279季 One room、学食の厨房
「飛翔、ただいま。」
「今から仕込みなの。一緒に手伝おう!」
「今日は僕たちがやるんだね…」
「最強でしょ。」
「…うん。頑張りましょう!」
今日の学食はコンテストのメニューをメインにする模様。メンバーもこの日のメンバーで、卒業記念に作るらしい。
「飛翔、これどんな感じ?」
「もう少し焼きは少なめでいい。」
「この味噌汁はどうでしょうか…?」
「問題ないよ。」
「このカレーはどうかな?」
「今日味変えたでしょ。」
「よくわかるね…」
「スパイスが少し多いかも。でも問題ない。」
「はい!」
「…はい、ご飯大盛りの定食です!」
「はい!かしこまりました!」
「お待たせしました!定食です!」
「ありがとうございます!」
「はい!カレーお願いします!」
「はい!」
「お待たせしました…!」
「…ありがとうございます。食器はこの中に。」
「はい!」
この調子で3時間ほどで売り切った。終わった後、今日の反省とゼミの感想を言っていた。
「いやぁ、まさかゼミが10時30分に終わったのに、30分後には学食だったから少し慌てちゃったわね。」
「しかも今日は由依さんたちが休みだと思わなかったです…」
「ちゃんとシフト表や情報を見ないとですね…」
「味は問題なかったのでいいと思う。」
「それはそうね。」
「料理はこっちの方がやりやすいですから。」
「さて、反省会はおしまい。」
「そうだね。ところで今日のゼミはさ…」
「みんな泣いてましたね…」
「僕は寄せ書きもらいました!みなさんの所は?」
「私西園寺ゼミなんだけど…みんな何もなかったわね。教授から3万モイもらったけど。」
「それはすごいね…」
「西園寺教授だけよ…祝ってくれたの。」
「確かに。私も同じ。他はどうだったんだろう…」
「…東福寺ゼミは早苗さんと葵さんがいないからわからないね。」
「…京子さん…」
「さくらちゃん、怯えなくていいんだよ。」
「富内ゼミは何かあったの?」
「まさか富内教授が裸踊りをするなんて…」
「…パーティーしたんですか?」
「えぇ。しかも教授は酒飲んでました。」
「まじかよ。」
「あれ?飛翔じゃん。それに学食サークルのみんなも。」
「ゆりねさん!?」
「とりあえずみんなが無事でよかったわ。私は停学も無ければお咎めもないわ。その代わり、卒業は来年に延期だけどね。さて、東福寺ゼミの話をするとね…」
「どうだったんですか?」
「二人に滅茶苦茶質問したりクイズ大会したりした挙句…最後は二人疲れちゃったよ。」
「そうだったんですね…」
「…あ、そうだ、卒業おめでとう。私も成長しないとね。」
「そうだね。」
そして、最後のゼミの一日が終わった。帰り道の西町のローソンには…コラボ弁当なんてなかった。




