表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/13

十二話のようだ。

《ピンポーン》


「はいはい。今行きますよ~」


 扉を開けると…


「クハハハハハハ!!!!」


 閉めた。

 俺は幻覚を見たようだ。

 笑い声を上げているハゲ爺なんて見ていない。

 そんなものいなかった。

 いなかったはずさ…


 もう一回開けると…


「クハハハハハハ!!!!」


 閉めた。

 こういう時は警察に電話するべきか?

 いや、救急車?

 狂った爺さんがいますって?

 いや、ここは大人の対応を…


 もう一度開けてみると…


「ハハハハハハハハゴホッ!!ゴホッ!!…

 はあ、はあ、はあ……もうそろそろ入れてほしいんだが…」


「病院にでも行ったらどうですか?」


 あ、やべ。

 つい、毒舌に…

 そういえば、どこかで聞いたことがあるような…無いような…


「コウ、どうしましたか?

 変な笑い声が聞こえてきましたが…

 ……神様?」


「オイ今何て言った?」


 神様とか聞こえたが…

 気のせい…だよな?


「クハハ!!この我は神であるぞ!!」


「黙れ。消えうせろ。近所迷惑だ」


「ちょっ!神に向かってこの仕打ちは無いのではないか?」


「フ…」


「鼻で笑われただと!?」


 正直、面倒くさい

 帰ってくれないだろうか?

 いや、それよりも…


「神?」


「その通りだ」


「ヘアー?」


「違う!」


 だろうな、髪無いし。


「…ペーパー?」


「違う!!ゴッドだ!!!!」


「よし、歯ぁ食いしばれぇ…」


 そう言って拳を硬く握り振りかぶる。


「何故じゃ!?」


 そんなの…決まっているだろう?


「お前が俺の平穏をぶっ壊してくれたからだ」


「いやいやいや!

 我ではないだろう!

 そこの悪魔じゃ!!」


「えぇ~!!

 な、何でですか!?」


「何でも何もお前が…」


「フッ…俺は覚えているぞ…お前の声を!!」


 そう、こいつはあの夜に聞こえてきた声だ!

 とりあえず、一発殴りたい。

 理由とか建前で、うざいから殴りたい…


「な、なんだとっ…!

 あの時、貴様は寝ていたはず!!」


 ん?

 予想以上に反応がいいな…


「残念だったな…俺はあの時、起きていた!!」


「な、なんだってーーーーー!!!!」


「いや、神なら気づけよ」


「冷静な突っ込み来た!!」


 なんか、悪友(聖)みたいで楽しくなってくるな。


 ……ん?


「めっちゃ、近所迷惑じゃね?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ