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241季 虚無と木陰、川のせせらぎ


 虚無の時間を生きている。友は調査に、仲間は用事で珍しく1人家の中…そうだ、一人旅しよう。


「バスに乗ればどこか遠くに行けるものだ。」

「頭の中でこだまするのは遠くに行きたい。昔の曲だが、今の気分にはちょうどいい…と、思ってるんでしょ。」

「…誰?」

「私か。私は…って、飛翔…」

「うん、知ってたよ。はるか。」

「ところで、どこまで行く気だ。行っておくが夜見川には行かない方がいい…このバスは行かないがな。」

「そういえば今台風近づいて大変ですもんね…」

「そうだ。というわけで、このバスに乗って…到着したのは…」

「…浄水公園…ここって…」

「あぁ、よくわからん場所だ。というわけでじゃあの。」


こうしてはるかは帰った。そう、彼女はたまたま神楽阪に来ていたようだ。追記をするなら、彼女はみんなの心の声やあらすじが見える…らしい。


「…しっかし浄水公園って知らないんだよなぁ…誰か知人来てないかな…それかむしろ住んでないかなぁ…」


しかし、その声は心の中から外に響く感覚があった。誰もいないのに。


「綺麗だな…この小川…木漏れ日も良く…あと心地よいカフェがあったらなぁ…」


そう噂しているとカフェを見つけた。和風で小さな小屋の中、涼しい風が吹いていた。


「じゃあ緑茶と…鮎の塩焼きをお願いします。」


カフェというより茶房と言ったほうがいいのだろうか。雰囲気的に緑茶の気分だったが、メニューで見つけた鮎の塩焼きに一目惚れしたようだ。


「誰も来ないなぁ…」


料理を待っている間、風と共に時間が過ぎていた。いつも誰かといる感覚にあるからか一人の時間が新鮮で、少し寂しい気がした。そう感じていると、頼んでいたものが机に置いてあった。


「うん…美味しい…はぁ…幸せだなぁ…」


どんな味かと詳しく聞かれてもただただ美味しいの一言しか出ない。小川の流れる音、美味しい緑茶と鮎、それに優しく涼しい風…つまりそこには落ち着く優しい空間があった。


「…さぁ、もうすぐ夏休みが終わるんだな。家に帰ろうかな。」


会計をして、少し歩けばバス停だ。来たバスに乗って駅近くのバス停に到着した。バスを降りて歩けばもう家である。


「…浄水公園って夜見川と逆方向なのか…!」


地図を確認したらまさかの逆方面。だから僕も誰も知らなかったのだろう。気がつけばみんなが帰ってくる時間だ。


「ただいま帰りましたわ!今日は浄水の方で茶屋の手伝いしてたんですよ!…そういえば、鮎の塩焼きと緑茶を頼まれていた方がいまして…」


どうして結花さんはそんな話をするのだろうか…


「飛翔さん、もしかしてあの茶屋にいたでしょう?」

「…うん。美味しかったよ。」

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