247季 かぼちゃのパイができた、アニメでは参鶏湯
「秋になると寂しくなるのはなんででしょうか。」
季節は秋になった。春や夏とは変わって、少しだけ寂しい今日この頃、だいたいこういう時は別れの季節だったり、打ち切られたりするのが通説だろう。
「花が咲いて華やかな春、暑くて賑やかな夏と比べれば…秋は寂しくなるよ。そして冬は寒いけど…でも不思議と寂しくはないんだよね…」
「確かにそうですわね!…でしたらもっと寂しい理由がわからないのですよ。」
「秋ってさ、これといったものがないんだよね。だからじゃない?」
「これって?」
「祝日とか祭日とか…」
「誕生日とか…あ、誕生日があるじゃないですか!」
「結花さん…僕たちの誕生日概念は無くなったんだよ…」
「え…そうなんですね…」
「あの戦争が全てを変えたんだよ。それはそれは残酷なぐらいに。」
「…そうですわね。」
魔王の後継者争いのための戦争は全てを変えた。この世界を丸ごと変えてしまうように。
「そうだ、どこか行きませんか?」
「どうして!?」
「なんだか行きたい気分なんですよ。」
「そうか…じゃあ、少しだけ歩こうか。」
こうして家を出て、少しだけ歩いた。街路樹もすっかり枯れ葉色になり、風も少しだけ優しく、冷たく吹いていた。
「なんだかやっぱり寂しいですわね。」
「秋ってこんなものだよ…」
「そうなんですけど…あ。」
「どうしたの?」
「夕陽が綺麗ですわ。夏や春に見たものより…オレンジが強い気がしますわ!」
「そうだね。それに、どこか空気が綺麗だと思うんだよ。」
「…少しだけ冷たいですけど…言いたいことはわかりますわ!」
「そうだよね…だから寂しいだなんて思わないよ。」
「そうですわね…」
「さぁ、家に戻ろうか!」
こうして家に帰った。家に帰ると、美味しそうな香りがしていた。
「佳奈、ありがとうございます。」
「…佳奈?どうしたの?…って寝てるし。千明も今日はいないしな…誰が料理してるんだろう。」
「あ、こんばんわ。久々に失礼してるわね。」
「由依さん!?どうしてここに!?」
「…実はね、私気になってることがあってね。」
「それって何でしょうか?」
「私ね、どうして秋になると寂しくなるのかわからないの。」
「…今寂しいんですか?」
「そうなのよ。」
「どうして寂しいのか、僕にもわからないんですよ。でも、一つわかるのは…」
みんなと一緒なら寂しくない、そう飛翔は言った。しかし、寂しさを紛らわせることができるだけではないだろうか。
「確かにそうですわね。」
「おはよう…今日は休みだったんだよ…あ、カボチャのパイだ!」
「今日は私が作ったの。」
「ありがとう!明日から…学校も頑張るね!」
「…え!?」




