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元禄赤穂事件 1

他所からの転載です。

(若干修正あり)

元禄十六年二月四日


熊本藩細川家・伊予松山藩松平家・長府藩毛利家・三河岡崎藩水野家の四家に御預けになっていた四十六人が切腹した日……だそうです。


「だそうです」なーんて言ってますが、一昨年の江戸検お題は「忠臣蔵」。


本当はよく知ってなきゃいけないはずなんですが、じつは、もともと赤穂浪士は苦手なんですぅ。


さらに、ちょこっと調べただけで、「マジすかー!?」な事実もボロボロ発覚するし。


ホント、はじめから終わりまで「ないわ~!」の連続で、シンパシーを感じるどころか引きまくり。


では、どのへんがドンビキポイントだったかというと、


まず、殿さまがムリっ!!!


浅野内匠頭といえば、だいたいさわやかイケメンキャラとして登場しますが、本当はさわやかどころかエロエロ馬鹿殿さまだったんです。


これは、当時、幕府が公儀隠密さんたちに各大名を調査させ、編集した報告書に載っているもので、けっこう信憑性の高い情報なのです。



では、そこに浅野さんはなんと書かれているかといいますと……、


「エロ事が大ー好き! 真昼間でも夜でもおかまいなしでエロエロしまくり。

 藩政などは子どものころからずーっと家老たちに丸投げで、やる気なし」

(※タクミさんは九歳で家督相続しました)


いやー、もー、ビックリですよ!


そして、


「よからぬ連中は殿さま好みの美女を差し出して立身出世。気に入られた女の縁者も加増されウハウハ」

――だそうです。



ちなみに、タクミさんは、オネーサンだけでなくオニーサンもたしなむ御方だったようで、四十七士のひとり片岡源五右衛門さんはそちらのお相手と、江戸検お題本に書いてありました。


(といっても、この時代、オニーサン同士は別に変態あつかいされません。むしろ、女にうつつを抜かすより「男らしい!」と思われていたほど……タクミさん、ドンマイ!)


さらに、松の廊下の直前に書かれた別の報告書でも、


「小心者でミリオタ。まじめだが視野がせまく、短慮。家臣や民に対するやさしさは皆無。世間の評判も悪く『浅野さんち、なんかヤバくね?』とウワサしている」

――だって。


(決してミリオタが悪いといっているのではありませんぞ! 

 ただ、ほかの大名のように、歌道などのブンガクはあまり好まず、軍事オンリーだったのがちょっと……。

 あの有名な『風さそう花よりもなをわれはまた春の名残をいかにとかせむ』の歌もほかのひとの創作だとか)


さらにさらに、タクミさんの母方の叔父(鳥羽藩・内藤忠勝)も過去に同じような事件を起こしていました。


それは、松の廊下からさかのぼること二十一年前。


芝増上寺で将軍家綱の法事があり、そのイベントスタッフだった叔父ちゃんは極度の緊張感からか、いきなり抜刀し、同じスタッフ仲間の大名を刺殺!


当然のことながら、叔父ちゃんちも改易……。


なんか、血統的に同種のヤバイものが……?



こんなヤバイひとに突然おそわれた吉良さん、なんだかかわいそうじゃありません?



最後に、前述の報告書には、


「こんなエロ事にふけっている主君を諌めない家老は不忠者! これじゃ、いつか家が滅びますぞ!」とも書かれていて……。


はたして、バカ殿の死後、吉良を討ち取ったことは、本当の忠義なんでしょうか?


むしろ、大石家はじめ浅野の家臣団は、幼少のころから主君を諌め(ま、「おまえウゼー!」とか嫌われたでしょうけどね)、忠告しつづける真の『忠臣』になるべきだったんじゃないでしょうか?

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