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プロローグ
プロローグ
「君はいつ僕を見つけるのか?」
と私に語り掛けてくる。
でも口は開かないそして体も動けない…。
声も出るわけない
(私はあなたのこと知らないわ)
と心に思うことしかできない。
「久美…。」
!!
私の名前を呼んだ。
この声の主は私を知っている?
私はそこで目が覚めた。
「夢だったんだ」
「久美早くおきなさーいな 遅れるわ」
とうるさいうるさい母親の声がする
まったくいつもうるさいのよねまったく。
「そこに座って食べる いい?」
「はいはい わかってるわ そんなことより今日は来ないでよね」
今日は学校開放日でいわば授業参観日みたいなものがある日なのだが
私には母親には来てほしくない。
だって恥ずかしいんだからですか。
「早く4月にならないかな」
「あら久美意外だわ あなたが高校に期待するなんて」
「だって」
中学校なんて友達もいない親友すらいないつまらないところなんだから
高校で期待するしかないもの。
「まあ 久美が友達できないのは自己中心的で暴力的だもんね…。舎弟とか入るんじゃない?」
「私をヤンキーにしないで!」