表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

てのひら

作者: リン

道端に

黒いてのひらが

落ちていた

片方だけで

さみしそうに

こちらに

手招きしている

だけども

知らない振りして

通り過ぎる

後ろ髪を引かれる

何本かの

髪の毛が

引きちぎられて

黒い手には

何本かの

髪の毛が

残っている

それが

誰かの髪の毛で

それが

わたしの

髪の毛で

それが

誰のものでもない

髪の毛で

それが

黒いてのひらの

髪の毛で

空にぶら下がって

ふらふらと

風になびいている

苦い心で

遠くを見て

苦い気持ちで

近くにいて

明るい夜に

暗い昼間に

歩いている

狭間の傘をさして

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ