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侵略国家の皇女に転生しましたが他国へと追放されたので祖国を懲らしめます  作者: think


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アイーナとの仲良し作戦

戦争が始まるとは言え、準備期間が二週間あるのも事実。

なので私はある作戦を決行することにした。

それは……アイーナ様仲良し作戦。

アシュ様からの提供で可愛いものやお菓子が好きという情報を得た私はある場所へと向かう。


「あら、どうしたの?フェルナちゃん?」


王妃様のお部屋だ。


「お姉様、お菓子作りをさせてもらえませんか?」


「えっ!?フェルナちゃん、お菓子作れるの!?」


「はい。とは言ってもオルフェリアでたまに作っていたくらいですのでお恥ずかしい限りですが……」


「そんなことないわ!アイーナはお料理に興味持ってくれないし、寂しかったのよね!私専用のキッチンがあるからそこに行きましょう!」


食堂のキッチンを貸してもらうつもりで言ったのに、まさか専用のキッチンを貸してもらえるとは思わなかったわ。

というか、王妃様専用のキッチンって普通あるのかしら?

王妃様が料理することが特殊だし、まあいっか。


「よろしくお願いします。それでキッチンはどちらに?」


「すぐ、そこ♪」


どれだけ離れているかと思えば隣の部屋だった。


「はい、どうぞ。入って入って」


さすがに食堂のキッチンよりは狭くはあるけれど、機材やコンロを設置してあっても普通の家庭のリビング並みの広さがある。


「調理器具や材料はあると思うけど、何を作るの?」


「うわぁ……」


「どうしたの?」


「大きな魔導冷蔵庫にコンロ!それに多種多様な調理器具!凄いですね!」


オルフェリアではもちろんのこと、前世でも見たことはあっても手に取ったことはないものがズラリと棚に収納されてある。


「わかってくれる人で嬉しいわ!結構頑張って揃えたのよ!」


私たちは両手を互いに握り、笑みを浮かべた。


「今日は、クッキーを作りたいと思います」


「あら、シンプルね」


「あまり凝ったものはオルフェリアのシェフは作れませんでしたから……」


前世でもクッキーや簡単に作れるケーキくらいしか作ったことがない。

誰に贈るわけでもなく自分で食べてただけだけどね……


「そうなの、じゃあいろいろと教えてあげるからね!それで今日はどうしてお料理をしたくなったの?」


「アイーナ様に差し上げたくて」


「アイーナに?」


「私は嫌われていますので、少しでも仲良くなれたらいいなと思ったんです」


「フェルナちゃんってば良い子ね!アイーナもアシュのことが好きだから嫉妬しているだけなのよ。仲が良過ぎるのも困ったものねぇ」


「いえいえ、仲が良いことは羨ましいですよ」


私の兄は命を狙っていますから、なんて言えないわね。


「ありがとう!あら、おしゃべりばかりしてごめんなさい。それじゃフェルナちゃん、作ってみて。私は見学させてもらうわね」


「見学なんてそんな大したものは出来ませんが……」


「日々これ勉強よ!」


フェレスお姉様はにこりと笑った。

本当に温かい人だ。


こうして私はお姉様に見守られつつ、クッキーの調理工程に入った。

お姉様に食材の場所を教えられながら、よく作っていたクッキーのレシピを思い出す。

そしてなんとか生地を作ることができた。


「うんうん!後は丸めて焼くだけね!」


「そこなんですが、少し加えたいことがあるんです」


「何をするの?」


「えーとこうやって……」


私はボールに入った生地を少し取ると、こねこねと形作っていく。


「はい、犬です」


「まあ可愛い!こういう遊び心は思いつかなかったわ!」


チョコチップで目を再現し、犬の顔を作ってみると思ったよりも受けてくれた。


「うふふ、これならアイーナも喜ぶはずよ」


「そうだと嬉しいのですが……」


「大丈夫。あの子可愛いものと甘いものには目がないんだから」


私は残った生地を犬、猫、鳥などを模してクッキーを成形していく。

その作業を気に入ったのかお姉様も加わってくれ、作業は思ったよりも早く終わった。


今はただ、オーブンに入れて焼き上がりを待つのみね。

私は後片付けをしながら、その時が来るのを待っていた。

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