284季 Last ten、看板はメイド喫茶へ
来週の日曜日に魔王の家に行くことになったが、この話はその前の金曜日の事だ…
「最終回まであと10回?なんでこんな看板が立ってるんだ?」
「しかも…今2月ですよ?」
「おかしいな…」
「なぜこうも最後にしたがるのでしょうか…」
「さて…って、明日から3月じゃないですか!」
「え!?うるう年という概念が…」
「ないんだな、これが。」
「じゃあ…どうするんだよ!」
こうして、金曜日なのに旅に出た。
「どうして旅に出るのだろうか。それは旅に出たいからだ。」
「駅を出て、街を行く。」
「誰!?」
「お待たせ、そして、ただいま。」
「誰だよ!」
「あなたをずっと見てたよ。」
「後ろから!?」
「背後じゃなくて…空からね。」
「本当に誰だ…?」
「大空はるか。ねぇ、わからないの?」
「はるか!?あぁ…すみません久々すぎて忘れてました。」
「本当は浄水公園に行ったときに話したかったけど…まさかお茶屋に直行してしまうとは…」
「そうですね…」
「で、今日はどこに行くの?」
「夜見川温泉…は遠いので日吉台に行きます。」
「日吉台…ということは写真を撮りに?」
「美味しいカフェを見つけたんだよ。」
「じゃあ一緒に行く!」
こうしてバスに揺られて数分。坂を上ったところで止まった。その停留場で飛翔たちは降りた。
「地図によると…ここから坂を少し下る…」
「あ、ここじゃない?」
「天使のようなカフェ…入るか。」
「おかえりなさいませ!ご主人様。」
「…帰ろうか。」
「そうだね。飛翔、この近くのガソリンスタンドに行こう。」
まさかのメイドカフェがそこにあったので、ガソリンスタンドへ退避。
「…メイドカフェだったね。」
「僕はここに行って良かったのか。」
「絶対間違ってるね。というか…上天じゃダメなのか…」
「そうだよね…」
「というかはるか。君ならこたえられると思うんだけど…」
「うん?どうしたの?」
「あと少しで最終回なの?」
「それはね…」
『それは本当だよ。』
「作者!」
『僕はそこまで喋られない。でも、最終回まであと10回だよ。あのポスターも僕が作った。』
「それなら…どうして!」
『明日、3月でしょ。卒業した後も続けるなら区切りはいるでしょ。』
「そうだけど…でも!それなら…」
『…ごめんね、時間だ。最後に…君たちを作り出せてよかったよ。』
「作者!」
「もう、バスが出発したわね。」
「…まぁ、たまたま会えたのでよかった…だけど…」
「そろそろ私たちも戻ろうか。」
「戻る!?まさか…メイドカフェに…?」
「仕方ないでしょ!それならもう一度確認しなさい。」
「…カフェエンジェル…あ、場所はあってる…」
「それならさっさと行きなさい!」




