264季 みんなの広場、めんみってなぁに?
「いらっしゃいませ~」
「すみません、宿泊大丈夫ですか?」
「お名前をお願いします。」
「大内俊一です。」
「はい、大内さんは103号室にお願いします。」
「僕もいい?」
「飛翔さんは私の隣にお願いします…って!ボケないでください!」
「ふふ、ただいま。」
「おかえりなさい!」
「今日の宿泊は一人なの?」
「はい。あ、学校に関してはオンラインで受講してますわ!」
「いちおう俊ちゃんには概要伝えておいたから。説明聞かずに部屋に行ったのはそのためだよ。」
「あ、そうだったのですか…というより、知り合いでしたのね。」
「上天が家なはずなんだけど…遠くはないんだよね…」
「なんか雰囲気よさそうだから…真音さんがそう言ってた!」
「…やっぱり泊めてよかった。」
「ところで今日は誰も泊めないですよね?」
「いちおう予約なしでも入れるのでわからないですが…ないと思います。」
「いや、ちょっと待てくださいよ。いつから民泊になったんですか!するなら最初のお客様になりたかったです!」
「千明さん!?」
「千明さんは101号室か104号室のどっちがいいですか?」
「104号室!101号室から何かいやらしい匂いがするの!」
「ちょっと待て…はぁ…」
「…飛翔、どうしたんだ?」
「昨日泊まった客、下着忘れてる。しかもびちゃびちゃ。」
「…結花さん、その客は出禁にしろ。」
「涼風さん…でしたわよ?」
「…強く言えないのがね。なんとも…」
「はぁ…104号室に荷物をおいたらロビーにずっといるわ。」
「いってらっしゃい。」
このあと、千明の取材は数時間続いた。そのほとんどが雑談で、それを簡単にメモをする彼女だが、こういうやり方をして成功した記者である。
「ありがとうございました。結花さんも夕食作りお疲れ様です。」
「今日は食べたいものをオーダーするスタイルにしました…」
「今日出前なの!?」
「そうですわ…ちょっと今日は疲れちゃって。」
「もしかして…僕と真音が出た後でしょ。」
「そう、あの二人の部屋の清掃をしたくなくて…気持ち悪すぎて…ちょっと…吐きそうですわ…」
「…女同士だからじゃないですよ…」
「あぁ…精神的に来ちゃったのか…何か食べたいものでもあるかい?」
「飛翔さんが作った煮込みうどんですわ…」
「…飛翔さん早いなぁ!」
「今日はちょっとレシピを変えてみた!」
「そうですか…本当に優しくて…美味しいですわ…」
「…今まで食べたうどんで一番おいしい…これめんつゆですよね?」
「そうだね…でもこれの再現は難しいよ。」
「どうしてですか?もしかして目分量ですか?」
「めんみってさ、ここら辺は売ってないんだよ。今日ねひなたちゃんがお詫びにくれたの。それを使ったの。」




