285季 Last nine、猫と天使たち
「2名様ですね!ご主人様とお嬢様のご帰宅です!」
「おかえりなさいませ!ご主人様!お嬢様!」
そうだ、このカフェに行きたいから来たんだ。メイド喫茶だとは知らなかったけど。
「ご主人様とお嬢様は初めてのご帰宅なので…」
「ていうか君たち、天使の新人じゃない?」
「やっぱりそうなんだ。だからエンジェルカフェなのね。」
「…すみません、今日はメイド喫茶デーなので…」
「なるほど!たまたま当たっちゃったんだ!」
「魅華子、ごめんなさいね。」
「はるかちゃんが言うなら仕方ないね!」
「それではメニューっと…」
オムライス880モイ、お絵かきマキアートは770モイ…
「ただでさえ入場料660モイなのに…」
「まぁ、私の伝手と飛翔の力で値下げできるかやってみようよ。」
「頑張ろう…とりあえずビールと柿ピーで。」
「おい!じゃあ私はオムライスとキャラメリゼで!」
「わかりました~」
「こういうところって暇なのが普通かな?」
「そうだよね。話せるところじゃないとダメだよね。」
「人間観察をするか…」
「…誰も他の客がいないからね…私の身の上話でもする?」
「うん。」
「あの日潜入捜査で友達にチョークを投げた教師いたでしょ。」
「はい…」
「椋木大でも同じことしてたみたいで…長光大学を追放となったわ。」
「それは知らなかった…」
「あとね、引きこもりの取り締まりは終わったの。もう自由なの。」
「だから学校が増えたんだ…」
「そう、引きこもりの取り締まりの代わりに、入学試験を設けて大学を決めるの。」
「そうだったんだ。ところで神川さんが魔王になってどう?」
「そうだね…あの人は前の魔王より冷たい印象がするの。でも、最初は冷たい人だと思ってたけど、今は違うわ。そうね…」
「飛翔、ビールと柿ピーはないみたい。」
「じゃあ、お絵かき抹茶ラテをお願い。」
「わかりました~」
「神川さんの印象だよね。」
「あの人は…そうね、優しいわ。基本的に前の魔王を引き継いでいるんだけど、結構効率よくするために改革しているのと、人をより増やせるようにしているみたい。」
「そのためにできることって…」
「まぁ、ゆっくり決めるんじゃない?」
「ところで…今年の入学試験はいつなの?」
「あぁ、今年の7月みたいだよ。」
「…待って、5期はどうなるの?」
「あるんじゃない?あ、こっちにメイドさんが来る。」
「はい、それではアイコメしましょうか!」
「アイコメ!?」
「いきますよ!美味しくな~れ!」
「萌え萌えきゅん!」
…何だろう、美味しさが変わらないと思うのやめてもらっていいですか!?
「さぁ、帰ろうか。お会計お願いします。」
「あぁ、今日は…1320モイで。」
「…ありがとう、さぁバスに乗って帰ろうか。」
「いってらっしゃいませ!ご主人様!」




