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侵略国家の皇女に転生しましたが他国へと追放されたので祖国を懲らしめます  作者: think


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お茶会開催

フェレスお姉様の後ろについていき、私はアイーナ様のお部屋へと辿り着いた。


コンコン。


「はい?」


「アイーナにクッキーを焼いてきたのだけど、入れてもらえる?」


「か、かしこまりました!少々お待ちくださいませ!」


お姉様に対応したメイドさんは慌てて中へと引き返す。


「姫様!王妃様がいらっしゃいましたよ!」


「えっ!?お母様が!?早く案内して!」


「は、はい!……お待たせしました、どうぞ!」


室内が途端に慌ただしくなり、再びドアが開かれた。


「ええ、ありがとう」


「失礼します」


お姉様に続き私も室内へち入ると、室内はなんとも可愛らしいものだった。

薄桃色の室内にはたくさんのぬいぐるみが並び、ベッドは天蓋付きの豪華なもの。

小さな頃だったら間違いなく憧れているわね。


「お母様!……って隣の野蛮人はなんですの?」


「こらっ、野蛮人なんて呼ばないでって言ってるでしょう?」


「でも……」


「でも、じゃありません。せっかくフェルナちゃんがクッキーを焼いてくれたのよ?」


「クッキーってその人が焼いたの!?じゃあいらない!」


「そんなこと言わないで、まあ見てみなさい。びっくりするから。フェルナちゃん、そこのテーブルに置いてくれる?」


「かしこまりました」


窓際にある小さなテーブル、そこにはソファが四人がけで備わっており、白いレースのテーブルクロスが彩りを添えている。


「ぜったいに食べないもん!」


「じゃあ私が全部食べちゃおうかな?ほら、ワンちゃんよ」


お姉様が犬をモチーフにしたクッキーをアイーナ様に見せると、


「あっ!あっ!なにそれ!可愛い!」


お姉様がクッキーを持っている手をあちこちに移動させると、アイーナ様も釣られてちょこちょこと動き回る。

その姿がなんとも可愛らしくて笑ってしまった。


「他にもにゃんこや鳥さんもいるわよ?ほらほら、全部食べちゃおうかな?」


「うぅぅぅ!私も食べるぅぅぅ!」


「それじゃ紅茶を淹れてもらいましょうか。お願いね」


「かしこまりました」


お姉様は近くに待機していたメイドさんに一声かけると、ソファーに座る。

そしてそれに続くようにアイーナ様が隣に座り、私は対面に座った。


「わぁぁぁ……」


私の作ったクッキーに目を輝かせるアイーナ様。

キャラ弁を初めて目にした子どもはきっとこんな表情を見せてくれるのだろうな。

そう思うと、作った身としてはとても嬉しい。


「何から食べようかな!」


「ほら、その前に作ってくれてありがとうでしょう?」


「……あ、ありがとう」


頬を染めつつ、上目遣いでこちらを覗き込むアイーナ様はとても可愛くて、危うくよだれが出そうになった。


……でゅふ。


おっと、危ない危ない。


「いえいえ、遠慮なくどうぞ」


「ふ、ふん!それじゃ食べてあげる!」


そう言ってアイーナ様が手に取ったのは猫さんクッキーだった。


パクっ!もぐもぐ……


「美味しい!美味しいよ!お母様!」


「そうでしょう?私もお勉強させてもらったわ」


私は持って来てくれた紅茶を頂きながら、お二人を微笑ましく思い眺める。


「……あなたも少しはやるじゃない?」


「ありがとうございます。アイーナ様」


「それで……名前なんだっけ?」


「ディフェルナです。よろしければフェルナって呼んでください」


「フェルナ、ね。ぜったいにお姉様とは呼ばないけど、フェルナとは呼んであげるわ!」


「ええ?お姉様って呼んでくださいません?」


「ぜぇぇぇったいに!いや!」


「本当にこの娘ったら、ワガママなんだから」


「ふん!まだ結婚してないんでしょ!だったらお姉様って呼ぶ必要はないの!」


「なら、アシュ様と結婚したらお姉様って呼んでくださるのですか?」


「お兄様はあげないの!」


「またクッキー作ってあげますから。今度は猫さんのケーキでもいいですよ?」


「……お菓子は作って!お兄様はダメ!」


パクパクッ!


アイーナ様は両手でクッキーをつまむと、大きく口を開ける。


「あらあら、はしたないこと」


「うふふ、可愛くていいじゃないですか」


私はお姉様と笑い合うと、アイーナ様へと視線を向けた。

少しは仲良くなれたかな?


そう思ったのだけど、アイーナ様と目が合った瞬間。


「ふんっだ!」


まだまだ道のりは遠そう。

でもツンツンとした態度がまたいいのよねぇ……

グヘヘ……


「お母様……フェルナが気持ち悪い……」


「ええ……これはちょっと擁護できないわね……」


はっ!


「こほん。こちらのお茶美味しいですね」


なんとか誤魔化すものの、アイーナ様の冷たい視線は当分そのままだった。

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