなくてねー。まさか礼儀すらわからないとは、サル以下なんじゃないの君。」
なんでこいつ挑発してくるんだおい。
「いや、だから・・」
「まあ、大丈夫だよ君には未来がある。そんな馬鹿な頭でも就職できるさ。」
そういいながら目の前の女は俺の頭をポンポンと叩いてきた。
うん、これは切れてもいいよな。
「何てめー、俺の頭叩いてるんだ。ぶっ飛ばすぞ。」
そう怒鳴ろうとしたときにいきなり体が重くなった。
「どういうことだよ、おい!?」
「ふーん、やっぱり怒るんだねえ君。まあこれだけやって怒らなかったらすごいと思うよ私。」
目の前にはさっきと同じ口調で、さっきと同じトーンで、さっきと同じ笑顔で、俺に向けて話しかけてきた。
「これくらいじゃ壊れないか、じゃあもっと強くしてみよう。」
そういうと俺にかかる力が強くなってく、ヤバイつぶされるそう思ったときにその力はなくなった。
「恐怖もある、うんやっぱり君だ。英雄でもなく悪役でもない、そんな普通の君だ。」
そこにはさっきよりも笑顔になった女がいた。トーンも上がっている。
そんな様子を見て怖がりながらもついつい聞いてしまった。
「おまえは・・おまえは・・なにものだ。」
すると女は
「だからさっきも言ったじゃない、人に聞くにはまず自分のことを話さないとって。」
「まあ、少しだけ教えてあげる。」
「わたしはねえこの世界の主だよ。」
そう、いままでと変わらない笑顔でしゃべった。