240季 夏の思い出、手をつないだ岩浜
夏が終わりを告げようとする。カレンダーが9月を指して、学校から通知表が来た。一方飛翔たちの元には少し大きめの荷物を背負った初音がいた。
「さぁ、今日は海に行くぞ!」
「あ、これ突然決まるんだ。」
「そうですわね…しかし、いつ海に行くとなった時でも!水着セットはここにありますわ!」
「でかしたぞー!結花!」
「天使長、わたくしはいつでもできる女ですわ!」
「なんでこんな完璧な人と釣り合うと思ったのだろうか…」
「それは飛翔…飛翔が優しいからだよ。諸説ありだけど。」
「佳奈…それはそうと水着の準備はできてるの?」
「ばっちりできてるよ!それじゃあ海へ行こうか!」
こうして飛翔たちは駅へ向かうことになった。駅には既に魅華子が待っていた。
「あれ?美白と遥希は?」
「…まさか前入りするなんて!私も行きたかったけど…遅くまで仕事が終わらなかったんですー!」
「…さぁ、行きましょうか。」
電車の中、魅華子は愚痴をこぼしていた。しかし、飛翔は寝に入っており、他の天使たちも流していた。気がつけば海の見える町、大湊に到着していた。
「おぉ、みんな久しぶりだな!」
「雅さん!元気してたか?」
「そこそこだな!強介が最近船買ってから釣りにハマってな!仕事手伝ってもらってるんだ!」
「いやぁ、意外と釣りっていいもんだよ。釣れた時の快感が忘れられなくてね!あ、泳ぎにきたんだね?そしたらこっちが海水浴場だよ。来週までだから泳ぐなら今だぞ〜」
強介の案内通りに進むと賑わっている海水浴場があった。海の家で着替えたら水着姿のみんながいた。美白と遥希は既にひと泳ぎ終えており、砂浜の上で合流した。
「それじゃあ各自海遊びで!やっほーーーーーー!!!!!」
「…私たちも遊ぼうか…そうだな、うん。」
こうして各々海を満喫した。かき氷で頭が痛くなる天使や海の上でなぜか足がつった天使など、色々な思い出ができた。海に着いて合流したのは11時ぐらいだったと思うが、気がつけば5時のチャイムが鳴っていた。
「もうこんな時間かぁ…そろそろ行かなくちゃなぁ…岩浜のあのレストラン」
「そうですわね!6時半に予約してましたもの!」
「あのレストランね…久々だな…」
「そうか、飛翔と結花が行ったあのレストランか。」
こうして岩浜の景色がよく見えるあの日の料理屋についた。
「へぇ…今日貸切でしょ。」
「そうですわ!天使会の会費から支払いましたので好きに頼んでください!」
「やっと喋れる!じゃあとりあえず全部一人前ずつで!」
「遥希…なんで今まで喋らなかったんだよ…」
「タイミング逃しちゃった…」
「そうなんだ…って、今日私これだけ!?」
「美白、まずは乾杯しよう。」
「とりあえずみんな…」
「これからも私たちがずっと仲良く入れますように!」
「ちょっと!…乾杯。」
「…やっぱり美味しい、トマトジュース!」
「僕はやっぱりコーラだね。お酒の飲める飛翔さんが羨ましいです…」
「確かに一杯目からレモンサワーだからね。」
「…ビールが私だけというのは時代錯誤なのだろうか…」




